第1章 第52話 〖レイドの悪魔〗探索前夜
レイドの悪魔とは、500年程前に、北方にあった国であり、現在は大きな湾になっている所にあった国を滅ぼした悪魔
レイド国の一地方、レマーレン辺境伯領が土台となり、前レイド国の王家の傍系が興した、現在の王国のレマーン王国の前身の国に来た厄災である。
辺境伯領に来る前、たまたま魔王と戦う為の強化中だった、勇者のパーティーが近くを通っていた為、退治されたそうだが、その戦いで傷つき、パーティーを離れた魔導師が、レマーレン辺境伯家に厄介になり、レマーン王国建国に貢献したとの事だった。
官職を嫌い、後に野に降った魔導師は、以後見かけられなくなり、姿を隠していた。
セイヤが解析した、魔導師の残した書物にも、〖レイドの悪魔〗との記述があり、封印されていた魔物が〖レイドの悪魔〗と推測された。
封印解除より、まだ日が浅く、力を取り戻していないと考えられ、早めに討伐する事になった。
編成は、セイヤ達パーティーを先頭に、封鎖を解除しながら、瘴気の立ち上った部屋を目指し、部屋の封鎖を解除後、ランクSを含むランクAのパーティー達で、内部を探索していき、出来れば討伐していく事になっていた。
翌日より、前回の夜営地迄前進し、夜営地で1泊後、封鎖を解除しながら、部屋に向かい、夜営地を拠点にして、探索を進めていく方針が決定した。
派遣されている、騎士団が拠点防衛・救護を担当し、冒険者達で探索を行っていく。
現在、ファイの村に派遣されて来ている、冒険者パーティー達の有志達も、探索に加わり編成され、騎士団の半数は、村防衛に残り、長期化した場合の交代要員となる。
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転移69日目 ファイの村 夜営地出丸
セイヤ達は、早めに朝食を取り、村の広場に向かうと、ランクSをリーダーとした、ランクAの冒険者パーティー達や、ランクAの冒険者達、〖ファイの嵐〗・〖ムードの風〗・〖ムードの光〗等、探索参加の冒険者達が、集まって来ていた。
騎士団駐屯地の方では、姫騎士はじめ、半数の騎士・歩兵が準備しており、出発間近であった。
騎士団達から出発し、冒険者達が、後から追う形で、洞窟前の夜営地に向かう手はずになっていた。
セイヤ達は、冒険者達のグループに声をかけた後、先行して、騎士団達に追い付き、騎士団の討伐した魔物を回収していき、ボックス内で魔物肉等を解体していき、夜営地での食料確保に、協力していった。
大所帯での移動になった為、討伐した魔物は少なく、皆で食べるのには足りなかったが、運んでいた食材を合わせる事で、夕食になった。
洞窟前の夜営地に着くと、セイヤは竈門を設置していき、探索隊の新しい冒険者達に驚かれた。
「《土魔法》の高速詠唱か!! 素早い詠唱だ!」
「アッ! 魔法でなく、ボックス内に直してあった物を設置し直してるだけです。」
「ボックス内に直してた物だって! 凄い容量だそ!」
「アッ! 不味った!」
「容量が大きいっても、普通は魔法による展開だ! まさか、無限容量か!」
「内緒でお願いします。」
「今、此処に来てる者達だけの、内緒にしても、そんな使い方してたら、内緒じゃなくなるぞ!」
「そうですね! つい、利便性を考えて、設置してしまう。 そんな癖を治さないと。」
「そうだな。 まだ、高速詠唱で設置した方が、信憑性があるからな。」
〖豪槍聖〗レスポール・〖拳狼騎士〗アラニス達が、心配してくれる程の、自分のスキルの公開をしていた。
「ボックスから出すにしても、《土魔法》で出している様に装わないとな。」
冒険者としての、スキルの隠し方、対冒険者への接し方等を、教えてもらった。
ランクが上がる事での、貴族達との接し方等も、敵対視されない様にする事で、自主性の守り方も変わってくるとの事だった。
セイヤが、そんな話をしている間に、リョカ達は、今日討伐した魔物から、魔物肉を使って、料理の準備をしていき、夜営地での夕食の準備を、騎士団や冒険者達の有志とで、していってくれた。
「セイヤさん、準備できましたよ!」
リョカ達が呼びに来て、夜営地に入った騎士団・冒険者達は、交代で夕食を取っていった。
「夕食後、代表者達で、会議を行うので、代表者達は集合してくれ。」
騎士団の副官より、代表者達に通達があり、セイヤは代表者として、会議に出席した。
「夜間の見張りは、騎士団の方で行う。 夜営地の防衛も騎士団で行うので、冒険者達は探索に集中してくれ。 明日は、前回、ダンジョンコアの有った場所迄の封鎖を解除して、その先の瘴気が噴出した場所を調べる。」
「各冒険者パーティーは、レイドを組み、探索に当たってくれ。」
副官からの注意があり、姫騎士からの要請があった。
騎士団達は、騎士10名・歩兵12~13名で1日交代で夜営地を守り、姫騎士以下5名に騎士が、探索隊に同行し、探索するとの事だった。
夜営地に残る騎士団も、付近を討伐して、魔物肉等を回収しながら、探索隊の食材等を補給していく事で、夜営地での生活を支えていく体制を立てて様だった。
探索隊の冒険者達は、瘴気の上がった部屋を調べた後、付近の探索からしていく事になった。
会議も終わり、セイヤ達冒険者は、早めに休んでいく事になり、夜営地の片隅に、セイヤ達はテントを立てていった。
セイヤ達は、テントの中から、空間袋でボックス内に入り、翌日の準備をしていった。
リョカ達は、ポーション系を作っていき、セイヤは、鋼の矢等を準備して、ファリスの矢がなくならない様に準備していった。




