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哀しみの向こう側  作者: たい焼きと宝石
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20.魔を生む物


「俺には、人として生きている頃から付き合っているダチがいてな。

俺達が復活した時、そいつが来て色々世話してくれたんだ。」


「おいおい、そいつ人間か?歳いくつだよ。。」


「さあな。アイツは昔から姿がかわりゃしねえ。

お前らの話からしてもだいぶ時間たってんだろ。

いつかは知らねえが人間やめちまってんだろうな。

やつは一体の写魔の足取りを追ってここに現れた。

その写魔の仕業で俺らこんなんなってるんだとよ。」


「写魔のこと知ってんのか?」


「ん?どういうことだ?」


「ディオ、彼らの生きた時代は里ができる以前の時代だ。」


シバはゴリさん達に今の時代の写魔について説明した。


「なるほどな。

俺らは復活したあと、正直どうすりゃいいかわからなかった。

だがこんな俺らでもできることはあった。

ここから結界を抜け、更に北に向かっていくと変な物がある。

自分が来なけりゃおそらく俺らも、その変な物になっていただろうとダチは言っていた。

それは簡単に言えばアンデッド製造機って感じだな。

そいつが生み出した魔物を、できる限り食い止めるのが俺たちの仕事になった。

もっとも戦力は魔法が使えるオリバー爺さんと数名だけだけどな。」


「おっしゃあ。決まりだな。出発するぞ。お前ら。」


「行ってくれるのか?

だが奴は手強いぞ。ダチが手を引いた相手だ。

俺たちも手を貸したいが、できることがない。」


「ゴリさんが気にすることはねえよ。

俺たちはクエストを終わらせに行くだけだ。」





ゴリさんから教えてもらった進路を行くと、徐々にアンデッドに襲われるようになった。

動きが速い浮遊するレイスをシバが、惹き付けながら魂鎮めを行う。

ディオは大剣を振るい近い者から行動不能にしていく。

エシャロットに守られながらソフィアは動けないアンデッドを浄化していった。


周囲に甘い香りが漂ってきた。

一行は匂いのするほうに向かうと、そこには巨大な黒い肉の塊があった。

匂いに誘われたのか鳥がその塊に近づくと、塊から触手のようなものが伸び、捕まえられた鳥は肉の塊に中に引きずられていった。


「あれだな。

エシャロットはソフィアを守ることに専念しろ。

シバとソフィアで攻めるぞ。

雑魚は相手にするな。俺が止める。

いくぞ!」


肉の塊は攻撃を受けるとキーーという音を立てた。

暫くすると周囲に次々とアンデッドが集まりだした。

シバとソフィアはディオを信じてひたすら肉の塊を攻める。

たまに襲ってくる触手を、聖魔法を自身にかけたエシャロットが盾で弾き飛ばす。


攻撃の効果か肉の塊の動きが鈍ってきたころ、周囲には大量のアンデッドが集まっていた。


「勝負所だな。あんまり使いたくねえんだが。」


ディオは背中からブーメランを取り出して大きく振りかぶって投げる。

その巨大なブーメランに接触したアンデッドは瞬く間に消滅していく。

ディオの手元に戻ってきた時には周囲のアンデッドはほとんど残っていなかった。


ディオの戦況を確認したシバは、魂鎮めから物理による攻撃に切り替え肉の塊の攻撃を完封していく。

エシャロットも聖魔法で攻撃に加わる。ソフィアは長い詠唱に入った。



既に援軍のないアンデッドをディオは、ブーメランをしまい大剣で行動不能にしてシバたちの方へ目を向ける。

そこには体積が随分萎んだ、浄化されていく黒い塊の姿があった。
















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