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太田君の彼女は妖精さん⁈  作者: 本田 そう
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トンネル内

「何?何なの?どこらか聞こえるの?」

大平 沙也加は首を左右に振ると辺りを見渡したが誰もいない。近くにいる看護士さんかと思ったがその様な暇はなさそうに見えた。

「じゃあ?いったい‥‥‥誰?」

そして大平は目を閉じるとその聞こえてくる声だけに集中しだした。この声は聞き覚えのある声‥‥‥これは「‥‥太田君?‥‥えっ?‥やっぱり太田君だ!」間違いないと悟った大平。

けどどうして太田君の声が‥‥‥。そしてまた集中して聞いているとかなり緊迫した状態で話しているのが聞こえた。

「‥‥‥何?何が起きているの?『結界の壁』?崩壊?どう言うこと?ねえ太田君?」

そう大平 沙也加が呟く‥‥‥。





「『結界の壁』は崩壊に向かっているわ」

アザゼルはヒロにそう言った。

「『結界の壁』が膨れ上がり崩壊するのか!」ヒロは両手の拳を握りしめ危機感を身体で感じだしたがカンナとアクアは

「『結界の壁』が膨れ上がり崩壊すれば私達たすかるんじゃないの?」ヒロの近くにいたカンナがそう言うと、アクアも頷くと

「カンナの言う通りじょないのか」

「‥‥いや!‥‥『結界の壁』は俺が思うに内と外に貼られているんじゃないか?」

「内と外?じゃと?」

「そう!つまりはサンドウィッチ状に(結界、岩盤、結界)みたいに‥‥‥そうか!この『結界の壁』は2枚で出来ていてそれが一枚の様になっていたんだ!」

「えっ?」カンナはヒロを見る。

「つまりこの『結界の壁』を壊すには同時に2枚を破壊するしかない。今のまま膨れると岩盤に亀裂が入り一枚づつ破壊すると崩れた岩盤が襲いかかってくる‥‥‥考えたな、この『結界の壁』を張ったルシファは」

だがヒロは考えていた。トンネルの内側の『結界の壁』が膨れ上がると外側の『結界の壁』はどうなるんだ?外側と内側が同時にだと間の岩盤などはそんなに変化はないはず‥‥‥

だとすると‥‥‥外側のをなくす‥‥!

「トンネル出入り口の穴をふさいだ崩落した岩などが崩れ落ちる!トンネル出入り口にいる青葉があぶない!」

それに気づいたヒロは頭を抱えながら立ちずくしていた。どうしたら青葉と連絡がとれるかと。『結界の壁』内では電波が届かず、先程まで『結界の壁』に青葉が開けていた穴(そのおかげでスマホの電波が通っていた)が何故か塞がっていたのだ。

何故穴が塞がって?それよりも青葉になにかあったのか?

「とにかくこの『結界の壁』の膨張を何とか‥‥」ヒロが言い掛けた時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

【‥‥‥‥太田君?】

「えっ?誰?」



【‥‥誰?】

「えっ?この声は‥‥太田‥‥君?」

大平 沙也加は聞こえる?いや頭の中に直接語りかけるように聞こえてきた声に反応した。

【そ、その声は‥‥大平さん?】

「えっ!やっぱり太田君なの」

大平 沙也加は驚いた。まさか、太田 ヒロの声が聞こえてくるとは。そして何故?聞こえたんだろうと彼に聞いてみた。

「ねっ‥‥ねえ、この声は太田君なのよね。で、でもどうして太田君の声が聞こえたの?」

【俺にも‥‥‥ハアッ!もしかしたら『妖精の加護』かも】

「えっ?『妖精の加護』?」



ヒロは考えていた。もしかしたら大平さんにもカンナの『妖精の加護』が付いたかも、と。

「‥‥けど、何故大平さんに?しかもこんな短時間に‥‥俺や青葉ならともかく」

そしてヒロはハアッと気づく。これは前に本で読んだことのある『テレパシー』みたいなのではないかと。もしそうなら大平さんを通して青葉と連絡が取れるかもと。

「大平さん、ちょっと‥頼みたい事があるんだけど‥‥」



【‥‥頼みたい事があるんだけど】

「頼みたい事?」大平は聞くと、

「何?」

【実は、今俺と青葉は別行動していて青葉と連絡が取れないんだよ】

ヒロは大平に心配かけまいとトンネルの事は伏せていた。

「何?喧嘩でもした?」

【まあ、まあそんなとこ。で、大平さんのその『テレパシー』みたいなので青葉と連絡とってもらいたいんだけど】

ヒロが言うと大平は考えてこう答えた。

「別にいいけど‥けど‥私にそんな事できるかな?そもそも私何故こんな事ができるの?あと『妖精の加護』てなに?太田君」

ヒロは数秒考えて

【『妖精の加護』とか大平さんに何故そのような事が出来たかは後で説明するから、急いで青葉と連絡がしたいんだよ】

「う、ううん‥‥‥」

大平はフッと疑問に思った。太田君ならすぐに説明はしてくれると思ったのに。そして何故そんなに急いで青葉と連絡取りたいのかを。

「‥‥ねえ太田君。何故そんなに急いで‥」

そう言い掛けた時、欠 千晶が大平のとこに戻って来て、

「ねえ!沙也加!い、今、太田君て言った?」

「えっ?う、うん。何故だか分からないけど太田君と話が出来たの」

そう大平が言うと千晶は力を無くしたかのように近くの椅子にフニャフニャと腰掛け、

「なんだ。無事だったんだ太田君」

「えっ?無事?」

「えっ?あっ!‥‥」

「ねえ千晶!太田君に何かあったの?ねえ千晶!」

欠 千晶はしまった!と思ったが

「い、今太田君と話していたんでしょう。だったら大丈夫よ」

「千晶どう言うこと?‥‥千晶!説明して!」

「‥‥‥太田君とカンナちゃん、トンネルの崩落事故に巻き込まれているの‥‥青葉は無事みたいだけど」

「!‥‥‥太田君、今何処?」

【えっ?い、今。う〜ん、暗くて分からないかな。それより青葉と‥‥‥】

「そこ‥‥‥‥トンネル内」

【えっ?な、なにを】

「そこ!崩落事故のあったトンネル内でしょう!太田君!!」

【!!!】



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