無冠の王
決勝戦が繰り広げられる中、山は病院のベッドにいた。ウルライスが落ち着かずに彼の傍らに立っていた。
二人は医務室のテレビで決勝戦を見ていた。
決勝進出者たちが武器を交え、打ち合う中、ウルライスは好奇心を抑えきれなくなった。
「山、一つ答えろ。」
ウルライスは囁いた。彼の無事な片目が、分析的な鋭さでジークの姿を見据えていた。
「坂田と剣を交えた時、本当は何を感じた?」
「それは……妙だった。」
山は告白した。包帯を巻いた腕を無意識に握りしめながら、背筋に悪寒が走るのを感じていた。
「最初は、彼のオーラは慈悲深く感じられた。ほとんど、尊敬に値するようなものだった。」
「〜そうだろ?」
「うん! どう説明すればいいか分からないけど……僕が刀を落とした途端、彼の顔がガラリと変わったんだ。あの高潔さから、絶対的な傲慢さに。まるで僕の弱さが、彼の地位への個人的な侮辱であるかのように。」
「興味深い。」
ウルライスは呟き、自分の武器の柄を撫でた。
「奴のとどめの一撃を止めた時、制御不能な殺意の衝動は感じなかった。」
「そうだろ?」
「ああ。計算された動きに見えた。お前を精神的に打ち砕くために設計された振り付け――殺すためではなく。まるで、入念に練習された役を演じているかのようだった。」
「彼は演技をしていると思う?」
山は目を大きく見開いて尋ねた。
「ジケッチに警告すべきかな?」
「さあな……。」
ベテランは陰鬱な表情で答えた。
「今、目の前に降参というものを知らない相手を前にして、奴がどう振る舞うか見てみよう。」
「なんで観客席に行かないんだ? もう気分は良くなったよ!」
「へっ、本当にじっとしているのが嫌いなんだな……俺の肩に掴まれ、歩くのを手伝ってやる。」




