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可哀想、と誰かに言われたことがある。
その意味を図り兼ねて、首を傾げれば可哀想という声は幾つも幾つも重なって降ってきて。
視界の中で沢山の口が歪んだ。
可哀想、まだわからないのよ、小さいものね、でもすぐ忘れるわ、きっと大丈夫よ。
どこか空々しいその音たちがひどく不快だったことだけは覚えている。
それらから目を背けて、横にいる両親の服の袖を引っ張る。
どうして、みんな黒い服を着ているの。
見上げた両親の顔は、黒い線でぐちゃぐちゃに塗りつぶされていた。
唯一見える口だけが言葉を紡ぐ。
でも、その言葉さえノイズがかかって聞こえない。嫌だ、と耳を塞ぐ。
何も聞こえなくなるまでしゃがみこんで耳を塞いだ。
そうして世界がとても遠くなった。
目が覚めて、泣いていたことに気がつく。
何の夢を見ていたのか思い出せないまま。
fall on evil days(不運に会う




