33/105
032。
朝黄の笑みに底知れないものを感じて、思わず後ずさる。
かつり、と指先が窓に触れた。
「ほどほどにしておけ、朝黄」
こんこん、と開いたドアを叩く音にはっとする。
その声に顔をあげれば、いつの間にか開いたドアのところに青葉が立っていた。
「青葉、外に黒雪が、でも影が!」
「落ち着け」
「でも!」
「ごめんねー、ブルー。ブラックが暴走してバラしちゃったー」
へらりと朝黄が青葉に顔を向ける。
青葉は一度眉を潜めてから、重いため息をついた。
「どうせお前の計画通りだろうが。お前が追い詰めたから黒雪が逃げたんだ」
「あはは、さっすがー冷静沈着が専売特許のブルー君。見事にばれちゃってるー」
「あ、青葉……、朝黄……?」
口を挟まずにはいられなくて、名を呼べば二つの視線が俺に向けられた。
「ごめんねー、レッド。もう僕、巻き込むことに決めたからー」
一つはお面で見えないのに晴れやかなもの。
「だから、俺は最初にお前を紹介したくなかったんだ……赤城、悪いな」
もう一つは俺を案じるまっすぐなもの。
その二つに射抜かれて、俺はただ混乱するしかなかった。
Go easy on(ほどほどにしておけ




