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第3話★ジャニス

ジャニスジョプリンがうたてっいる。




緑は野性的に生い茂る。風は優しく吹いて、カーテンを揺らしていた。

むわっと肌がかゆくなるような暑さ。

このまちは海のにおいがする。海の風も吹いてくる。



地元に戻されてから、衝動的になったり気分が悪くなったりしないように、

というよりか、毎日着実に過去の自分から離れるように、余計なことは考えず、レンタルビデオ店で映画を何本も借りたり、ブルースやロックのCD、ラジオなんかを聞いて過ごした。


地元には幼なじみ達がいて、夜は一緒に花火をしたり夕食にでかけたりしていた。

そんな賑やかな時間には、なんだか、[戻ってこれた]気がしていた。




昼間。その頃からすっかり手放せなくなってしまっていたタバコと一日分の食事を買いに外にでる。


私の僅かな金は、タバコとレンタルビデオ、CD代に費やしていたために、食費にまで回らず、一日、百円の炭酸ジュースとポップコーンが毎日の定番メニューだった。


それは中学時代の定番でもあった。

コンビニのポップコーンは、ボリュームがあり、食べきるのに時間をかけられる。それを、炭酸で膨らます。

菓子パンやおにぎりよりもスナック菓子であるポップコーンが私には重要だった。

服なんか2、3セットだった。





それが一番賢いと思っていた。賢いと思うことは賢いんだと、それがあたしだった。





[一杯のビールのために歌った]ジャニスが、一杯のビールの価値を知らず、つられて何でもしたのか、

もっとカッコイイ話のような事だったのか

今二十歳の私はわからない。

わたし、しんでしまったんじゃないか…?





バタン!

彼が帰宅した。 気付くと夜二十時。


彼の方を見ると、ただいま、とだけ言ったのち、そそくさと寝室に入ってしまった。


本当に、別れたんだ。

事実を忘れかけていた。

私と彼に降りかかった事実だったのか…。


もう彼でもなんでもなく、元彼なんて言えないほど 赤の他人同士に感じた。




この部屋、わたしいつづけられないよな。


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