表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第2話★15

腕を切ったり、薬を飲んでみたり、徘徊してみたり、一人が苦痛で、誰かと話したくて夜中街に座り込んだりしていたことがあった。

何もせず、ただ来る日も来る日も。


当時、高校一年であった私は、祖父母の家で暮らしていた。


幼い頃、母を亡くした私は、幼少期を母方の祖父母のもとで暮らしていた。

やがて父と兄と姉の住む家に戻されるても、私には受け入れる事ができず、平日と週末で行き来しながら育った。


高校生になったらずっとここにいていいよ。

その言葉を信じ、自分の家、家族と思える祖父母の家で暮らすことを夢見ていた。


しかし、祖父は厳しい人で、私に家族のもとでくらしてほしいのと、手に負えないのとで、


帰れ! 家族でもないのに何でいるんだ?!キチガイ!

などと毎日そんな風に邪険にされていた。




徘徊して出会った男と付き合うようになり、高校はずるずる引きずるようにしてやめた。



男やその周りとの関係も途切れ、何もなくなった頃、

大乱闘の末に私は父のいる実家に引き取られることになった。


「うちが嫌なら一人暮らしをしてもいいから。だから今は、きなさい」


それを聞いて、安心し、私はワゴンにつまれ運ばれた。

流れる高速道路を眺めながら、廃人のようなうんざりする程の毎日を、やっと終えることができる。そんな風に思っていた。


一人で、覇気ある暮らしを生きたみたい


自分の力で自分の人生を手に入れてみたい。



そして十六歳の夏が始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ