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哀しみの向こう側  作者: たい焼きと宝石
19/39

19.みんなでクエスト


メルダから武器を受け取った一行はギルドを訪れていた。

金銭の不足、シバの武器の試運転、そしてエシャロットの加入によるパーティーの連携の確認という理由から、何か討伐系のクエストを探そうということになったのである。


「以前行ったクエストの報酬もらってくる。」


「ディス、ディオこれなんか、どうだ?」


「危なかったな。他の奴はいい。

同行者のお前だけは呼び名を間違えるなよ。」


「む、無論だ!」


エシャロットはディオに呼び名を正すことと、女性らしい言葉を使うように言われている。


<もう騎士は引退するんじゃなかったのか?

第一そんなんじゃ男が寄り付かねえぞ。>


エシャロットの道は険しい。


「もらってきた。」


「シバ、お前何やったんだ?一日の採集でその金額はおかしいだろ、普通。」


「シバ、この依頼がいいと思うんだが」


「あ、あの、もし。。」


「あん?俺たちになんか用でもあんのか?」


「私を覚えてはいませんか?」


「人違いじゃないか?シバはこのネーちゃん知ってるか?」


「・・・・」


「ひょっとして君は先日の神官試験を受けていた者か?

ディオの情報を持ってきた監査官に同行していた。」


「おい、まさか!爺さんたちの孫なのか!?」


「やはりそうでしたのね!申し遅れました。

私はあの時浄化された夫婦の孫、ソフィアと申します。」


一行とソフィアは、ギルドの待合室のテーブルで紹介を終えた後、話を始めた。

ディオはあの現場に至るまでの過程をソフィアに伝えた。

それを聞いたソフィアは、二人にお礼を言った後、老夫婦のことを語った。


話によると、ソフィアが幼い頃、家族で他の町に遠出した時魔獣に襲われた。

その時ソフィアをかばった老夫婦がなくなった。

魔素と結合した人外に殺されると、まれにレイスになって成仏できなくなる場合がある。

子供心にもしそうなったら可哀想だと思ったソフィアは、神官になることを志したという。


見事試験に合格した彼女は、実戦を経験するため適当なクエストを探していた。

見つけたものの、一緒に行くパーティーが捕まらないところ、ディオ達を見かけて声をかけたというわけである。


「なるほどな。実は俺たちもクエストを探していてな。

ちなみにお前さんの受けようとしているクエストはどんなだ?」


「こちらになります。」


「げっ、相手はアンデッドか。」


「神官が腕を試す相手だ。当然だろう。」


「まあ気はすすまねえが、報酬はいいな。シバはどう思う。」


「アンデッドは写魔の次に魂鎮めの効果が高い人外だ。

俺は受けてみたい。」


「わかった。俺とエシャロットは肉壁にしかならんが、なんとかなるか。」


「私は神官ほどではないが少し聖魔法使えるぞ。」


「聖騎士だったのか。こっちの結論は出たな。

ソフィア、俺たちでよけりゃお前さんのクエストに付き合うぞ。」


「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。」




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