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JK望月 香美の渦  作者: 葉月 優奈
三話:モテない俺が恋愛相談をしていいのか
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話をしている内に『唐園 夢女』という女は、俺と同じような人間だとさらに強く確信できた。

好きなモノと、大事なことを天秤にかける今の唐園。

唐園の中には、望月と蛭地生徒会長の間で揺れ動いていた。


「一つ、確認したいことがあるのだけど……」

「何?」

「唐園は、望月とどこで知り合ったんだ?」

「中三の時、通学の電車で知り合った」

「電車?」

「中三、高校入試のころ……電車で塾に行っていた私。

私はいつも一人だったけど、ある日カガミンが声をかけてきたの」

「そうか……望月が」妙に納得した。


「カガミンは明るくて、元気な子。

内気な私にはないものを、たくさん持っている。

その後、カガミンからアオインとも知り合ったの」

「なるほどね」

「私は話すことが苦手で、でもアオインは明るいし、カガミンは優しい。

眩しい二人に、憧れて友達になれてよかった」

「葵は明るいより、明るすぎるけどな」

「でしょ。アオインは、ちょっと空気を読まないところがあるけど……いい子よ。

他人の陰口も言わないし、二人とも明るい。

カガミンも、アオインも二人ともいい子なの……」

「大事な親友だよな」

「大事な親友。それにあなたは分かるでしょ。

陰キャラのあなただって、きっと理解できるはずよ」

「あ、もしかして唐園も?」

「うん、きっと私もあなた寄りの人よ」

唐園は、はっきりと言い放った。


そうだ、俺は陰キャラだ。

ということは、唐園も陰キャラなのだ。

唐園とクラスは一緒になったことは無いし、よく知らない人間だ。

生徒会の役員だと、名前はあるけど詳しくは知らない。

それと……唐園とは話していてなんだか落ちつく。波長が合うのだろう。

言われてみれば、唐園と望月が一緒にいることは学校では余り見ない。

それは葵とも同じだ、あえて距離を置いているのだということだ。


「二人と、仲直りしたいんだろ」

「うん……それはしたい。したいけど……」

蛭地生徒会長を奪われた、と言わんばかりの顔を見せてくる唐園。


彼女の中で、それは許せないでいた。

俺は話を聞きながら、唐園の顔を見ていた。


「私は、陰キャラだから」

その一言を、残して逃げるように去ろうとする唐園。

だけど、そんな彼女の手を俺は引いていた。


「なんで、陰キャラが関係あるんだ?」

俺は叫ぶように、唐園に言い放った。



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