014。
「今更だけど、歓迎会やらないー?」
久しぶりに会えたかと思えば、朝黄がそんなことを言ってきた。
「えーと、それ俺の? 本当に今更だな」
「いーじゃんいーじゃん! ブルーだってやりたいでしょー」
「お前はどうせ飲んで浮かれたいだけだろうが」
「えー、まぁそれもなくなくなくないよ」
青葉に睨まれて、朝黄はへらへらと笑っている。
普通に聞き流そうとしてから、はっとする。
「え、ちょっと待って。朝黄って高校生じゃないのか!?」
「レッドー、僕はもう成人してるからねー」
「嘘だ!」
「嘘じゃないからー信用ないなーもう」
「だってこんなお面の成人やだ!」
「うわー、だめじゃなくてやだって傷つくー」
気が動転して、いろいろと思ったことを言ってしまったが、朝黄は口先だけで凹んでいないようで安心する。
「なら、ちなみに緑野は?」
思い当たって尋ねてみれば、青葉が心底嫌そうな顔をしつつ教えてくれた。
「あいつは高一。俺たちの一つ下だ」
「そーそー、それなのにブルーはグリーンに大敗で可哀想だよねー」
「勉強は負けてない! それにあれはあいつが規格外なんだっ!」
「身長なんて一言も言ってないけどなー」
「〜〜っ!」
涙目で地団駄を踏む青葉にもそろそろ慣れてきた自分が、なんとなく悲しい。
朝黄を咎めるように見やれば、あぁそうだ、とわかりやすく話題を変えられた。
「歓迎会にはグリーンとか呼ぼうかー、あとは誰がいいかなー」
「桃音」
恨みがましい瞳の青葉のあげた名前に、朝黄がぴたりと動きを止めた。
go on the bend(飲んで浮かれる




