第1章 第51話 ランクSの冒険者
転移55日目 領都 〖精霊の泉亭〗
セイヤ達は、朝食を取り、〖精霊の泉亭〗を出て、領都を出ると、馬車をボックス内に入れてハルスを出し、馬に乗ってファイに向かった。
リョカ達も、乗馬に慣れてきて、昼過ぎにはファイの村に着く様になり、ファイの村からは、ボックス内に馬達を入れて、森の洞窟に向かった。
洞窟に入っていくと、洞窟内では、干し肉を作っており、たくさん吊るしてあった。
軽く周りを討伐して戻ると、〖ムードの光〗・〖ファイの嵐〗の面々が戻ってきており
「オッ! セイヤ、きてくれたか! 貯まってきたとこだった。」
「こんばんは! ピードさん、派遣の交代の時期、忘れてました? 皆さんの荷物の輸送で、大変だったんですよ!」
「アッ! 交代の時期だったか! 忘れてた。」
「ファイでの、荷物が多いので、ファイの村に買取りの派遣をお願いしてきました。 換金迄は出来ませんが、サーテアでの換金の書類を、発行してもらう様に手続きする事で、買取りできる様に準備をお願いしました。」
「それは有難いな! 一度、ファイに戻るか!」
「出張所の開設は、数日後との事でした。 準備をしてから、こちらに来る様です。」
「わかった。 まだ、準備段階だな。」
「僕達が、泊まれる様に、少し手直ししてきます。」
セイヤは、薪置場の奥に、小部屋を作りにいき、リョカ達は、夕食の準備にかかった。
セイヤは、奥に小部屋を作った後、奥にもう1つ部屋を作り、空気穴も開け、薪用の丸太の乾燥をさせる部屋にして、小部屋から解らない様にしておいた。
セイヤが、入口の大きな部屋に戻ると、〖ムードの光〗のメンバーから
「ファイの村の近くにしては、魔物の数が多いな! そんなに強い魔物ではなかったが、数が居る様だ!」
「村人達には、手に負えなかったので、サーテアの騎士団も、派遣されてきてます。」
「この辺で見かけないはずの、リーダー種や、ホース種も居た。 ムードの近くで出る、ホース種は流れてきたにしろ、リーダー種は異常だ!」
「近くで、ダンジョン化してた所のボスは、ナイト種でしたからね。」
「近くにダンジョン化してた場所があったのか! 其処から出た奴らか。 それで魔物が増えた訳か。」
「セイヤさん! 準備出来ました。」
「はい! 夕食の準備が出来た様ですね。 皆さんで食べましょう。」
セイヤ達は、情報交換しながら、食事をしていき、小部屋に戻った後、空間袋をかけて、ボックス内に入り、入浴等を済ませていった。
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転移56日目 ファイの村の近く 森の洞窟
セイヤが起き出すと、リョカ達はもう朝食の準備をしていた。
セイヤは、〖ムードの光〗のメンバーにことわり、ボックス内のフォルダに、〖ムードの光〗の素材等を入れて、ファイの村に運んでおく事にした。
〖ファイの嵐〗のピードからも、ファイの村への輸送をお願いされ、別のフォルダに入っていった。
どちらにも、木切れで名前を入れておき、区別しておいた。
朝食を取り終わると、セイヤ達は一旦ファイの村に戻り、〖ムードの光〗・〖ファイの嵐〗の荷物を各パーティーの荷物置場に置き、セイヤ達は草原の方に討伐に出た。
草原の方も、魔物との遭遇が多く、パーティーの中には、倒した魔物を解体してる間に、他の魔物に襲われる等、危険な状態でいたパーティー等も助けていった。
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転移57~68日目 ファイの村周辺
セイヤ達が、ファイの村周辺で、討伐・採取をしている間に、冒険者ギルドからの出張所が出来たり、薬士が入れ替わったりしながら、封鎖した洞窟の為の準備が、進められていき、ランクSを含む、30人の冒険者が集められた。
〖白銀姫〗ユーティス・〖拳狼騎士〗アラニス・〖豪槍聖〗レスポール達ランクSを含む、ランクAのパーティー達や、王国内のランクA達等、王国からの召集に応じ、集まった精鋭達で、姫騎士やサーテア冒険者ギルド長ユーノス等の幹部達との合同で、会議が開催され、セイヤも、オブザーバーとして参加をお願いされた。
「皆さん、サーテア子爵領主が娘、代理のクレア・フォン・サーテアです。 ファイの村の近くの洞窟で、浅いダンジョンが発見され、そのダンジョンを制覇したさい、その下より禍々しい瘴気が発生した為、現在封鎖してあります。 その封鎖を解き、瘴気の原因を調査し、討伐するのが、今回の依頼です。」
〖白銀姫〗ユーティスより質問が出た
「その封印、だけでは、抑え切れないと? 外に出て来てはいないのですよね。」
「封印でなく、封鎖であり、ランクCのセイヤさんが封鎖しただけで、中の調査も出来ていません。」
〖豪槍聖〗レスポールから
「ランクCの冒険者による、封鎖だと! 封鎖が、破られてないなら、ランクS迄必要な事案か?」
それに対し、〖拳狼騎士〗アラニスが
「私達は、早めに当地に到着したので、現場の洞窟を確認しに行ってみたが、瘴気の流出もなく、ランクCとは思えぬ程の封鎖だった。 窩の者は、本当にランクCか?」
それに、ギルド長が応え
「今日は、オブザーバーとして、来てもらっている。 彼は、2の月程前に冒険者として、サーテアで登録し、既に700以上の魔物の討伐を、ギルドに提出している。」
「「「2の月で700以上だって!!!」」 それで、あの封鎖か?」
村長が手をあげ、発言を求めた
「オブザーバーとして、参加している、ファイの村の村長を勤める、オレスです。 セイヤさんの討伐数は、共同討伐として、冒険者パーティーとの分割により、分け与えられた分があるので、個人の討伐数より、少ないと思います。 村にも、少なからず、納めてもらっています。」
「個人の討伐数が、700以上である上に、共同討伐分があるのか! なぜ、ランクがCのままなのだ! パーティー編成なのか?」
「彼が、ソロで討伐をしていた間の討伐数は、600以上でしょう。 現在は、3人パーティーで、パーティー編成での討伐の勉強をする為に、ランクは抑えてあります。 彼ソロの実力は、ランクBあるいはAに相当するものと、サーテアギルド長としては、判断します。」
「「「ソロで600だって!!!」」」
「彼等のパーティーは、2回りの間、ギルドに討伐部位の提出がないので、討伐数は、まだ伸びているものと思います。 パーティーでの討伐数は、現在では1000に近いかもしれません。 その彼が封鎖してますので、現在迄、封鎖は破られてない事は、ランクSを必要とした要因です。」
「封鎖の解除は、彼がしてくれるのか? オブザーバーとしてでなく、彼の意見を聞きたい。」
セイヤは、オブザーバーとしてでなく、会議の一員として、意見を求められた為
「ランクCセイヤです。 オブザーバーとして参加していましたが、一員として、意見を求められたので、発言します。 精霊の番がおり、精霊からの情報として、近くに魔導師が居た事もわかっており、その魔導師が住んで居た場所と思われる所より、書物を発見し解析できた範囲では、〖レイドの悪魔〗と思われる魔物を封印してあったかと思われます。 解析の途中であり、〖レイドの悪魔〗の情報がまだ解析出来ていません。」
『セイヤ、呼び出してもらえる?』
セイヤは、ターニャから、呼び出しをお願いされ
「番であり、上位精霊である精霊が、呼び出しを求めてますので、こちらに呼び出します。」
セイヤは、ターニャを召喚した。
「「上位精霊を呼び出すって!!」 まさか、精霊使いか!」
『セイヤが番の、ターニャです。 私の記憶の中に、魔導師が住んで居た事を思い出し、セイヤと探索して、書物を見つけました。 〖レイドの悪魔〗に関しては、レイドと云う国が、消滅して勇者に倒され、封印されたと聞いていました。』
十数人の人間には、ターニャが見えておらず、声も聞こえていなかった様だが、さすがランクSの、アラニス・ユーティス・レスポールの面々には、聞こえていたらしく
「〖レイドの悪魔〗って、あのレイドに現れた悪魔か!!!」
「俺達で、あの〖レイドの悪魔〗が倒せるのか?」
「「「〖レイドの悪魔〗か!」」 ランクSが召集されただけはある!」




