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035。
「ブラックはねー」
「おい、待ちやがれ!」
楽しそうに口を開いた朝黄に、ドアを壊す勢いで帰ってきた黒雪が待ったをかける。
普段の眠そうに飄々としている黒雪からは想像出来ない、その剣幕に俺はぎょっとする。
黒雪は俺にも青葉にも目をくれないで、朝黄を睨んで、
「どうなるかわかって、」
「狼男だよー」
さらっと朝黄はそう言った。
その時の黒雪の顔はどう表現するべきだったのだろうか。色んな感情が巡り、最終的に耳まで真っ赤にして逃げ出した。
帰ってきたかと思ったら、凄まじい勢いで再び逃げて行く黒雪に俺は呆れを通り越して同情した。
「無駄骨」
ぽつりと青葉がそんな言葉をこぼして、さらに俺は黒雪が不憫になった。
「ブラックは狼男なのが恥ずかしいらしいからねー」
一人だけのほのほと笑う朝黄に、俺はやっぱり遠い目をするのだった。
go on a fool's errand(無駄骨を折る




