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獣王国へ行くと決めました!

「あっ、そうやったわ〜!」


 レベッカは何かを思い出したかのように僕にお願いを聞いてもらえないかと相談された。


「お願いですか?僕にできることなら…」


 今回の件でルシアの気持ちを知れたのもレベッカさんの機転があったから…だからこそ、相談とやらにはちゃんと応えたいと思う。


「実はな、結婚の話……本当やねん。」

「エェーッ!?」


 レベッカは急に語り出したのは獣王国の置かれている状況とラスタード帝国の動きだった。


「獣王国は二つの政権があるんやけど、一つは父である王権派と二つ目は幻獣王派やねん。」


 どうやら王権派は近年できたらしく、元々は幻獣族の王が支配していた。

 幻獣族の姿はまさにケモノ……恐ろしい姿をしていると聞く。


 獣人族は人間に近く、猫耳や尻尾の生えた感じで人間と友好的な種族だと書物で読んだことがある。

 

 レベッカさんが人間っぽいのはどうやら人間と獣人のハーフでお父さんが獣人でお母さんが人間とのことだった。

 

 レベッカのお父さんが反旗を(ひるがえ)し幻獣王を倒した。それから政権を奪取したことで今の獣王国を誕生させたらしい。

 

 弱体していた幻獣王の力と権力が再び復活してきてきたこと……不穏な動きを見せる謎の集団……。

 それは霧のように見失う為、未だに捕えられていない。更にラスタード帝国からの急な縁談の申し込みで国内は荒れに荒れている……そこでレベッカさんは単独でラスタードに赴いて真意を確かめに行って僕の父と兄のおかしな挙動と謎の集団を目撃したとのことだった。


「そうだったんですね……それで僕は何を?」

「一緒に来てくれへん?」

(私の見立てならあの謎の集団…ノルが邪魔で早々と家族を使って追い出しとるからな…鍵かもしれへんし。)


「結婚…って言ってたけど、それは冗談?」

「うーん、冗談……冗談よ!」


 何かを隠しているような気もするけど…困っているなら助けたいし、この人の心眼は見習いたい。

 ラスタード帝国…父と兄がもし、操られているとしたら僕は……知りたい。その謎の集団の目的も知らないと危険が迫っている気がする。


「よし、決めたよレベッカさん。行くよ僕……」

「やった♪決まりや。ほな早速、行きましょう!」


 獣王国には僕、エリーナ、ルシア、レイチャード殿が行くことになった。

 レイチャード殿は何度も貿易で獣王国に入ったことがあり、実はレベッカさんや王とも面識があったようだった。

 エリーナは王族としてのポテンシャルと【妻】として是非に!と言われたので連れて行くことに。

 ルシアは……僕のボディーガードとしてと機会があればあの件をしっかりと考える為にもきてもらうことにした。


「では、今から皆さん……獣王国に出発します!」

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