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ゴーレムの群れが王都に到着する
最初に到着したのは E級ゴーレム
弱い 誰もがそう思った
門や外壁を殴って攻撃するだけ
門と外壁には修復機能がある
魔力かエンを補充すれば ダメージを受けても回復するのだ
魔法が使える兵士や冒険者達は外壁の上から 次々に魔法でゴーレムを倒していく
しかし 倒しても倒しても倒しても現れるゴーレムの群れ
外壁や門を攻撃してくるゴーレム達 外壁を登ろうとしてくるゴーレム達
・・・
魔法で一方的に倒していたのだが
・・・
次第に 兵士や冒険者に疲れが見え始める
・・・
攻撃から24時間経つと ・・・ 倒したはずのゴーレムが復活する
・・・
ゴーレムを倒すと ゴーレムは地面に黒い染みだけを残し消える
そして 24時間経つと その黒い染みの周囲に復活するのだ
・・・
土ゴーレム達が外壁の上に辿りつき 外壁を越えて ・・・ どんどん飛び降りてくる
・・・
外壁だけでなく 外壁の内側でも
・・・
王都で本格的な戦いが始まる
・・・
ポンテコの街には沢山の兵士達が集まっていた
各街から集められた3万の兵士達が
明日の朝一で この街から出発し 北へと向かう
イリスの街を攻め落とすために
・・・
俺の国には沢山の商人達が出入りしていたので
王都プチと街イリスの正確な場所は地図で出回っている
ポンテコの街から北に60キロの場所にあると ・・・ 更に北に40キロ進めば 街イリスがあると
この軍の第1目標は王都プチ
商人からの情報では ゴーレムが守っているだけで 人は住んでいないということ
誰でも自由に泊まることの出来る宿があるだけだと
・・・
サクラ王国軍はポンテコの街を朝一に出発することで 王都プチには夕方に到着した
情報通りの小さな砦 ・・・ いや王都
しかし 外壁の高さは20メートルと とても高い
指揮官達は兵士達に号令を出す
外壁を登り 内から門を開けろと
1時間もあれば ・・・ 攻め落とせると誰もが思っていたのだが
よじ登っている兵士達に石や岩や土が投下された
全てのゴーレムがサクラ王国の王都を目指していたと聞いていた兵士達は動揺する
指揮官達も予想外だったのか すぐに会議を開く
小さな砦だが 外壁の高さを考えると簡単に攻め落とすことが出来ない
小さいので一度に上れる兵士も限られている
攻め落とすことは出来るだろうが ここで時間を割くよりは 素通りして 北に進み 目的のイリスの街を攻め落とした方がいいのではと
この王都プチを攻め落としても 3万の軍が休めるほどの広さはない
攻め落とすのは無駄だと言う意見がほとんどだった
しかし バスシアの街の指揮官ドルメロが攻め落とせば 拠点として使えると言い出し
自分が連れてきたバスシアの街の兵2千人のみで落としてみせると席を立つ
・・・
他の指揮官達は無駄なことだと思いつつも 説得することが出来ずに
兵士達に夜営の準備をするようにと 陣形を整え 夜の魔物に備えるようにと指示を出す
指揮官ドルメロは 門の前で叫ぶ
降伏して 門を開けろ
そして 1人の男を前に出す
剣聖バルナ バスシアの街 最強の剣士だ
ドルメロは兵士達に鼓舞する
「我々には 剣聖バルナがついている こんな小さな砦 一瞬で落としてやろうではないか」
兵士達は鼓舞に応え 「おお~」っと声を出す
士気が上がった ・・・ と思った瞬間
空が光る
剣聖バルナに雷が落ちた
雷の攻撃魔法
勇者にしか使えないと言われる攻撃魔法で攻撃されたのだ
上がった士気は 一気に下がる
敵は子供達のみだと思っていたのだが
勇者がいるということは
・・・
誰もが勝手に勘違いをする
他国が力を貸していると
他国の兵士が守っているのだと
・・・
更に外壁の上から石や岩や砂を落としているゴーレムの正体が分かる
兵士から知らせを受けたドルメロは顔を曇らせながら
「ガーゴイルだと それも 全てがガーゴイルだというのか」
ガーゴイルはレベル60の兵士に相当する強さ
空を飛べるガーゴイルと外壁を登りながら戦えるのは
それ以上のレベルの兵士のみ ・・・ いや 外壁を登りながらガーゴイルと戦えるものは ・・・ いない
・・・
ドルメロは焦りながら すぐにガーゴイルの数を把握しろと指示を出す
・・・
ドルメロは報告を受ける
300体ほどのガーゴイルのみだと
それならば 外壁を越えて門を内から開けることが可能だと考える
王都プチにいるのは ・・・ アオとノルン
そして スケルトンドラゴンと1万体のガーゴイルがいるのだが
ノルンはイリスから姿を見せずに雷で攻撃するように言われていた
姿 そしてレベルがばれなければ 相手は勝手に勘違いすると
勇者は強いと
剣聖バルナと ノルンが戦えば 一瞬でノルンは敗北してしまうだろう
勇者が強いと言ってもレベルが違い過ぎるのだ
しかし 正体が分からなければ 戦わなければ問題ない
・・・
ノルンの指示で ほとんどのガーゴイルは砦から離れた場所で待機している
攻め落とせると勘違いさせ この王都プチで少しでも足止めするつもりなのだ
・・・
攻撃から2時間が経った頃
兵士がガーゴイルの攻撃をかわし外壁の上へと辿り着くことに成功する
しかし 兵士の顔が青ざめた
・・・
兵士は外壁を下り
指揮官ドルメロに報告を
・・・
「なっ なんだと 外壁の上から砦の中に下りれないだと」
王都プチは外壁で天井を覆っている
それも全て魔防石で出来ている
天井の中心に門があるのだが それも魔防石で出来ている
・・・
「この砦を落とすためには 外壁を破壊しなければならないということなのか?」
魔防石で囲まれた王都プチ
攻め込むには破壊するしか方法はなかったのだ
・・・
ドルメロは兵士達に攻撃を中止するようにと指示を出し
すぐに休むようにと
・・・
例え3万人で攻めても 外壁を破壊するには時間が掛かるだろう
魔力かエンがあれば 修復されてしまう
守る方が圧倒的に有利なのだ
陣幕の中で1人で座り ため息をついていたドルメロにさらなる衝撃が
攻撃を止めた後 大量のガーゴイルが王都プチの外壁の上に集まって来たと
その数は およそ1万体
・・・
ドルメロは呟く
「勝てるのか イリスの街には これ以上のゴーレムがいるのではないのか」
・・・
指揮官達は朝の会議で
夜の魔物被害の報告を受けていた
「56人も死亡者が出ただと 怪我人も300人以上か」
「ポンテコの街で活動している冒険者の話では この辺りには魔物が多く そして強いそうです」
「運が悪かったということではないと言うことだな まあ 今まで この辺りの魔物は退治されてこなかったのだからか」
「それにしても ガーゴイルが1万体も守る砦 いや 王都だったな」
「ああ 昨日はすまなかった まさか 天井がついているとは」
「で 被害は」
「死亡者はいない 怪我人は出たが 回復薬で回復出来たので進軍には問題はないが」
「んっ まだ何か」
「イリスの街にも ガーゴイルが守っている可能性がある それに最初に報告した 勇者がいたということだ」
「そのことだが 王に報告すると この国に味方する国の勇者なら 殺して問題ないと どの国の兵が味方していても倒して問題はないということだ」
・・・
会議が終わると サクラ王国軍は 王都プチを素通りして イリスの街に進軍することになった
サクラ王国軍は夕方前に イリスの街の外壁が見える所まで辿りつく
外壁を見た 誰もが驚きの声を
何だ あの巨大な街は
何だ あの外壁は
王都プチと同じく 高さが20メートルもある外壁
それに外壁の色が
全ての街の外壁の色は灰色なのだが
イリスの街は綺麗な青い外壁なのだ
・・・
兵士達の士気は下がっていた
士気を上げるために 敵の士気を下げるために 今回の大将でもある将軍ノルトが 街の門の前に立ち叫ぶ
「降伏しろ 貴様らに勝ち目はない 子供だけで我々と戦えるとは思わぬことだ 明日の朝まで待ってやる それまでに門を開け降伏せよ」
ノルトはしばらく 外壁の上を見つめていたのだが
反応はまったくなく
・・・
ノルトは陣へと引き返していった
サクラ王国軍は夜の魔物に備えて 昨晩よりも しっかりとした夜営の準備をしたのだが
・・・
朝の会議で将軍ノルトの怒号が飛ぶ
「これはどういうことだ 備えはどうなっていたんだ」
「備えは万全でしたが これが襲ってきた魔物の種類と数のリストです」
「街の近くで こんな魔物が出たというのか どうなっているだ」
・・・
運が悪く沢山の強い魔物が襲ってきたのだという結論になったのだが
・・・
一晩で 沢山の怪我人が 死者が千人以上も出ていたのだ
・・・
攻街戦が開始する
この街の外壁は王都より 2倍以上もある およそ20メートル
外壁や門には 他の街と同様に修復機能が備わっていると分かり 外壁を登る方法しかない
兵士達は外壁をよじ上ろうとするが 上から 次々に 石 岩 砂が落ちてきて 阻止されている
指揮官達は 守っているのが子供達のみだと知っているので
外壁の上に準備している石 岩 砂を全て消費させろと指示
・・・
作戦は成功する 上るフリをすれば 子供達は次々に石 岩 砂を落としていく
指揮官達は作戦は成功したと すぐに尽きるだろうと 喜ぶ
しかし 夕方過ぎても 尽きることは無かった
が
指揮官達は安易に考えていた
今日は無理でも 明日には攻め落とせると
外壁は20メートルと高い
子供には外壁の上まで重い石 岩 砂を大量に持って上がれないと判断したのだ
・・・
将軍ノルトも明日には この街を落とすことが出来ると確信して夜営の準備をするように指示を出す
・・・
朝の会議は今日もノルトの怒号で始まる
「またか 一晩で千人の死者が出たとはどういうことだ また運が悪かったと言うのか」
指揮官達は黙り込む
誰もが 何かおかしいと思っているのだが ・・・ 誰も口にすることは出来ない
そんな中 ポンテコの街の指揮官ライムが部下にひそひそと命令を出す
沈黙が続く中
冒険者が入ってきた
ポンテコの街を拠点としているベテラン冒険者だ
そしてライムが地図を広げ 冒険者に尋ねる
「この辺りにダンジョンがあると言ってたな」
冒険者は悩みながら
「はい 私の記憶では この街の付近にあったと」
指揮官ライムは
「やはり そうか 下がってよい」
冒険者にそう言うと 話始めた
「大量の魔物が襲ってきた原因は ダンジョンが近くにあるからのようです」
将軍ノルトは驚きながら
「馬鹿な ダンジョンの近くに街を作ったというのか そんな危険な場所に街を」
ライムは
「はい 普通では考えられませんが そう考えると この2日間の魔物被害に説明がつきます ダンジョンはこの近くにあると考えて間違いないと思います」
ノルトは頭を抱えながら
「常識外れの英雄か 原因は分かった それでは今日の攻街戦についてを話すぞ」
・・・
昨日に引き続き 攻める振りをして 全ての石 岩 砂を消費させると
減ってきた時に全軍で外壁を登ると
・・・
将軍ノルトが陣の中で 部下達と話をしていると
不思議な報告が入る
街からガーゴイルの群れが南へと飛び立ったと
攻撃して来ることはなく 素通りして 南へと向かったのだと
それを目撃した指揮官も陣の中に入ってきて報告を あの方向だと プチやポンテコではなく 我々の サクラ王国の王都に向かったのではないかと
将軍ノルトは その可能性があるな っと言い 通信の玉で王都に500体のガーゴイルが向かった可能性があると報告をする
指揮官達は兵士達に指示をする とにかく 外壁の上に用意している岩 石 砂を使い切らせろと
無くなれば 総攻撃に出来ると
・・・
そして ついに
お昼頃になると 落ちてくる石 岩 砂の数が減ってきた
指揮官達は 号令を出す 全軍突撃
兵士達は一斉に外壁を登り始める
・・・
が
石 岩 砂ではなく 土の塊が次々に兵士達の上から落ちてくる
それはただの土の塊でなく 土ゴーレム
地面に落ちてきた 土ゴーレム達は更に 地面から 砂を拾い 目潰し攻撃をしかけてきた
普通の土ゴーレムは殴りかかってくるだけなのだが
殴りかからずに 目潰し攻撃のみをしてくる土ゴーレム達
土ゴーレムの数は多かったが 弱いF級のゴーレム 兵士達は次々に倒していく
・・・
まったく問題にならないと思われた
のだが
数が多い
よじ登っている兵士達の上から 次々に落ちてくる
そのせいで 誰も 外壁を登ることが出来なかった
・・・




