第1章 第44話 ファイの村で行商
転移46日目 領都 〖精霊の泉亭〗
セイヤ達は、ハルスの馬車を出し、2頭だての馬車を、ボックス内に入れ、〖精霊の泉亭〗を後にした。
セイヤが、御者席に居る間に、ファリス達は、間の通路に空間袋を掛けると、セイヤと交代して、御者席に戻った。
セイヤは、御者席を2人に交代してもらい、ボックス内に入って、2頭だての馬車を改造していった。
外側の壁を厚くして、防御の為薄く鉄板を張り、もう1つ空間袋を作っていく。
もう1つ作った空間袋Ⅱには、ボックス内で、別フォルダで、通常時間経過空間を付け、フォルダ内に8つの部屋を作って、6部屋は個室、1部屋に風呂、大きめの1部屋に集まれる部屋にして、馬車の中より、広い空間にした。
セイヤは、馬車の改造が終わると、2頭の馬に鞍と鐙を作って、馬車を使わない移動方法で、3人で馬で移動出来る様にしておいた。
セイヤは、御者席に戻り、2人と交代して、2人には、ボックス内でポーション作りをお願いした。
順調に進み、早い時間にファイの村に着くと、ファイの村には、入口に城門の扉が付き、城塞化されていた。
セイヤ達は、ファイの村に入り、広場で行商用の店を開き、2人に店番を頼むと、セイヤは村長の所に向かった。
「村長さん、こんにちは! 扉が付いた様ですね! 街道にあった隔壁を、崩しましょう。」
「セイヤさん、いらっしゃい! 出来れば、お願いします! 扉は、冒険者達の出丸の外側に付けてもらったので、冒険者達には、出丸に寝泊まりできる様になりました。」
「そうですね! 竈門もあそこに設置して有るので、安全に夜営できますね!」
「村の四隅に、櫓も完成し、夜警も楽になりました。 櫓から、城壁の上にも渡れる様にして、弓での攻撃場所も増えました。」
「わかりました。 隔壁を崩しながら、城壁を少し手直ししておきます。 それと、広場で行商をさせて下さい!」
「行商の品を、仕入れてきたのですね! 後で、見にいってみましょう。」
セイヤは、村長の所を後にして、隔壁を崩し、城壁を少し厚くして、上に柵を付けて落ちない様にしておいた。
広場に戻ると、村人が行商品をみており、少し売れている様だった。
『ノーナ、ファリスさんとリョカさんとの、意志疎通が出来る?』
『セイヤさんの許可があれば、出来る様にします。』
『クラウド経由でなく、ノーナ経由で、2人と会話出来る様になるって事?』
『2人は、私のフォルダが有る、背負い袋を持っている時は、会話可能ですが、背負い袋を下ろしたりすると、出来ません。』
『わかった。 2人には、腰にポーチを着けさせて、そこにお釣用の銀貨迄を出せる様にしておこう。』
セイヤは、空間袋に入って、2人分のポーチを作っていった。
客が途切れたところで
「このポーチを、2人共付けて! お釣を準備してあるから。」
「「はい!」 お釣がなくて、困ってたところでした。」
「先に準備して、おかないといけなかった。」
「これで、安心ですね!」
「それから、2人のポーチには、ノーナという、ボックスの案内役を介して、会話出来る様になるから、会話して。」
「「???」」
『ノーナ、2人に、会話を繋げて! リョカさん、ファリスさん、聞こえますか? 』
2人共、ビクッとして、答えてきた。
『セイヤさん、聞こえてますか?』
『セイヤさん、これで聞こえてるの?』
『2人共、聞こえてますよ! ノーナ、2人に自己紹介して。』
『はじめまして、ノーナです。 2人の思った事を、私を介して、会話出来る様にしています。』
『思った事が、全部伝わっちゃうの?』
リョカは、顔を赤らめながら、答えてきた。
『わかりました。私に声をかけ、誰に対してかを、先に思ってください。 そちらに、交信します。』
『『わかりました。』』
2人は、びっくりしていたが、ノーナとの会話が出来た。
『ノーナ、物の値段は、任せて大丈夫? ギルド価格を基準に、仕入れを8割で、販売は1割掛けで。』
「2人は、ノーナに値段を聞きながら、販売をお願いします」
「わかった!」
「わかりました!」
2人にお願いしていると、何組かの、冒険者パーティーが、討伐部位や、素材・革等の買取りをお願いしてきた。
セイヤは、余裕がある限り、買取りをしていった。
冒険者パーティーも、期間が1の月と、長いので、討伐部位等で傷んでしまう物の、現金化をお願いしてきた。
ポーション系も幾つか売れ、回収した武器・防具等の買取りもお願いされた。
回収してきた、武器・防具で使えない物も、出丸の内側に積み上げてあり、セイヤは、それからも安くではあるが、買取りしていった。
それらの中には、修理する事で、使用可能であったり、矢等、曲がってしまった事で、使用しなくなった物等も含まれていた。
セイヤは、それらを修理しながら、販売が終わるのを待っていた。
王都から仕入てきた物等も、幾つか売れており、買取りの方も略終わったようだ。
まだ、早い時間だったので、村長に村の周りの討伐に出る事を伝え、森に向かう為、馬車を引いて村を出た。
村を出て、ハルスの馬車をボックス内に入れ、ハルスと馬2頭に分乗し、森の洞窟の方に向かった。
洞窟の前の穴にも、何匹かの魔物がかかっており、それらに止めを刺して回収し、洞窟内に入った。
リョカは料理を、ファリスはポーション作りをしていき、セイヤはハルスや馬をボックス内に入れて世話をしていった。
洞窟内に、空間袋をかけておいて、セイヤは洞窟の周りを整備しておいた。
消費された薪も補充していき、仕入帳の記入もしていった。




