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031。
「よく聞こえな」
「言っちゃえばー」
とぼけようとした黒雪を遮って、にこにことした雰囲気で朝黄が笑っている。
俺はといえば秘密の一言にどうしても落ち着きがなくなってしまう。
「だって、ほらー被害の小さいものから試してみないとー」
「じ、実験みたいに言うな、朝黄。しかも被害が小さいとは」
後ずさる黒雪に詰め寄る朝黄。
その2人を止めない俺は卑怯だろうか。
そう思いつつも、さっきはかっこをつけてしまったが、知りたくないわけではないから弱い。
和やかなふりをしながらも、有無を言わせない風な朝黄に黒雪は窓際まで追い詰められる。
「な、何様のつもりだ、朝黄」
「えー僕さまー?」
その一言に黒雪がさーっと青ざめて、
「え、ちょ、ここ二階!?」
ばっと窓枠を飛び越えた黒雪に慌てる。
窓枠を掴んで下を見下ろせば、黒い影が草むらに飛び込むところだった。
「え、」
その影はどう見ても人型でなくて。
呆然と振り返った俺にお面の朝黄が笑う。
「秘密、ばれちゃった」
it on the dog(被害の小さいもので実験してみる




