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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
66/74

緊張感なさすぎ

仕事の合間に書いたので内容が雑に‥‥。

( ̄◇ ̄;)


大平 沙也加は思っていた。太田君は他人に気を配り過ぎると。なぜ本当の事を言ってくれないのか。確かに今の自分は動けない状態だけど、彼の心配ぐらいは出来ると‥‥‥‥。

けどそんな彼の自分への優しさが好きになった大平はそんな自分にも腹が立っていた。

そしてヒロに連絡を入れた。


「‥‥太田君。聞こえる。太田君‥‥‥」



トンネル内では『結界の壁』の膨張が徐々にだが広がり出していた。

トンネル内に元からあった補修されたひび割れがパラパラと割れ始めたのである。

『早く手を打たないと手遅れに』


【太田君、聞こえる。太田君!】


「あっ!大平さん‥‥‥て、何かあった?声が何か怒っているような‥」

ヒロが言いかけると大平は直ぐに怒りたかったが、そこはグッと堪えて

【太田君、今の現状どうなっているの(怒)?】


「えっ?い、今の現状は‥‥なんとかなると思うよ。うん。なんとか」

大平に心配かけまいとヒロは言ったが、


【‥‥‥太田君、】

「はい(緊張)」

【私、青葉から今の現状を聞きました!】

「うっ!‥‥」

【‥‥太田君‥】

「‥‥‥‥」

【どうして!どうして!私だってあなた達の力になりたい!あなた達をそこから出せるように協力したい!だから私にこの様な力がついたかも!‥‥‥それなのに‥それなのに‥太田君!】

「‥‥はい」

【私は守られているだけはイヤなの!私だって!私だって!あなたの事が大好きだから私にも何か協力させて!】


「‥はい‥‥えっ?」

ヒロは大平の言葉に驚いた。まさか自分が大平に『好き』と言われるとは思わなかった。

で、言った本人は、

【‥‥‥‥‥‥えっ?‥‥あっ!(恥)】




産婦人科の処置室のベッドに上半身を起こしながらいる大平が急に怒ったり怒鳴ったりしたと思ったら、今度は顔を赤らめ下を向いてしまったので、千晶が

「沙也加、いったいどうしたの?怒鳴ったと思ったら今度は顔を下に向いて黙ってしまうし‥‥‥」

「‥‥えっ!千晶!‥う、うん。なんでもないわよ!うん、なんでも」

「本当に?怪しいなぁ〜。」

そう言うと千晶は大平の顔に自分の顔を近づけると目を見て、

「‥‥太田君と何かあった‥‥てか、言え!言いなさい!何かあったんでしょ!」

「ほ、本当に何も‥‥ないかな‥‥」

大平は千晶の目をそらすと左上を見た。

「ふう〜ん。何も‥‥ねえ。て、あんたの癖はしっているのよ!沙也加!嘘をつく時は大抵左上を見るからね!」

「う!‥‥‥実は‥‥」

「フンフン‥‥‥えっ!ええええっー!太田君に好きて言ったのお!」

驚く千晶に大平はまた顔を赤らめたが千晶の次のセリフに『ハアッ!』と我に戻る。

「で、今の太田君の状態って‥‥‥」

「あっ!そうだ!太田君達かなりピンチなんだ!」

大平の言葉にまたも驚く千晶。

そして千晶は一言

「緊張感なさすぎ」と大平に言った。



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