表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
おしえて
PR
40/105

039。



食堂のドアを開けると、一斉にいくつかよ瞳が俺の姿を捉えた。


「お、はよう」


すでに緊急している自分を内心で叱咤する。何気ない風に青葉の横に座った。

向かいに座っている朝黄がひらひらと手を振ってくる。


「おはよー、レッド」

「はよ、朝黄」

「随分寝てたな、てめぇは」

「赤城につっかかるな、緑野」


青葉が逆隣にいる緑野をたしなめて、ため息交じりに眉間をほぐしている。

長机の奥を見れば、紅茶を飲んでいる桃音と、眠そうにあくびをしている黒雪がいる。

昨日のことや朝のことを思い出して、少し気まずくなって俯いた。

ぱんぱん、と朝黄が手を叩いて視線を集める。


「じゃ、とりあえずレッドに話すのはみんな賛成なんじゃんねー」


そう皆を見渡した朝黄に、黒雪が鼻を鳴らす。


「はっ。冗談だろう、朝黄! 本末転倒も甚だしい。こいつは秘密を隠し通すための実験体だと記憶していたぞ、オレは」


実験体、という言葉にぎょっとする。

隣にいる青葉が机を叩いて立ち上がった。


「実験体なわけがあるか! 赤城は俺の友人で、ここの住人だ。それ以下には絶対にさせない」

「残念だな、オレは。こんな奴に絆されるだなんて、青葉が」

「うるさい、黙れ、地中深く埋れ!」

「まぁまぁ、二人とも落ち着いてー」


黒雪と青葉の間に朝黄が入る。

二人の強い瞳を向けられても、朝黄は何の気負いもなく、けらけらと笑った。

そして、言う。


「レッドには秘密を知っても交流してくれる相手ってシュミレーションにしないー?」



Get on with you!(ご冗談でしょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ