020。
始まってみれば、結局それは俺の歓迎会というよりどんちゃん騒ぎにもならない自由人の飲み食い会だったわけだけれど。
「やっぱー、お酒おいしーじゃんねー」
次々にお酒を空けていく朝黄はどうやらお酒が強いわけではなく、普段よりもより一層間延びした口調的になっている。
酔っている朝黄をいいことに桃音が音もなく近づくのだけれど、朝黄もその分逃げるのでなんだかんだで距離は縮まらない。
それを見ながらチョコレートを口に投げ込み、後ろでされている長々とした話に耳を傾ける。
「でだな、俺はまあその時言ってやったわけよ。そんなことするくれぇなら三階から飛び降りて目薬飲めばいいじゃねぇかって。ん? 目薬はどこのがいいって? 適当でいいんじゃねぇか、そんなの。あ、ローシェルトバークス、もちろんお前に買うなら一番高級なの買ってやる」
始まる前からお菓子やらを勝手につまんでいた緑野は、食べることに飽きたのかロッ君と会話をしている。
一方的だから、会話とは言わないのかもしれないけれど、まるで合いの手が入っているように話をしているから、なんというか可哀相なので会話としておく。
「だから、ただ飲み食いしたいだけだって言っただろう」
「あ、青葉」
「楽しくないだろ、悪いな」
グラスの中身を飲みながら、青葉が隣の椅子に腰掛ける。
今の状況とそのグラスの中身が牛乳なのもあいまって笑ってしまう。
「いや、なんかこれはこれで楽しいかも」
「……おい赤城、毒されてきてないか」
心底嫌そうな顔をした青葉にまた笑ってーーーーそしてなんの心の準備もなく、なんの脈絡もなく、窓からけたたましいガラスの飛散音と人が飛び込んできて、
「え、」
窓の周りに割れたガラスが飛散して、床の上を転がった人が受け身をとる。
呆然とする俺が見つめる前で、その人はなんでもなかったように服を払うと立ち上がった。
そこでやっと室内に人が居たことに気づいたのか、静かなままのみんなを見渡すと眠そうに口を開いた。
「帰ってきた、ただいま」
on the bum(どんちゃん騒ぎをして




