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かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
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023。


眠い、と欠伸をしながら黒雪が食堂を出て行った。

音を立てて閉じられた扉にひとつ吐息が零れた。

けたたましくやってきたあの住人はひどくマイペースで、そしてどうやら俺が気に入らないらしい。

床の上に散らばった硝子のかけらは、綺麗だけど冷たく光っている。

机の上の食べ物にはもう誰も手をつけないのだろうなと思った。


「秘密、か」


舌のうえで転がしたその言葉に、部屋の空気が澱む。

後ろにいて顔の見えないのに、四人がなぜか顔を背けた気がした。


『ーーーー嘘つき』


くすくすと耳の奥で、笑い声が聞こえた。

come on like gang busters(けたたましくやってくる

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