④プロローグ【空(カラ)の想い】
『 』
――――怖いよ。……大切な繋がりなんだ。
やっと出来た、繋がりなんだ。……失いたくない。……壊したくない。
『 』
それ以上は望めない。……望む権利なんて、オレにはない。
その為に……どれだけの命を奪ったとおもってる? もはや、後戻りなんて許されない。
『 』
でもどうか、わずかでも……こんな穢れたバケモノの願いが叶うのならば、誰も哀しまぬ結末を……。
誰か……一人だけでも、笑顔に出来る……終焉を……。
『 』
オレの想いなんて関係ない。
大好きな人達から継いだ大切な『願い』を、果たさなければならないんだ。
『 』
嘘だ。……怖くてしかたがない。
『 』
わかっていても……怖れてしまう。
……もしかしたら、叶わないかもしれない。失うだけかもしれない。……何一つ成せないかもしれない。
身を引き裂くようなあの絶望を……、『愛』ゆえの犠牲を……すべて無駄にしてしまうかもしれない。
それが……どうしようもなく、怖い。
『 』
それこそが……絶対の願いだから……。
『 』
父さん……。母さん……。
『 』
……ニーナ……。
『 』
…………『英雄』。
『 』
生き汚いボクは、貪欲なまでに決着を求めているんだ。
『 』
死に損なうオレは、まだ……何も成せてはいないんだ。
『 』
オレは……良い子になれなかった。
『 』
それなのにまだ、オレはアナタ達の願いに……届かない。
『 』
まだ……お前を、見付けられない。
『 』
不器用で無知なオレでは……穢くて下らなくて惨めな、こんな手段しか……思い付かなくて……。
『 』
変わりたいと願ってしまったボクだけど……、変わることを諦めてしまったオレだけど……――
『 』
……見ていてほしい。
『 』
……忘れないでくれ。
『 』
……なかったことに……しないでくれ。
オレは確かに、此処に生きていたのだと……。
『 』
…………ボクは、『英雄』を……救いたい。




