覚悟の大会
やっと戦いが戻ってきました!やったー!ヽ(´▽`)/
クイーンシティの第19スタジアムは、エリートの施設ではなかったが、その日は満員だった。
沢蟹の三人が観客席に座っている他にも、スーツにブリーフケースを持ったプロの賭博師たちがいた。
週末のファンがTシャツに飲み物を手にして、何人かは電話で最初の試合が始まる前に数字を確定させていた。
その混ざり合いはチャレンジャートーナメントの特徴だった。誰でも入場でき、誰でも賭けられる。
スピーカーが軋んだ。
「――おはようございます、クイーンシティ! 本日のコメンテーター、カイです。今日のトーナメントはテレビ中継されます。さあ、共鳴者たちよ! 今日は全力を尽くせ! お気に入りに賭けたい観客は、今すぐこの会場内の賭博事務所へ向かってください」
アキは、共鳴のトーナメントで賭け事が合法なのかと尋ねた。
魁斗は、ウォレスビーチだけだと答えた。
ジークはアリーナのセカンドスクリーンを一瞥した。そこではオッズがリアルタイムで点滅していた。
彼の名前が一番上にあった。
絶対的本命。
呼びもしないのに、小さな笑みが顔に浮かんだ。
三分間のプレゼンテーション。
賭博師たちがそれぞれの仕事をし、最初の試合が始まった。
◇
狼毒は、清潔で確実な仕草で神具を具現化した。
かなりの大きさの金色の杖で、魔双棍と呼ばれていた。
ジークはメレニスを抜き、心境を通じてシャカに、その時が来たと伝えた。
「――変換:シャカ!」
メレニスから煙が噴出し、短い間合いの槍へと凝縮した。
頑丈で、軽く、最初の訓練の後ですでに手に馴染んでいた。
審判が手を上げた。
「――始め!」
ジークはまっすぐに、回り道せずに襲いかかった。
槍は中国の共鳴者の鳩尾を狙い、早く終わらせる意図があった。
狼毒はそれを許さなかった。
杖の正確な一掃が、突きが届く前にジークを地面へと倒した。
武器の先端がすぐに彼の顔へと落ちてきた。
ジークはそれをセンチ単位でかわし、連続した動きで立ち上がり、距離を取り戻すために後退した。
ここで張に変えるのがいいタイミングやったが……
彼はぴたりと止まった。
何を考えとるんや!? シャカだけで戦うんや!
呼吸をした。観察した。
狼毒は慎重に前進し、急ぐことなく、一歩一歩を測っていた。
杖の扱いが上手いだけやない。急所を見つけなあかん
中国人が距離を詰め、武器の先端を腹部に直接当てた。
一撃はクリーンに決まった。
ジークは衝撃を感じたが、後退する代わりに逆のことをした。
空いた手で杖を掴み、引っ張り、狼毒を自分の間合いへと引き寄せた。
「――今や!」
槍は狼毒の腕に命中した。彼はとっさに防御を挟み、胸への突きをセンチ単位で回避した。中国人はジークの顔面への乾いた一撃で応酬し、彼を遠ざけ、距離を再び確立した。
「なかなか頑固だな。頑丈と言うべきか」
狼毒は苛立っているようではなく、興味を持っているようだった。
「自分の進歩を見せるいい機会だ。準備しろ」
狼毒は手と杖を回転させ始め、杖の攻撃端が幻影を放ち始めた。
複数のシルエット、すべてが同じ動きで、すべてが異なる角度から狙っていた。
ジークは一瞬それらを研究し、決断を下した。
シルエットを見るのをやめた。狼毒の手に目を固定した。
幻影の打撃はそれでも届き、本物の一撃の残響のように彼の体を打った。
ジークはその場を動かずにそれらを吸収し、待った。
そして視覚のノイズの中に本物の杖が現れた時、彼は二度目にそれを掴んだ。
狼毒は彼のなすがままになった。
突きは以前のすべてとは異なる力で放たれた。
それが生み出した風は、ジークが意識的に求めたものではなかった。
ただ起こった。物理的な力よりも深い何かに押されて。
狼毒は槍の軌道が近づくのを見た。そしてその背後に、ぼんやりとしているが紛れもなく、赤い姿を見た。血に染まった。シャカの漠然とした形をした。
彼は抵抗をやめた。
その突きの次元に圧倒された。
戦う意欲を失った。
槍は鳩尾に命中した。
狼毒は意識を失って倒れた。
「――第一試合、終了! 勝者、ジーク!」
スタジアムは、会場の隅々まで満たす歓声で応えた。
観客席では、魁斗が感嘆しながら拍手し、祝っていた。
アキは両手で瞬のシャツを掴み、飛び跳ねていた。
瞬は残りの尊厳で彼女を引き剥がそうとしていたが、それはほとんど残っていなかった。
◇
控え室は安物の消毒液の匂いがした。
ジークはベンチに静かに座った。
「あの腹部への一撃で息が止まったわ……」
彼は脇腹を指で押さえながら呟いた。
だが、痛みは管理できた。二日前ならもっと酷かったはずだ。
この体、かなり良くなっとる。続けるエネルギーがある
一呼吸。
それとも神の食べ物のおかげか?
結論には至らなかったが、その時は重要だとも思わなかった。
控え室のテレビで残りの試合が見えたので、彼はそれを見るために体を整えた。
ジークはテレビで試合を観戦した。
短いが、激しかった。
一方、賭博師たちは観客席を行き来していた。
幸せな者もいれば、怒っている者もいた。
そして特に一人、スコットランド人の勝利を全力で叫んでいる者がいた。初戦には似つかわしくないエネルギーで。
ジークは眉をひそめた。
それは彼を少し緊張させた。
しかし、緊張している場合ではなかった。二試合目が近づいていた。
初戦が終わると、八人の共鳴者が残っていた。ジークは自分の組み合わせを確認した。次はウォレスビーチの共鳴者だった。
ヴィンセント・ロバートソン。
アリーナの中心へ戻りながら、彼は利用可能なリプレイを観察した。
ロバートソンはバタフライナイフを使っていた。敏捷で、正確で、短い間合いに慣れていた。
狼毒の杖とは違い、ナイフは槍よりも間合いが短い。
直接的な戦いになるだろう。おそらく短い。
カイが戦士たちを中心へ呼んだ。
ロバートソンはすでに待っていた。考え事をするために動き続ける必要がある者のエネルギーで、左右に動いていた。
ジークは中心に着き、事前に練習した構えを取った。
横向き。左手は垂れ、右手は槍を握り、腕に巻きつけている。
そして、前髪が目にかかっているため、多くを見せない視線。
だが、見えるのはその意図だった。
観客席で、アキが少し目を開いた。
魁斗は、練習試合でジークが槍で楽な構えを練習していたと小声で言った。
瞬は明白なことを指摘した。
「突いて早く終わらせたいんや」
ロバートソンは肩を伸ばしながら相手を観察し、この状況にはコメントが必要だと判断した。
「若い友よ、君は俺を怖がらせない。むしろ、早く終わらせたいという君の意欲を誇りに思う。俺はあらゆる面で有利だと思うぞ」
ジークは何も言わなかった。
ロバートソンは待った。
何もない。
「相手を無視するのは無礼だぞ、このガキ」
彼は神具を具現化した。軍用の刃。KA★BAR。それは状況に応じて刃の種類を変えられる神具だ。
「――始め!」
ジークは動かなかった。一センチも。一本の髪も。
ロバートソンはゆっくりと近づき始め、距離を測った。隙間が狭まっていった。
観客席からアキの声が届いた。
「――ジーク、動いて!」
それが待っていた合図だった。
ロバートソンは心臓を狙った。
ジークの左手――ずっと垂れていた手――が一瞬で動き出した。
右手は槍を離していた。
そして左手は、ナイフが届く前に地元の男の手を斬った。
「――即座に交換をやったのか!?」
瞬は席で身を起こした。
「彼の小技の一つや」
魁斗は笑った。
「はは」
どうやら魁斗とジークは、心境の他の特性――手の交換や瞬光――を練習していたらしい。
ロバートソンはナイフを左手に持ち替え、時間を稼ぐために後退し始めた。
それはまさにジークが計画していたことだった。
槍は右手に戻った。一歩。ただの一押し。
ジークはロバートソンの背後に現れた。
「お前……左手は使えへんやろ?」
ジークは瞬光を使い、彼の背後に位置を取り、動揺したロバートソンを驚かせた。
「黙れ!」
ロバートソンは後ろに向かって殴った。誰もいなかった。
ジークは反対側にいて、槍を彼のうなじに当てていた。
短い沈黙。
「参……った」
「――試合終了!」
「――本命、かすり傷一つなく準決勝へ!」
カイの声がスタジアムを満たした。
「なんという技術、なんという自信!」
拍手は全面的だった。何人かの賭博師は、すでに習慣となった諦めでチケットを破った。
ジークは槍をしまい、ロバートソンの方を向いた。
「他の誰か相手やったら、お前が勝っとったと思う。運が悪かったな」
ロバートソンは地面から彼を見た。
「覚えてろよ。次はお前を倒す」
ジークは軽く頷き、控え室へと退いた。
準決勝の前に、リンボで少し時間を過ごすつもりだった。
◇
すでにリンボでは、タラニスが脚を組んでソファに座って待っていた。
ラヴィアナはテーブルで集中して、紙とクレヨンを周りに散らばせていた。
ポータルが開き、ジークが現れた。
「いい試合じゃったな、小僧」
「その呼び方、嫌いやないわ」
タラニスは姿勢を変えた。
「ジーク。見たところ、お前はより落ち着いて戦っとる」
「決勝のために力を温存せなあかん。そこを目指しとるんや」
「お前から自信が湧き出ているのが分かる……いい兆候じゃ」
ジークは気づかぬうちに真面目な顔を崩した。
「ほ、ほんまか? まあ……何しろ、それを求めとるんやからな」
「見て、ジーク」
ラヴィアナが紙を掲げた。
「あなたやトン!」
ジークは絵を見た。
大きな顔。そばかす。特徴的な一房の髪。そして豊かなエルフの耳。
「そんなに大きいんか、俺の耳……」
彼の真面目さは完全に崩れ落ちた。
「お前の髪はいいと思うぞ」
タラニスは別の方を向いて、指を動かしながら言った。
「我を象徴する、あの……電撃的なインパクトがある」
「ああ。それ、まだ忘れとらん。元の髪に戻してほしいんやけど」
「だがジーク、お前の髪をこのまま維持する方が安上がりじゃ」
ジークはそっとタラニスの耳を引っ張った。
「――それが問題やないやろ! この小物の女神!」
ラヴィアナは笑った。タラニスは嘆いた。
その雰囲気は、リンボのスクリーンで二回戦最後の試合が始まると遮られた。三人は振り返って観察した。
「あの男には気をつけろ」
タラニスが言った。
「盾の奴か?」
「そうじゃ。もし決勝に来たら、お前にとって厳しい戦いになる」
「どういう意味で?」
タラニスは、明白なことを言おうとしている者の忍耐で彼を見た。
「そりゃ……盾は槍を逸らすじゃろ」
「ああ。それは考えとらんかった」
スクリーンでは、盾の男が勝った。
二回戦終了。
「もう戻る時間じゃ」
タラニスは立ち上がった。
「今回は本当に戦略を使わねばならん」
「何を提案するんや?」
「メレニスを貸せ」
ジークはよく分からぬまま神具を渡した。タラニスはしばらくそれを持ち、目を閉じ、魂の平面へ入った。
「オレンジ色の髪の女神よ。よくもここに姿を現したな?」
「ああ。こんにちは」
シャカは黙って待った。
「まあ。これを届けに来たんじゃ」
タラニスは神聖なブルーベリージャムを塗ったパンを一枚差し出した。
シャカはそれを見た。
「で、これをどうしろと?」
「食べてみよ」
シャカはまず匂いを嗅いだ。そして味わった。
彼の中で何かが変わった。
肩の緊張が一段階下がった。その表情から、いつもあった鋭さが消えた。
「美味い。もっとくれ」
「それはできん。少なくとも、今はな」
「では、もう一つ手に入れるにはどうすればいい?」
「ジークが決勝で残りの武器を使えるようにしてやれ」
「それはならん! 我が契約した戦士の掟への違反になる――」
タラニスはもう一枚取り出した。
シャカは咳をした。
その表情に、説明のつかぬ和らぎが戻った。
「考えてやってもいい。だがその間……この珍味はここに置いていけ」
タラニスは彼を見た。皿を床に置いた。
「よし。以上じゃ。ではな」
タラニスの意識はリンボに戻った。
「彼を説得できたと思う」
「何を?」
タラニスは静かにする仕草をした。
ジークには分からなかった。
「まあ。戻る時間じゃ。もう準決勝が始まる」
タラニスは彼をそっと地上の平面へ押し戻した。ジークは何が起きたのか正確に理解しようとし続けながら。
◇
スタジアムに戻ると、ジークはアリーナを見た。
「くそったれの女神。また俺の知らんところで色々やがって」
準決勝の相手はすでに中心で待っていた。
ジークは呼吸をし、思考をそこに置き、今重要な唯一のことに集中し始めた。
勝つこと。
トーナメントは最終盤に入った。
第一準決勝の参加者がアリーナの中心に現れた。
一方に、ジーク。
もう一方に、見覚えのある顔。だが、どこで見たか思い出せなかった。
「六田ジーク。また会ったな」
「……すまん、誰や?」
「我が名は新偉」
ジークは頭を掻き、名前を結びつけようとした。
新偉は神具を具現化した。
ジークは瞬時に思い出した。
嬉しくはなかった。だが、真剣にもならなかった。
「思い出したわ。翡翠の戟の奴や」
「その通り。我は天玉戟の保持者なり」
「戦った時はその名前、言うとらんかったな」
「当時は許されていなかった。あの時から、その名を唱える権利を得るために激しく戦ってきた」
「つまり今回は……」
「そう。対等な条件で戦う」
「言葉より行動が重いことを願うわ」
「その通りだ」
新偉は短く間を置いた。
「より明確に物事を見られるようになった」
彼は一礼した。
「前回戦った時の我が振る舞いを謝罪する」
「謝罪は受け取った」
「――始め!」
ジークは待った。
新偉は神具で型を演じた。流れるように、正確に、前回会った時からの明らかな進歩があった。型は、高さから放たれた突きで突然締めくくられた。
ジークはぎりぎりでそれをかわした。
戟は彼の服を裂き、胸に傷を作った。
新偉が武器を構え直す間、彼は離れた。
相手を観察しながら攻撃点を探した。
新偉は戟と一体化していた。
その構えは蛇を模し、速く、致命的だった。
突きがあらゆる角度から届き始め、ジークをアリーナの周りへ追い詰めた。
確実な一点が見つからなかった。
戟が彼の左脚を捉えた。
最悪のシナリオが現れた。
「――本命、完全に劣勢! 万済出身の男が試合を有利に進めている! スコットランド人はどうする!?」
カイがスピーカーで轟いた。
ジークは左脚を引きずっていた。右脚でガードを支えていた。
彼は前の試合の構えに戻った。
観客席で、アキは唇を噛んだ。
「まさか。負けるわ」
瞬は魁斗を横目で見た。
魁斗は顔に笑みを浮かべていた。
「兄貴。ジークのこと、どれだけ知っとるんだ?」
「今負けへんと分かるくらいにはな」
魁斗はアリーナから目を離さなかった。
「あれを使うと思う」
瞬には何を指しているのか分からなかった。
◇
アリーナに戻ると、ジークは槍を掲げた。
戦闘中に心境を導いていた。
ジークのオーラが一瞬、緑に包まれた。
観客の誰も気づかなかった。
新偉は敬意を持って相手を観察し、待っていた。
「これ以上待てん。そろそろ終わらせる時だ」
彼は全力で近づき、胸を狙った。
観客席で、魁斗が口を開いた。
「弟よ。小さなアキ。ジークには隠された潜在能力がある。分かるんは、俺たちが練習した時に――」
◇
一日前。
「また勝ったわ」
「木の武器にしては、結構痛いな」
「それにはトリックがある。見てろ」
魁斗は共鳴カードを掲げた。暗いオーラがそこから柔らかく放たれた。
「何をしたんや?」
「一時的な再生の技術や。光彩っていう。痛みは体がアドレナリンを失うまで先送りされる。絆創膏みたいなもんや」
「どうやって起動するんや?」
「心の中で神聖な祈りを捧げるんや。猶予を求める。戦い続けられるように。お前の神が許せば、そうなる。やってみろ」
◇
アリーナに戻ると、ジークはエネルギーをタラニスへと導いた。
もう一つの平面で、女神はその願いを嬉しい驚きと共に聞いた。
「光彩? ずっとその技を隠しとったのか?」
タラニスは心からの笑みを漏らした。
「よし、お前の願いを聞き入れよう」
光彩が訪れた。
「――行くぞ!」
ジークの動きはロバートソン戦と同じ仕組みで応答した。
槍が一瞬で手を変え、新偉の胸に直接命中した。
倒れるどころか、新は戟で斬り上げを試みた。
ジークの方が速かった。
光彩が発動しているため、脚が決してやられなかったかのような敏捷さがあった。
彼は新偉の背後に立ち、槍の刃をその首に当てた。
「だが……どうやって動いた!? 脚が……!」
新偉は敗北を受け入れた。
「参った」
「――試合終了! ジーク、トーナメント初の決勝進出者!」
観客は祝った。
ジークは新偉に手を伸ばし、立ち上がらせた。
新偉はしっかりと握手を返した。
「どうやら二人とも新しいことを学んだようだ」
「ああ。また会いたいわ、新偉。お前は立派な相手や」
「同じことをお前に言おう、ジーク」
彼はまっすぐに見た。
「短い間に随分成長したな」
「そう思うか?」
「決勝を見ている。全力を尽くせ」
「心配するな。そうするわ」
ジークは決勝前の最後のリンボ訪問のために、控え室へと去った。
ゼーク、本当に大きく成長しましたよね?いよいよ決勝戦が近づいてきました!
もし物語を面白いと思っていただけたら、ぜひブックマークや評価(★)をいただけますと嬉しいです!
より多くの方にこの物語が届くと最高ですし、何より私が全力で執筆を続ける大きなモチベーションになります!
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