表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かりそめアパート。  作者: シュレディンガーの羊
よろしく
PR
14/105

013。

 


テスト前ということで今日は青葉の部屋で一緒に勉強している。


「そういえば緑野に会ったらしいな」


きりのいいところまで問題を解き終えると、青葉がそう口を開いた。


「あ、うん。なんか、えっと、不思議な人だよな」

「そこは普通に変人だと言っていいぞ。それより変に絡まれたりしなかったか?」

「いや、それは平気。青葉によろしくってさ」


伝えるのがはばかられたあの発言は胸にしまっておくことにする。

今度あった時に喧嘩の火種になったら困る。

青葉はなにか納得していないようで、眉をひそめて腕組みをしている。


「赤城、あまりここの住人と仲良くするな。間違いなく悪い影響を受ける」

「いや、でも同じアパートに住んでるんだから仲良い方がいいって。それに青葉も朝黄と仲良いだろ?」


途端に青葉の眉間のシワが深くなった。言葉の選択を間違ったと慌てて話題を変えようと試みる。


「だって、ほら青葉は朝黄の素顔見たことあるんだろ? 長い付き合いみたいだし!」

「いや、それはない」


ため息をついて、青葉が首を振る。


「俺が泣き落としにかかったところで、あいつはお面をとらないさ。それに付き合いと言ってもまだ3、4年ほどだ」

「驚いた。てっきりやりとりからして幼馴染とかなのか」


俺の言葉を青葉が鼻で笑う。


「あんな奴と幼馴染だったら、オペラ座の怪人とでも言われていじめられるだろうな」


とりあえず黒く笑う青葉に、少し共感したことは朝黄には秘密にしておこうと思った。



turn on the waterworks(泣き落としにかかる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ