④第一話【喧嘩】
さて、闘争を始めよう。
誰からも望まれてはいけない少年の前には、戦うべき敵がいる。後ろにはただ一人……守るべき少女。
憎しみのない戦い。
殺してはいけない戦い。
護りながらの戦い。
間違い続ける少年の……孤独な、孤独でなければならない戦い。
自分勝手にルールから逸脱し、もはやこの聖戦で戦う資格すらない筈の少年は、それでも戦いを止めない。…………否、『敗北が決して』ようやく、少年の戦いは始まったのだ。
最強の騎士との殺し合いすらも、ここへ至る為のただの余興。…………いや、少年の目的を考えるならば、これから行われる戦いさえ……『前座』の域を出ないのだろう。
《ラグナロク》も、彼にとっては結果に至るための過程でしかない。
これから志音がしようとしている事は、様々な覚悟を抱いてこの聖戦に挑んできた戦士達……それどころかこれまで行われてきた過去の《ラグナロク》すら、侮辱するような行為。
人々が受け継いできた歴史を……すべて台無しにしかねない、悪行である。
成せたところで、誰からも賛辞を獲られることはないのだ。
けして、善き行いではない。
終戦を讃え、平和へと至った世界を祝す聖戦を……、ソレを成した『英雄』の血で、穢そうとしている。人の世界を敵にまわす、最厄の悪行なのだ。
それを知っていてなお……少年は止まらない。
理解してなお……やめられない
やめてはいけないのだ。
「…………」
「……志音……?」
先程まで頭に着けていた志音からの贈り物である犬耳を外し、心配そうな……辛そうな瞳で見上げてくるアリス。
唯一、志音の『計画』のすべてを語り聞かせ……志音のワガママに無理矢理巻き込んでしまった少女。
あの人類代表さえ無視できないくらいの重要人物なのである。そんな上客のすぐ側に……『英雄』が殺し損ねた凶悪なバケモノが暴れているならば、アイツも――『英雄』もきっと、無下には出来ないはずだ。
きっと……『英雄』が人々から語り継がれる通りの『正義の味方』ならば、現れてくれるはずなのだ。
――――害悪を殺すために……。
かつて、あの人達を……殺した時のように……。
「……大丈夫だ」
そんな志音だから、もう『愛さない』。
ゆっくりと汚いその手で、少女の頭に触れる。
いくつもの誰かの血に汚れたソレで、……壊さないように、慈しむように……少女の髪に触れる。
「ケガさせたりはしない。……アイツ等にも、オレ自身にも……誰にも、アリスを傷付けさせたりしない。たとえ何度死んだって、絶対にお前だけは……護ってみせる」
「……っ、……」
それは、かつて……叶える事の出来なかった約束。
護ると、愛すると、共に生きると、心の底から誓った……大好きな少女を、少年は護れなかった。……護ることができなかった。
だからこの言葉は、あの時のリベンジでもある。
『無力な子供』をすべて否定し、善意も悪意もぐちゃぐちゃに掻き乱して、何も考えず……ただ――
アリスを護り、……穢者と成る、と。
「だから見ててくれ」
「…………しおん」
「それだけでいい」
誰の耳にも届かぬ、たった二人だけの約束。
――『少女を護り、『英雄』を殺す』
それ以上は、もう望まない。
文字通り……幾度でも死ぬ覚悟で……。
「…………っ」
……ソレを痛いほどに知ってしまっているから……少女は泣いてしまう。
……涙で顔を汚すことすら出来ずに、泣いてしまう。
……喉を震わせないで、顔を歪めないで、嗚咽をこぼせないで
けして、オモテに出すことの出来ぬ……『うれしい』と『ごめんなさい』を胸の内に隠して……
少年の絶対に叶えられぬ最後の望みに、アリスは不格好ながらも……ただ笑ってあげる事しか出来なかった。
もう一つのプレゼントを、強く握り締め……。
「そう言えば、夕凪くーん。一つ質問しようと思っていたのですがぁ~、よろしいですかぁ?」
ふと、おっとりとした声が志音へと語りかける。
綺麗なライトテールを揺らし微笑みかけてくるのは、敵勢力のナンバー2。……アリシア。
先程のリンド戦を唯一、最初から決着まで間近で見届けていた少女である。……何を言い出すかわからない。
「内容にもよるが……」
「いえ、特に問題視する事でもないかもしれないのですが~。ちょ~……っと、風紀委員長さん的に気になった点と言いますかぁ~」
「……なんだよ?」
「その髪……いきなり色が変わってましたよね~? どういう仕組みなのかなぁ……とか思ったり思わなかったり~? 元からその色なら問題ないのですがぁ、染髪や脱色とかは、一応校則的に~ちょっとアウトだったり……?」
「……あぁ、コレか」
思い出したように志音が触れた自身の髪の毛は、普段通りの黒色ではなく……脱色にしたにしては自然な銀色になっている。それに……と、アリシアの目はそれ以外にも、志音の真っ赤な瞳をも何か言いたげにジッと見つめていた。
その瞬間を直接、その目で見ていたから……。
リンドとの激戦で有耶無耶に出来た気でいたが、一段落ついてしまった今となって……途端に疑問と違和感を感じてしまった、といったところだろう。
さて……どう説明する?
事の真実は一つ。
……混じり物……半端者の、バケモノであるから……それだけだ。
元々……志音の本来あるべき姿は魔族であった父親譲りの紅眼銀髪であり、この数年もの間を過ごしてきた黒眼黒髪ではない。
だが、普段のソレがすべて偽りの姿というわけではないのだ。
志音の肉体は半人半魔としてはかなり特殊なケースのようで、人と魔の血が完全に混ざりあっていない。
というか……人の血はともかく、魔族側の血が特異で……、どういう理屈かは志音にも理解出来ていないのだが、ソチラだけ志音の『意思』に呼応して濃淡の調節が出来るのである。
そして、魔族の血を極限まで抑えた状態が……普段の志音の状態だ。……人である母親譲りの黒眼黒髪。
なので、今の志音こそが志音のあるべき……バケモノとしての姿なのだ。
それをそのまま口にしてもいいものだろうか?
……別にいい気もする。
もはや、ここからどう足掻いたところで人としての平穏な日常など望めるはずもない。リンドには『死神』としての正体がバレている。もしも、志音の計画が成しても成せずとも……もう元通りには戻れない。
だが……まだ――
「さてな……。何の事だかさっぱりだ……」
「……。……そうですかぁ」
まだ人でいたい……などと願っている訳ではない。
単なる気まぐれだ。
期が訪れれば……明かすことだろう。
その瞬間がくれば……悪人として、人類の害敵として、裏切り者と罵られて……汚く、穢く、下衆く、大々的に宣言しようじゃないか。
人の敵であり
魔族の敵であり
全世界の敵である
『死神』として――
そんな志音の態度に……何かを察したのか、はたまた何も察してはいないのか、それ以上アリシアが少年を追及することはなかった。
「おい、もうそろそろ決まったか……?」
いい加減待ちくたびれていた志音の言葉に対し、ようやくと一歩前へと出てきた者は――
「ぁあ~……、弱っちぃの虐めんのは趣味じゃねえんだけどなぁ……。結歌達の太鼓判まであるってんなら、少しは期待していいんだろうなぁ?」
先程のジャンケン大会で見事勝利した剛毅。たったの一人。
今日一日を通して志音から見た印象としても、団体戦を得意としているタイプの人間ではない。
学生とは思えぬほどガチガチに隆起した筋肉の塊。おそらく脳味噌すら筋肉で出来ているんじゃないか?なんて噂通りの脳筋オバケである。
二メートルを軽く越えるムキムキマッチョは近くまで行かずとも、言い表せぬだけの覇気を纏っていた。
こういった場でなければ、志音だって戦いたくないタイプだ。
だとしても、志音を相手に単身で相手しようとは……随分と嘗められたものだ。まぁ、志音の戦績をかんがみれば……当然の対応ではあるのだろうが……。
「アンタ一人か?」
「あん? オレだけじゃ不満か? 最弱どうのって馬鹿にされてる割には、随分と強気みてぇじゃねえか」
剛毅はパキポキと指の関節をほぐし、ゆったりと構えをとる。
基本的に『挑まれる側』である最上位ランカー達は、滅多な事がない限り自身から戦いを挑むことはない。
それこそ、自身以上のランクとの序列交換戦か……あるいは、事件などの緊急時くらいなものだろう。
もちろん個人の性格にもよるだろうが、今の上位十名はあまり意欲的に一番を目指そうとはしていない。それは、結歌が一番上であることに誰一人として異を唱えていないからともいえる。
互いを認めあっていると言えば聞こえはいいが、その最たる理由としては……、結歌以外には『序列一位に拘る理由』がないのだ。
まぁ、そんな理由もあったりなかったりで……実を言うと、剛毅という男、『挑む戦い』というものを経験した事が少ない。
さらに相手は、自身よりも序列の劣る上に……学園内で知らぬ者がいない程に有名な、『弱者』の代名詞である。
手加減が死ぬほど苦手な剛毅が相手するとなると……ぶっちゃけ冗談抜きに、殺してしまいかねないのだ。
志音がどれだけ嘗めた態度をとろうと、殺すのは……人として普通にマズイ。
「おい、結歌の弟」
「……。別に呼び方をどうこう言うつもりはないが、人の名前くらい覚えた方がいいと思うぞ……?」
「興味ねえ奴の名前なんて覚えられる訳ねぇだろ? それよりもだ。……お前、ぶっちゃけどのくらい戦れんの? ソレによっちゃあ、手加減の度合いも変わってくるっつーか……。お前もさすがにまだ死にたかねぇだろ?」
「…………はっ、はは……死にたくない、ね」
剛毅の考えなど知るよしもない志音は、心底呆れ気味に苦笑を浮かべてしまう。
むしろ剛毅のその態度に過剰な反応を見せたのは、志音ではなく……『王国軍』側の連中。……特に結歌。
ジッと、やり過ぎとも言える程に志音の行動に目を光らせている上、どんな『もしも』を警戒しているのか……あの結歌には珍しく、抜き身の刃を鞘に納めようともせず右手に強く握り締めている。
最強のそんなただならぬ空気を過剰だと判断する者がほとんどである中、アリシアとロイドまでも真剣な眼差しで『最底辺』の一挙手一投足を観察しているのだ。
先程までのリンドとの一騎討ちだって目にしている。
剛毅以外の『王国軍』メンバーは既に、志音相手に油断などする気はない。
剛毅はバカなので、仕方ないのだ。
傲慢とか自意識過剰とかではなくて、ただのバカ。
そんなバカなりに、相手を殺さぬように無駄な気を回してしまっているだけ。
「まぁ、嘗められるのも仕方ないのかね……」
志音は考える。
もちろん、いつもの志音ならばともかく、今回の志音は敵からの手加減など望んではいない。
手加減されて勝ったとしても何のアピールにもならぬのだから、無理矢理にでも剛毅に本気を出させる必要がある。
というか……そもそも、当初の予定通りなら、『王国軍』メンバー全員を同時に相手するつもりだったのだ……。
それも、自分の最悪の戦績を考えるならば過小な評価もしかたないのかも知れない。
志音も面と向かってある程度は察したが、おそらくこの剛毅という男……言葉でいくら挑発しても無駄だ。
アリシアと同じで、実際に目で見ないと信じてくれないタイプだろう。
……だったら手段は単純に、一つしかない。
「それじゃあ、オレから先に一発……入れさせてくれよ。その後、どう戦うかはアンタが自分で判断してくれ」
言葉で伝わらぬなら、直接体に叩き込む方が早い。
先程、戦闘がモニタリングされていたので剛毅のデタラメさは志音も多少は理解しているつもりだ。
剣で傷一つ付かぬ程頑丈なら、先日の試験みたいな結果にはなるまい。
志音もまた構える。
纏う空気は……戦士のそれ。
「……いい目すんじゃねえか。いいぜ、サービスだっ!! 一発だけどんな攻撃だろうと受けてやるよ! どっからでも来な!!」
「せめてガードの構えくらいとってくんないかね……」
「必要ねぇ!」
「……ふ、あっそ」
ならばと、志音は細く息を吐き…………一気に駆けた。
数メートル程度の距離を一瞬で零へと。
そして、強く握り込まれた右の拳を剛毅の腹へと勢いそのままに叩き込む。
鋼と見紛ごう強靭な筋肉の塊を抉る、漆黒の拳。
押されまいと前へ重心をかける剛毅を無視して、その剛胆な肉体は無理矢理に地を剥がされ、一撃の衝撃に抗うこともかなわず遥か後方へと吹き飛ばされてしまう。
その場に立っていたのは、拳を放った志音ただ一人。
壮大な音を立て校庭の外壁に埋まった剛毅は……思ってもいなかった一撃に、驚きが八割……残り、二割は――
「く……がぁ……げはっ! んだよテメェ、いいの持ってんじゃねぇかよオイ!! がははははっ!! いい! いいぜお前っ!! 笑っちまえるくらいに、最っっっ高じゃねぇかぁあああっ!!」
予想外の歓喜に笑ってしまっていた。
志音の放った拳は的確に剛毅の腹部を穿った。
人体の急所でもある鳩尾を狙っての一撃ではない上、当然であるが志音の出せる全力とは程遠い。だが、一般人相手ならば確実に腹部をぶち抜いていた程の強烈な一撃である。
「無事かよ……?」
「い……っちちぃ……、効いたは効いたぜ……。つーかなんだぁ? 敵であるオレの身の心配かぁ?」
立ち上がった剛毅は腹を擦りながらも、平然と志音の目の前へと戻ってくる。……目立った外傷はない。
それはなんとなく志音も予測できていた。
殴った感触、とでもいうのだろうか? 【黒】《マヴロ》に毒され、比喩抜きに凶器とも言える拳だというのに、穿った剛毅の皮膚はその刃すら通さぬ強度と柔軟性を兼ね備えていたのだ。
拳が肉を割く感触どころか、内臓を押し潰す感じも、骨を軋ませる感覚すらなかった。
マジで鋼鉄の塊を殴った気分である。
「こんな一発程度でくたばってるようなら、全力の嘲笑をプレゼントしてやってもよかったんだが?」
「……んぁあっ? ちょうしょう?」
「全力で馬鹿にしてやるってことだよ」
「そうか。んなら残念だったな……。こんな面白そうな事、簡単にやめてたまるかっての!!」
「んじゃ、どの程度手加減するか決まったかよ……せんぱい?」
「今の一発……全力か?」
「まさか」
「んはっ! それでこそって奴だ!! そうでなくっちゃあ、面白くねぇええ!!」
戦闘狂ともいえる歓喜の笑みを浮かべる剛毅は、まさしく喜んでいた。
そして同時にその貌は、どこまでも純粋な戦士のソレへと……。
そんな強者を前にして、志音はリンドから半ば強引に奪った剣を地へ突き立てた。
そしていつも通り、その背に背負った剣袋……エリュシオンも、投げ捨てるようにアリスの元へと……
「……わっとと、えっ!? な、なに!?」
「お、ナイスキャッチだ。……大事なもんだから、悪いがちょっと持っててくれ」
「……う、うん。りょーかい! 丁重に持ってるね!」
リンドには悪いが、他人から奪った剣と……宿敵から預かった剣とでは、扱い方にも差が出てしまうのも仕方ない。
そもそも、とりあえずは使用予定のある銀剣はともかく、あの『英雄剣』をこんな観衆の面前で使う訳にはいかないだろう……?
再び、至近距離で睨み合う志音と剛毅。
だが何を勘違いしたのか、剛毅は釈然としないような顔で志音を睨んだ。
それもそうだろう。
これから戦おうというのに、わざわざ自身の得物を手放すなど戦士としてどうかしている。剣士が剣を、槍士が槍を、銃士が銃を、武器を捨てて戦うはずがない。
「おいおい……何のつもりだよ? テメェ、一応剣士なんだろ? なんで今から戦り合おうって時に、武器を捨ててんだ……? やる気あんの? あ゛ぁ?」
おそらく剛毅でなくとも似たような反応が返ってきただろうが、志音としては何一つ不思議な事ではないのだ。
別に剛毅を相手に「武器を使う必要もない」などと嘗めている訳でもない。
ただ……
「確かに普段から剣ばっか使ってるが、別にオレ……剣士とかじゃねえし」
「はっ? ちげぇの?」
「あぁ」
ここに来て突然のカミングアウトに、剛毅どころか……アリシアやロイドなんかも「えっ?」と言いたげな驚いた顔をしていた。
というか、相手は普段から剣しか使っていない志音なのだ、彼らの先入観ももっともなのである。さらに追い討ちとばかりに、同じ姓を名乗る義姉が学園内最強と呼ばれる屈指の剣士なのだ。
志音=剣士という構図に拍車をかけるのも頷ける。
彼らの誤解も仕方ない。
だが、それは真実ではない。
志音の言葉が本当なのか、と一斉に結歌へと視線を向ける周囲に、結歌は「何を今更……」とでも言いたげな呆れ顔である。
「アナタ達……その程度の可能性すら頭になかったの? 別に何も不思議な事なんてないでしょう……。下らない先入観で物事をはかっているようじゃ、いざと言う時に足元を掬われるわよ」
「何故、先にソレを味方に言っておかないのですかね~……? 情報共有すらまともに出来ないのでしょうか、このブラコンさんは……」
「……ふん。甘えないでちょうだい。そもそも、一時的な共闘関係だからといって、わざわざ志音の不利になりかねない情報をペラペラと話すわけないでしょう?」
「いや、会長……。さも当然みたいに堂々と言われましても……。その情報は今回の戦闘でもかなり重要なんじゃ……」
「そもそも、……誰も聞いて来なかったじゃない」
結歌の言い分も、一応は正論である。
結歌が語る語らない以前に、志音の戦闘スタイルなど誰も気に止めていなかったのである。むしろ今の今まで、『王国軍』はおろか他の誰一人として『志音』という異端に興味すら抱いていなかったではないか、と。
過去に幾度か、結歌は確かに「志音は強い」と語った。その言葉を信じなかったのは誰だ?
そんな状態で志音の戦闘スタイルなんて言って、何の意味がある? 誰も気に止めまい……。
故に、結歌に非などない。
そんな説明を受ければ……黙るしかないのが『信じなかった者』の正しい反応であろう。
「つまりは……アレか? 武器とか使わんでも強ぇのかお前?」
「まぁ、保証はしかねるが……。刃物無しじゃ戦えないって程、無能じゃねえよ。それに、アンタ相手なら……素手の方が分かり易いだろう?」
といっても、【黒】を纏っているその両腕は、見た目的にも性能的にも『素手』と言い張ることはできないのだが……
ソコにツッコミを入れる程、外野も野暮ではあるまい。
「本当にいいのかよ……? 殴り合いはオレの十八番だぜ……。自ら勝ち目を潰す気か?」
「わざわざ言わせんなよ。……アンタの土俵で真正面からぶっ潰してやるっつってんだ。喜べよ」
「はっ、吠えたな……。いいぜ! やろう!! 殴り合いの喧嘩だぁ!!」




