表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JK望月 香美の渦  作者: 葉月 優奈
四話:俺は望月を守ってもいいのだろうか
50/55

050

プレハブの中は、薄暗い。

生徒会室よりさらに狭い部屋、二畳ほどの狭い部屋の地面に魔方陣が見えた。


魔方陣の中央に、両手を床についていた望月がいた。

彼女の足元には、気持ち悪い猫の目玉だ。

猫のくりぬかれた目玉だと、すぐに分かった。

望月の顔は、生気のない、朦朧とした顔を見せていた。


そして、奥にいたのは本を脇に抱えた蛭地生徒会長だ。

右手には、望月の防犯ブザー。

既に音は、生徒会長の手によって止められていた。


「これが、蛭地生徒会長の正体か」

出羽(いずりは) 葵と男?お前らが……なぜここにいる?」

「望月と葵に、協力を頼んだからな」

「どういう意味だ?」

俺の後ろにいる葵を、睨んでいた生徒会長。

だけど、俺の後ろにいる葵は無言でプレハブにある縛られた猫の髭を外していた。


「これ……なのね」

「何をしている、そこの女」うろたえた生徒会長。

それでも、葵は猫の髭を回収していた。

怒りに震えながら、淡々としていた葵。


「『猫魔術』だったな、それ?」

「お前、これを知っているのか?

まさか、あの日に俺のカバンを触ったな?」

「そうだ、お前のカバンの中からその本を見つけた」

左脇腹に抱えていた、分厚いハードカバーの本。その本を、俺は指さした。

プレハブの外の『猫の髭』を、夢女は六本回収をしていた。


俺は『猫魔術』という言葉を、パソコンで調べた。

パソコンで調べた中で、昔のヨーロッパで猫を使った呪術の事を見つけた。


「この世界は、空気のように目に見えない魔力に満ちている。

その魔力を、魔力が帯びる猫の髭で魔力を集める。

集めた魔力を、猫の目玉をエネルギー変換にさせて効果を得る。

その効果は、望月の下に見える魔方陣。

魔方陣がどんな効果なのかは、あの本に書かれているので分からない。

つまりは、これが『猫魔術』だということだ」

「そうかい……よくもまあ調べてくれたな」

「苦労したぞ、情報はあまりないからな。

それより、俺の調べた答えは合っているか?」

「……正解だ」素直に、全部を認めた生徒会長。

猫の髭を回収した葵も、俺の後ろで見ていた。


「だが、知ったところで無駄なことだ」

右手の防犯ブザーを、外に投げ捨てた生徒会長。

それと同時に、ポケットから取り出したのは野球ボールぐらい大きさ。

麻紐のついた紫色の毛糸の球を投げつけてきた。


「まだ、足掻くのか?」

俺は呆れた顔を見せていた。

叫んだが、既に生徒会長は毛糸の球の紐が引っ張られて中身が出てきた。


出てきた瞬間に、煙が発生した。

甘い香りがする煙は、あのマンションで嗅いだ匂いと同じだ。

記憶が蘇り、俺は冷静に見ていた。


「マスクをしろ!」

俺と葵は、同時にマスクをつけた。

そして、その場で煙をやり過ごしていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ