19.みんなでクエスト
メルダから武器を受け取った一行はギルドを訪れていた。
金銭の不足、シバの武器の試運転、そしてエシャロットの加入によるパーティーの連携の確認という理由から、何か討伐系のクエストを探そうということになったのである。
「以前行ったクエストの報酬もらってくる。」
「ディス、ディオこれなんか、どうだ?」
「危なかったな。他の奴はいい。
同行者のお前だけは呼び名を間違えるなよ。」
「む、無論だ!」
エシャロットはディオに呼び名を正すことと、女性らしい言葉を使うように言われている。
<もう騎士は引退するんじゃなかったのか?
第一そんなんじゃ男が寄り付かねえぞ。>
エシャロットの道は険しい。
「もらってきた。」
「シバ、お前何やったんだ?一日の採集でその金額はおかしいだろ、普通。」
「シバ、この依頼がいいと思うんだが」
「あ、あの、もし。。」
「あん?俺たちになんか用でもあんのか?」
「私を覚えてはいませんか?」
「人違いじゃないか?シバはこのネーちゃん知ってるか?」
「・・・・」
「ひょっとして君は先日の神官試験を受けていた者か?
ディオの情報を持ってきた監査官に同行していた。」
「おい、まさか!爺さんたちの孫なのか!?」
「やはりそうでしたのね!申し遅れました。
私はあの時浄化された夫婦の孫、ソフィアと申します。」
一行とソフィアは、ギルドの待合室のテーブルで紹介を終えた後、話を始めた。
ディオはあの現場に至るまでの過程をソフィアに伝えた。
それを聞いたソフィアは、二人にお礼を言った後、老夫婦のことを語った。
話によると、ソフィアが幼い頃、家族で他の町に遠出した時魔獣に襲われた。
その時ソフィアをかばった老夫婦がなくなった。
魔素と結合した人外に殺されると、まれにレイスになって成仏できなくなる場合がある。
子供心にもしそうなったら可哀想だと思ったソフィアは、神官になることを志したという。
見事試験に合格した彼女は、実戦を経験するため適当なクエストを探していた。
見つけたものの、一緒に行くパーティーが捕まらないところ、ディオ達を見かけて声をかけたというわけである。
「なるほどな。実は俺たちもクエストを探していてな。
ちなみにお前さんの受けようとしているクエストはどんなだ?」
「こちらになります。」
「げっ、相手はアンデッドか。」
「神官が腕を試す相手だ。当然だろう。」
「まあ気はすすまねえが、報酬はいいな。シバはどう思う。」
「アンデッドは写魔の次に魂鎮めの効果が高い人外だ。
俺は受けてみたい。」
「わかった。俺とエシャロットは肉壁にしかならんが、なんとかなるか。」
「私は神官ほどではないが少し聖魔法使えるぞ。」
「聖騎士だったのか。こっちの結論は出たな。
ソフィア、俺たちでよけりゃお前さんのクエストに付き合うぞ。」
「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。」




