最初の大冒険
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朝の八時四十五分だった。
プレオープントーナメントがもたらした熱狂の後、平穏はジークにとって遠い概念のように思えた。
しかし、インスタグラムのアカウントを開くと、現実が点滅し続ける数字で彼を打ちのめした。当初二十五人だったフォロワーが、百四十人に増えていたのだ。
知り合いが十数人しかいない純朴な農夫にとって、見知らぬ人々からの応援と称賛のメッセージを見るのは圧倒的だった。
低レベルのトーナメントに過ぎなかったにもかかわらず、ジークの名前は、彼自身がまだ理解していない勢いで広がり始めていた。
◇
時計が午前九時を指した時、古いミニバンが点滅するネオン看板の前で止まった。
『小倉州レンタカー』
「全員起きろー! もう起きる時間だぞ、寝坊助ども!」
アキの叫び声に、焦げた木の杓子が凹んだフライパンをリズミカルに叩く金属音が伴った。
一秒前まで太陽の光を無視しようとしていた沢蟹事務所のメンバーは、渋々体を起こした。
「何なんだよ、お前……」
瞬は明らかな苛立ちで目をこすりながら唸った。
「お前が石のように眠れるからって、そんな騒がしい方法で俺たちを起こす必要ねえだろ」
「今すぐ車から降りなきゃいけないの!」
アキは尽きることのないエネルギーで車から飛び降りながら答えた。
「荷物を出しなさい、さもないと永遠に失うわよ!」
ジークは最後に降りた。緑の四つ葉のクローバーで飾られた特徴的なスーツケースを運びながら。
魁斗は背伸びをしながら、そのデザインを見つめた。
「ジーク、クローバーが好きなんか?」
「それはセルティックFCのロゴだ。サッカーチームのな」
アレクサンドロスがすぐに訂正した。真のスポーツファンの権威で腕を組みながら。
ジークは頷き、スーツケースに小さな笑みを向けた。そのチームが彼にとって何を意味するのか、穏やかな声で説明した。それは単なるクラブではなかった。故郷との絆であり、田舎の家から深い愛情を込めて運んできた、一片のアイデンティティだったのだ。
「とにかく、私がみんなを起こした理由は単純よ……」
アキは恍惚とした笑い声を漏らし、駐車場の奥を指さした。
「車を乗り換えるわ!」
(ついに豪華なキャンピングカーか? それとも専属運転手付きのリムジンか?)
ジークは希望の火花を目に輝かせながら思った。
「私たちが乗るのは……キャンピングカーよ!」
アキは、先ほどよりはるかに広々としたキャンピングカーを指さして宣言した。
「ずっと大きいでしょ! アレクサンドロスが背中の痛みを抱えて大会に行くなんてありえないから、余裕のあるスペースが必要なの!」
「運転するべきはお前だろ、アキ」
アレクサンドロスは皮肉な笑みを浮かべて言った。
「それとも、お前が免許を取ろうとした時に何があったか、みんなに話してやろうか?」
アキは彼に飛びかかり、必死に口を塞いだ。顔はトマトのように真っ赤だった。五回の失敗、すべて同じ致命的なミスの記憶が、ホラー映画のように脳裏をよぎった。
「い……いつか話す時が来るわよ!」
アキは叫び、何とか平静を取り戻そうとした。
「今すぐ車に乗ってください、お願い!」
◇
キャンピングカーの中は、明らかに雰囲気が良かった。
アレクサンドロスは安息のため息をついて運転席に落ち着いた。アキはリーダーとしての役割を引き受け、中央のテーブルに地図を広げた。
「よし、これが計画よ。三時間の移動で小倉州の境界に着く。その先がヨンセ州。そこで食事して、給油するわ。問題がなければ、夜の八時にウォレスビーチ州に着くわよ」
「なあ、アキ」
ジークが後頭部を掻きながら口を挟んだ。
「めっちゃ長い旅やないか? 琴は、州の間を飛行機で移動するのはそんなに高くないって言っとったけど……」
アキが爆発しそうなほど、車内に墓場のような静寂が広がった。
「あんたたち、どうしたの? 冒険心はないの!?」
彼女はドラマチックな目つきで言い放った。
「どんな共鳴者だよ!」
答えを待たずに、彼女は助手席に座り、出発を命じた。
◇
キャラバンはエンジンをかけ、小倉州の街並みは郊外へと後退していった。
二時間の走行の後、地平線が劇的に変わった。
ジークの目の前に、ヨンセ州の中心部が現れた。
島で最も技術的で現代的な州だ。
昼間だというのに、建物のファサードは巨大なスクリーンとネオン看板で覆われ、日没後の光のショーを約束していた。人々は高級店と先端技術の間を急ぎ足で歩いていた。
ジークにとって、それは自分の農場では想像もつかなかった社会の一面を垣間見るものだった。
「着いた。降りる時間だ」
アレクサンドロスが告げた。
一行は三つ星レストランを避け、心地よい香りが溢れる伝統的な食堂へと向かった。
「パクさん、こんにちは!」
アキは入店しながら挨拶した。
「あら、小さなアキ! いらっしゃい!」
年配の女性が温かい笑顔で答えたが、その目が新しい少年に留まった。
「あら、新しいお友達を連れてきたの? こんにちは、坊や。はじめまして」
「はじめまして、パクさん……」
ジークは少し照れながらお辞儀をした。
「パクさん、この人たちは私のお友達じゃないわ!」
アキは頬を膨らませて抗議した。
「私の従業員よ! 私のために働いてるの!」
「はいはい、分かったわ、お嬢さん……。ユンイン! 息子よ! 大きいテーブルを拭きに来なさい!」
女将は厨房に向かって叫んだ。
コンロの間から、白い髪の少年が現れた。上等なベストと、一日のメニュー全部よりも明らかに高価なスニーカーを身に着けていた。手に持った雑巾には似つかわしくない、優越感のような雰囲気を漂わせていた。
「ユンイン、仕事に普段着で来るなって何度言ったら分かるの! 汚れたら弁償しないからね!」
祖母が叱った。
「ばあちゃん、もうすぐ成人するんだから、あれこれ指図しないでよ」
ユンインは面倒くさそうに答え、雑巾でテーブルを拭いた。
パクさんは、客への愛想笑いを絶やさずに、孫の耳を掴んで厨房へと引きずり戻した。若者の不満の声が聞こえた。
「まあ、パクのおばあちゃんの言う通りやな」
魁斗は座りながら言った。
「ソースでもついたら、あの服は即ゴミ箱行きやぞ」
「あのお坊ちゃん、ただの不機嫌ってわけじゃなさそうねぇ」
華凛は髪を整えながら付け加えた。
「この食堂に住んでるのに、自分の地位をひけらかしたいんだわぁ」
(アジアではこれが普通なんやか……?)
ジークは心の中で思った。
◇
ジークはちょうど華凛の隣に座っていた。
前日の失敗した告白の記憶が、胸を焦がしていた。深呼吸をして、彼は彼女の方を向いた。
「なあ……神崎さん」
彼は頭を下げて切り出した。
「この前のこと、謝りたかったんや。忘れて、一からやり直せたらええなって。お願いや!」
テーブルに沈黙が落ちた。
瞬と魁斗は話すのをやめ、耳を澄ませた。
「何かあったのか、華凛?」
アレクサンドロスが片眉を上げて尋ねた。
華凛は平静を保ったが、その目には面白がるような警告の色が浮かんでいた。
「ううん、何もなかったよぉ。そうでしょ、ジーク?」
彼女は秘密を封じるような、頑なな仕草で言った。
ジークは魂が体に戻るのを感じた。
その仕草を休戦と解釈し、しっかり座り直して食事を楽しむことができた。
◇
ほどなくして料理が運ばれてきた。給仕をしたのは、今や調理服をまとい、耳を真っ赤にし、眉にたんこぶを作ったユンインだった。
「今度は普通の従業員に見えるな、ジュン」
瞬がからかった。
「黙れ、瞬」
ジュンは料理を配りながら呟いた。
ジークは少し首をかしげた。
「待て……ジュン?」
「ん?」
魁斗が答えた。
「おばあちゃんはさっき、ユンインって呼んでたけど」
「ああ、それか」
魁斗は笑った。
「みんなジュンって呼んでるんだ」
「なんでや?」
「慣れだよ。家族だけがユンインって呼び続けてる」
「それに、あのクソ野郎の瞬が昔言い出したからだ!」
ジュンが店の反対側から抗議した。
「また始まったよ……」
ジュンは瞬の前に立ちはだかり、シャツを掴んだ。
「俺が共鳴者になったら覚えてろよ、このクソ野郎」
「へえ、楽しみにしてるよ。お前が地面にキスするところを見たいもんだ、甘やかされた坊ちゃん」
瞬は挑発的な目で答えた。
「もう、ユンイン、やめなさい! 仕事しなさい!」
パクさんが仲裁に入り、孫を別のテーブルへと押しやった。
◇
この小さな事件の後、食事の時間がやってきた。
テーブルは色鮮やかな煮込み料理と、山のようなご飯で埋め尽くされた。
農場の質素な食事に慣れていたジークは、目を丸くしてそれを見つめた。
アキは彼の様子に気づき、意地悪な笑みを浮かべた。
「ねえねえ……ジークちゃぁぁぁん、これ食べてみて」
彼女は偽りの甘い声で、キムチの皿を差し出した。
「これは……うーん……スパゲッティの一種よ! ほら、赤い色、トマトソースに見えるでしょ? 食べてみて!」
「ああ、じゃあ……」
ジークは気前よく一口取った。
「そういえば、毎週日曜に父さんと農場でスパゲッティを食べとったな……でも、これは食感が違うな。まあ、美味いけど、ちょっと酸っぱいわ」
ジークは動じずに噛んで飲み込んだ。
(アキはジークをバカだと思っとるんか? 明らかにスパゲッティやないし……しかも、普通に食べとるやん……)
華凛は呆れ顔で思った。
椅子から飛び上がるはずの辛さが、彼には全く効かなかった。
アキの悪役的な笑いは消え去り、自分の悪戯が完全に失敗したのを見て、冷や汗をかき始めた。
(ああ、舌を焼こうとしたってバレたら怒られる!)
「パクさん、この韓国スパゲッティ、もう一皿ください!」
ジークは新しい発見に喜び、幸せそうに叫んだ。
◇
楽しい食事と、瞬とジュンの最後の火花の後、一行は出発の準備をした。
しかし、キャンピングカーに着くと、何かがおかしいことに気づいた。
タイヤが一本、完全にパンクしていたのだ。
「華凛、ジークと一緒に同じタイヤを買ってきて!」
アキは心配のため息をついて命じた。
「レンタカー会社にバレたら、一週間ただ働きよ!」
◇
替えのタイヤを買いに向かう道すがら、他の一行から離れると、ジークと華凛の間の沈黙はより心地よいものになっていた。
「心配しないで、何もなかったわ」
華凛は場の雰囲気を和らげようと口を開いた。
「え? それって……?」
「そう。何もなかったの」
彼女は半分微笑んで繰り返した。
「グループと仲良くしてね。悪い子じゃないわ、ジーク。すぐに馴染めるよぉ」
「それに……私、あなたよりだいぶ年上だしね、へへへ……」
ジークはそれにどう答えていいか分からなかったが、胸のつかえが下りるのを感じた。
道のりについて話しながら、若い農夫は初めて、目標だけでなく、旅を共有する価値のある人々もいることを理解した。
◇
タイヤを手に入れた後、一連の出来事がジークに強烈な眠気を誘った。
キャンピングカーに戻ると、ジークは横になり、毛布を掴んだ。
「ねえ、ジーク……景色を楽しみたくないの? とても絵になる旅になるわよ!」
楽観的なアキが言った。
「夜、あんまり眠れんかったんや。いろいろあってな……ちょっと寝るわ」
「ふーん、損するのはあんたよ」
(言わへんかったけど……これが正解やったんやろな……ああ、体バキバキや……たぶん……Zzzz)
ジークはそのまま深い眠りに落ちていった。
キャラバンはエンジンをかけ、旅は再び動き出した。




