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038。
少しだけぼんやりと窓の外に目を向ける。
引っ越してきてから毎朝カーテンを開けるたび外に当たり前のように緑が広がっていて気持ちいいなと思った。
緑野が手入れしているから、煩すぎない程度に賑わう花壇にはいまコスモスが咲いている。
時折、そんな緑の中で自由きままに日向ぼっこしている朝黄がいる。
食堂に行けば読書をしている青葉がいて、時々だけれど音もなく後ろに桃音が立っていて。
変だけれどマイペースな彼らと暮らす。
黒雪の姿はあまり見ることはなかったけれど、悪い人間ではないと今ならわかっていて。
「……あぁ、人じゃないんだったな」
少しだけ笑いが零し、それから目を閉じて深呼吸すると立ち上がる。
んーっと勢い良く伸びをして、ぱんぱんっと頬を叩いた。
「迷うな迷うな」
部屋でうだうだしていても何も進まない。
そして、進むならゆっくりとではなく、アクセルを踏み込むようにまっすぐと進みたい。
そのほうがぼんやりしているより、よほど俺らしい。
そして、俺は食堂に向かうべくドアを開けた。
step on the gas(アクセルを踏む




