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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
しりたい
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046。



素早く消えた黒雪に空白ののちに、笑いが零れる。


「嬉しい、か?」


後ろからの問いかけに、うん、と驚かずに頷く。

にやける口元に手を当てて、振り返る。


「図星だよ、青葉。黒雪が懐いてくれたみたいで嬉しい」

「そうか」


ドアに背を預けていた青葉が背を離す。

こういうことにもう驚かなくなったあたりが、もう順応しつつあるということだ。


「俺、せっかく慣れてきたんだから追い出されないように頑張るよ、青葉」


立ち上がれば視線が絡まって、青葉が無表情になる。

読めないその顔に頬をかく。


「で、青葉たちを追い出すこともしないようにも頑張る。抜け道探すからさ」


頑張ってみるからさ、と笑って見せる。

無理に笑ったつもりはなかったのに、青葉はやるせないような顔をした。

と、青葉に無言で放られたものを反射的にキャッチする。

小さく硬い感触。

「青葉、なにこれ?」


顔を上げればもうそこに青葉はいなくて、今度は俺が自虐交じりに笑った。



hit the nail on the head(図星を指す  

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