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JK望月 香美の渦  作者: 葉月 優奈
四話:俺は望月を守ってもいいのだろうか
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2004年10月28日、この日を迎えた。

現在、午後4時。俺は駅前に来ていた。

鳴本駅は、市内で一番大きな駅だ。


ここには、いくつかの路線が乗り入れる鳴本市内一番の駅。

当然駅前も華やかで、香美のマンションも近くに見えた。

駅のロータリーにはバス停、コンビニや交番も近くにある便利な場所だ。


今日は、中間試験の最終日。

午前で終わった試験の後は、開放感で生徒が一番浮かれる日だ。

望月も、唐園と一緒に遊んでいた。その後、帰るためにこの駅に来ていた。


望月は今、制服のまま少し離れたところにいた。

俺は、駅前のコンビニで本を立ち読みしながら見ていた。


俺がここにいるのは、無論望月の監視だ。

望月は一緒に遊んだ唐園と、別れると駅で一人になった。

二人はあの後、仲直りをしていた。俺も二人の関係を、仲裁していた。


それと同時に、唐園がコンビニに入ってきた。

唐園が入ったのと同時に、俺も奥に入っていく。

商品棚の裏に隠れて、唐園とコンビニの中に合流した。

さらに、コンビニの弁当売り場の所には私服の葵がいた。


「葵、目立つ格好だぞ」

赤いパーカーに、長いズボン。

金髪ポニーテールとパーカーという変わった姿は、買い物客の視線を集めた。


「仕方ないじゃん!これしか服が、無いんだから」

「まあ、今更着替える時間も無いし」

俺と葵の会話をしているとまもなくして、唐園も合流した。

制服姿で、メガネの知的な唐園は俺を見ていた。


「ご苦労様、ユメッチ。大丈夫か?」

「うん、大丈夫」

「さて、これで正しければ……もう間もなく蛭地が姿を出てくるハズ」

「本当に来るの?」葵が疑惑の目で、俺を見てきた。

「必ず来る!望月は、ここで蛭地と会う」

私服に着替えている俺は、商品の棚の隙間から隠れてチラリと見ていた。

見えている先は、駅前。


今朝、私服を俺はカバンに入れてきた。

学校できていた制服の入っているカバンを、駅のロッカーに入れてあった。


「でもいいのか?唐園」

「うん、いい」唐園にとって、生徒会長は大好きな人だ。

俺とやっていることとは、かなり真逆なことだと思えた。


「俺が暴こうとしているのは、蛭地の裏の顔だぞ。

蛭地がどんな一面を持っているか、俺は保証できない」

「私は……知りたかったの。

幸賀が、何をしようとしているのかを。

あなたは、幸賀の事をいろいろ調べているのは分かった」

唐園も、覚悟を決めていた。

落ち着いた顔だけど、その顔には決意の表情が見えていた。


「それより、葵。マスクはちゃんと買ったか?」

「ええ、バッチリよ。ちゃんと二枚」コンビニのビニール袋を、ぶら下げていた葵。

そういえば、この頃のコンビニのビニール袋はタダだったよな。


俺と夢女と葵の三人で駅前コンビニから、駅で一人になっている望月を遠くから見ていた。

駅の望月の方に、一人の男性が近づいてきた。


「生徒会長だ」

彼は制服を着て、望月に挨拶をしていた。

声は聞こえないけど、望月も彼氏である生徒会長に挨拶をしていた。


「で、どうするの?」

「様子を見るんだ」

そんな中、生徒会長が強引に望月の肩に手を回した。

ほぼ無反応の望月は、そのまま生徒会長の腕に抱かれていた。


「望月さんは、魔術にかかっているのですか?」

「いや、そこまでしっかりかかっていない。

まだ、ちゃんとはかかっていないハズ」

俺は注意深く、望月の様子を見ていた。

生徒会長との会話を続け、二人はあるバス停の方に歩いていた。


「俺と葵も動くぞ!」

「うん」

「私は?」

「夢女、ここからは俺と葵に任せてくれ」

「頼むわ、本当に……幸賀がおかしな事をしたら?」

「そのときは、アオイがすぐにぶっ飛ばしてやるから」

夢女に対し、葵が怪しくウィンクして見せた。

しかし、葵は本当にぶっ飛ばしそうだから困るけど。


夢女と別れた俺と葵は、駅前のコンビニを出ていた。

それと同時に、駅前のバスのロータリーに一台のバスが停留所に停まっていた。


だけど、俺は乗り込むバスの行き先見て驚いていた。

「『竜神の磯』……だと」俺は慌てて財布を確認した。



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