割り込む剣
夕暮れに染まり始めた鉱山地帯の峡谷を抜け、青々とした木々が連なる街道へと出たところで、エルシオン王国第7小隊の一行は束の間の息を吐いた。
国境付近の緊張は、日ごとに増していた。廃鉱山での奇襲を退け、救出した鉱夫たちを無事に王国警備隊へと引き渡した一行だったが、坑道深部で確認された不穏な魔導兵器の残骸を調査するため、すぐさま次の街道へと足を早めていた。新米小隊長であるアルスは、腰の鞘に納めた太陽長剣の柄に手を添え、隊列を振り返った。
「みんな、お疲れさま。この先の交易宿場まではあと一息だよ。無理はしないでくれ」
「ふふ、アルス様こそ、ずっと気を張り詰めていらしたのではないですか? 額に汗がにじんでいますよ」
白魔導士のエレアが、聖木杖を胸に抱えながら柔らかな笑みを向けた。幼馴染ならではの遠慮のない気遣いに、アルスは照れくさそうに頬を掻く。
「隊長が弱音を吐くわけにはいかないからね。……セリア、上空からの視界はどうだ?」
アルスが見上げると、優雅に旋回していた純白の天馬がふわりと地表近くへと降りてきた。跨るセリアが手綱を引き、愛馬フェザー号の首筋を優しく撫でながら凛とした声を響かせる。
「街道沿いに異常なし、隊長。フェザー号も風の流れを心地よさそうに楽しんでるよ。……でも、国境警備隊の巡回が普段よりまばらなのが、ちょっと気にかかるかな」
「ああ、合流したばかりのセリアの観察眼は助かるぜ。なあに、何かありゃあこの俺の重斧が一発で叩き割ってやるよ! ガハハ!」
豪傑ガウェインが巨大な戦斧を肩に担ぎ、豪快に笑い飛ばす。父レグルスの下で戦った百戦錬磨の兄貴分が隊にいてくれることは、アルスにとって何よりの心強さだった。
だが、隊列の最後尾を静かに歩く男――銀の半面仮面をつけ、漆黒の外套を纏った客員指南役ヴェルだけは、一度も言葉を発していなかった。
冷涼な夕風に外套をはためかせ、左右の腰に佩いた形状の異なる二振りの魔剣へ自然と指を添えている。その怜悧な双眸は、誰よりも遠く、街道の先にある微かな空気の歪みを捉えているかのようだった。
(ヴェル殿……本当に、底が知れない人だ)
アルスは胸元に手をやり、父が残していった日輪のペンダントを服の上から握りしめた。王国最強と謳われながら突如として姿を消した父レグルス。その面影をどこか彷彿とさせるこの指南役は、小隊に加わって以来、規格外の剣技で自分たちを導いてくれている。しかし、その素性は一切明かされていない。
その時だった。
大気を引き裂く重低音と、足元をすくい上げるような地鳴りが、突如として街道を揺るがした。
街道の先、木立の向こうにある交易宿場の方角から、禍々しい紫黒の閃光と黒煙が噴煙となって立ち上る。
「な、何だ今の音は……!?」
「宿場が襲われてる! あの紫黒の光……ただの火事じゃないよ!」
セリアがすぐさまフェザー号を高く翔ばせ、即座に報告を叫んだ。
「帝国軍の魔導兵器だ! 防壁を突き破って、宿場の広場へ侵入してる! 避難が間に合ってない民間人が……!」
「くそっ、民間人を巻き込む気か! 行くぞ、第7小隊、全速前進!」
アルスの号令とともに、第7小隊の五人は風を切って街道を駆け抜けた。
木立を抜けて宿場の広場へ飛び込んだ瞬間、アルスの目に飛び込んできたのは、あまりにも冷酷で無慈悲な光景だった。
そこにいたのは生身の帝国兵ではない。鈍い紫黒の光を放つ装甲板で覆われた六脚の大型歩行砲塔と、鋭利な刃を両腕に備えた三機の傀儡機兵。踏み込みにも旋回にも気負いがなく、荒い息も、仲間への掛け声もない。ただ駆動音だけを規則正しく刻む、帝国の自律型魔導殺戮兵器だった。
その異形を視界に捉えた瞬間、隊列の後方にいたヴェルの全身から、息を呑むような殺気と異様な緊張感が膨れ上がった。
銀の半面仮面の奥で、双眸が凍りつくように細められる。外套の下で、男の右手が無意識に自らの右脇腹を強く押さえつけていた。
「くそっ、前線で小隊が丸ごと消し飛んだって噂の、帝国の新型機か……!? 新兵が初見で立ち向かえる相手じゃねえぞ!」
ガウェインが険しい声を上げる。
「キャアアアッ!」
「助けてくれ、誰か!」
逃げ遅れた商隊の荷馬車が粉砕され、幼子を抱えた母親が瓦礫の陰で立ちすくんでいる。
巨大な歩行砲塔は、母親の哀願にも幼子の泣き声にも応じない。ただ生体反応だけを拾い、紫黒の魔導光を帯びた重砲口を無造作にその親子へと旋回させた。装甲の継ぎ目以外は刃を弾く。発射まで、瞬き一つ――。
「やめろぉぉぉッ!」
アルスの胸に、激しい怒りと焦燥が爆発した。
非戦闘員すら問答無用で標的にする戦争の非情さ。防ぎきれなかったらという恐怖を振り払い、母子と砲口の間へ割り込もうと太陽長剣を引き抜いて大地を蹴る。装甲の硬度も、刃を通す継ぎ目の位置も、衝撃を与えすぎた魔導コアが引き起こす自爆の危険すら知らぬまま、ただがむしゃらに。
その無謀な踏み込みを見た瞬間――ヴェルの瞳に、激しい焦燥が走った。
(死に急ぐな、未熟者が……!)
生身の兵が相手なら手傷を負わせる失敗も糧になるが、この殺人機械の前では即座に「死」へと直結する。ここでアルスに手傷を負わせれば、この先に待つ過酷な連戦を乗り越えることなど到底叶わない。何より、感情任せに飛び込んで命を散らす――そんな戦場の無慈悲な結末が、目の前の危うい少年と重なっていた。
アルスが最初の一歩を踏み抜いたその瞬間、横合いから漆黒の外套が流れ込み、少年の視界を力づくで塞いだ。
「……下がっていろ!」
低く、しかしこれまでにない切迫した声を叩きつけた刹那、指南役ヴェルはすでに敵の懐へと到達していた。
双極魔剣のうち、白銀の光を放つ長剣が一閃する。
それは敵の砲撃タイミング、旋回速度、装甲の継ぎ目をあらかじめ知り尽くしているとしか思えない、神速の先回りだった。中途半端な打撃でコアを刺激すれば自爆を引き起こす――その危険を封じるため、砲身と魔力供給パイプの継ぎ目だけを、寸分の狂いもなく断ち割る一刀。
金属の断ち割れる甲高い音が広場を裂き、親子を狙っていた重砲塔の砲身が根元から断ち切られて、火花を散らしながら地面へと転がった。
「なっ……ヴェル殿!?」
アルスが目を見張る間もなく、左右から二機の傀儡機兵が紫黒の魔導刃を振り上げ、アルスの死角から強襲を仕掛けてきた。
(しまっ――死角から二機!?)
アルスが即座に迎撃の構えを取ろうとした、まさにその一瞬前。
ヴェルは背後に振り返ることすらなく、左手の漆黒の魔剣を背中越しに鋭く薙ぎ払った。
正確無比な逆手の一撃が、一機目の機兵の動力関節部を完璧に両断する。さらに、二機目が放とうとした牽制の魔導針を、身を翻した外套のひと振りと剣圧だけで残らず弾き飛ばし、そのまま踏み込みざまの蹴撃で機兵の頭部中枢を粉砕した。
飛び散った鋭利な金属片や火花すら、ヴェルがアルスの前に立ちはだかる壁となって遮断し、アルスの服の裾ひとつ焦がさせない。
「あ、危ないじゃないですか! 僕も戦えます!」
アルスが叫びながら、残る一機の傀儡機兵へ斬りかかろうと右側へ回り込む。
しかし、アルスが切っ先を届かせる寸前、またしてもヴェルの白銀の刃が横合いから割り込み、機兵のコアを精密に貫通していた。自爆の余韻すら与えぬ完全な機能停止。機兵は崩れ落ち、爆散する。
アルスは唇を噛み、構えた剣を強く握り直した。
敵の攻撃どころか、刃の風圧すらアルスに触れさせない。それは守護というより、アルスという存在を戦場から力づくで締め出そうとするような、異様なまでの執着だった。
「うおらぁぁぁッ!」
離れた位置で、ガウェインの重斧がもう一機の残骸を豪快に叩き割り、セリアが空からの槍撃で周囲の安全を確保した。エレアが展開した白光の結界により、逃げ遅れた母子も無事に保護されている。
敵の先鋒が片付いた広場で、ガウェインは戦斧を担ぎ直し、ヴェルを細められた険しい目で見据えながら、低く言葉を絞り出した。
「……おい、ヴェル殿」
その声には、いつもの豪快な笑いは欠片もなかった。
「あんた、この鉄屑と“やり合った”ことがあるな。装甲の継ぎ目がどこにあるかまで、体が知ってる動きだったぜ」
「……報告書で読んだ」
「そうかい」
ガウェインは戦斧を握り直した。信じちゃいない、という顔で、それでも今は引く、というふうに。
「もう一つ言わせろ。廃鉱山じゃ、あんたは坊主の“横”にいた。死角を塞いで、剣は坊主に振らせてた。だが今日は“前”だ。一人で全部片付けて、坊主に指一本触れさせなかった。……何が違う、ヴェル殿。あんた、坊主を戦力に数えてねえだろ」
エレアも聖木杖を握りしめ、青ざめた表情でヴェルを見つめていた。気配や魔力の揺らぎに敏感な彼女には分かっていた。ヴェルの視線は、敵ではなく常にアルスの一挙手一投足を異様な精度で捉え続け、敵の動きより半拍早く割り込んでいる。その過剰なまでの介入の理由が分からず、胸に冷たい違和感が広がっていく。
仲間たちの不穏な視線を受けながらも、ヴェルは銀の半面仮面を微動だにさせず、無言のまま瓦礫の山を見据えていた。
「ヴェル殿。……あなたは今まで、僕の後ろにいてくれた」
アルスは翡翠の瞳で、真正面から仮面の男を見据えた。
「死角を教えて、危ないところを塞いで、それでも最後の一太刀は僕に振らせてくれた。あなたに教わって、僕は少しずつ前に出られるようになったんだ。……なのに今日は違った。一歩踏み出す前に全部あなたが終わらせた。飛んでくる破片ひとつ触れさせないなんて……あれは守ってくれたんじゃない。僕を、戦場から追い出したんだ。……なぜですか、ヴェル殿」
アルスが悔しさを滲ませて訴えかけた、その時だった。
半壊したはずの大型歩行砲塔が、異様な駆動音を響かせて再起動した。
砲身を失った機体の頂部装甲が開き、巨大な魔導水晶のコアが露わになる。周囲の大気から光を吸い上げ、紫黒の破滅的なエネルギーが臨界点を超えて凝縮されていく。
(自爆型の全方位魔導放射……!?)
その破壊の波動は、広場全体――避難が完了していないエレアや母子、瓦礫に足を取られたガウェインをも飲み込む範囲に広がろうとしていた。
ヴェルが即座に大地を蹴り、その破壊を食い止めようと魔剣を構える。
だが、アルスを背後に庇う位置取りに拘泥したその半歩の遅れが、戦場に致命的な間隙を生んでいた。
砲塔の装甲から無数の自爆用小型魔導機が射出され、紫黒の障壁を展開してヴェルの突入ルートを瞬時に塞ぐ。
「チッ……!」
わずかに焦燥の舌打ちを漏らすヴェルの動きが一瞬だけ阻まれる。アルスを守ることに神経をすり減らすあまり、広場全体への初動がわずかに狂ったのだ。
砲塔の魔導コアが、閃光とともに今まさに暴走エネルギーを解き放とうとしていた。
「させるかぁぁぁッ!」
前に出たのは、アルスだった。
守られてばかりの自分への悔しさではない。
仲間を傷つけさせない、逃げ惑う罪なき人々を絶対に守り抜くという、燃えるような意志がアルスの全身を突き動かした。ヴェルが一点集中によって開けてしまった戦場の穴を、自らの命で塞ぐために。
トクン、と胸の奥で熱い脈動が跳ねた。
胸元に提げた、父が残していった日輪のペンダントが黄金の光を帯びて共鳴する。
それに呼応するように、アルスの握る太陽長剣が、これまで見たこともないほど眩い太陽の輝きを放ち始めた。刀身から溢れ出す光の奔流が、夕闇の広場を真昼の如く照らし出す。
「はあああぁぁぁッ!」
アルスは低く身を沈め、光の軌跡を描きながら一直線に疾走した。
ヴェルの横をすり抜け、自爆魔導機の隙間を縫うように滑り込む。
その踏み込みの深さ、体重移動の流麗さ、そして迷いのない太刀筋――それはかつて王国で英雄と謳われた父レグルスが、幾多の戦場で人々を救った剣技そのものだった。
「行けぇ、坊主ッ!」
瓦礫を跳ね除けたガウェインが前に躍り出、大盾を構えて自爆魔導機の破片と爆風を真正面から受け止める。上空からはセリアの天馬が急降下し、突風の槍撃で敵の陣形を乱してアルスの突入路をこじ開けた。死角から伸びる迎撃の魔導光線をヴェルの魔剣が瞬時に切り落とす。仲間の手によって切り拓かれたただ一条の光道を駆け抜け、アルスは跳躍した。
「貫けぇぇぇッ!」
黄金の一閃が紫黒の障壁を斬り裂き、露わになった魔導コアの中央へと深々と突き刺さった。
次の瞬間、太陽の光が魔導兵器の内部から炸裂して大気を震わせ、紫黒の瘴気を完全に浄化するように霧散させていく。
崩れ落ちる巨躯を背に、アルスは鋭く剣を振り抜き、見事に残心を決めた。
光が収まり、静寂が広場を包み込む。
その背中を、半歩後ろから見つめていたヴェルは、息を呑んだまま立ち尽くしていた。
「や、やりましたね! すごいです、アルス様!」
「隊長、見事な一撃だったよ!」
エレアが駆け寄り、セリアが天馬から拍手を送る。ガウェインも豪快にアルスの背中をバシバシと叩いた。
「すげえぜ坊主。見たかよ今の太刀筋。ありゃあ昔のレグルス隊長にそっくりだぜ。なあ、ヴェル殿もそう思うだろ?」
ガウェインの振りに、ヴェルは両の魔剣を静かに鞘へと収めながら、感情の読めない声で呟いた。
「……粗削りだが、芯はある」
仲間たちが宿場の人々の救護と後片付けに回る中、アルスは荒い呼吸を整え、意を決してヴェルの前へと歩み寄った。
「あの、ヴェル殿」
「何だ」
「さっきの戦い……どうしてそこまで、僕を戦いから遠ざけようとしたんですか」
アルスはまっすぐにヴェルを見つめ返し、真摯な言葉を重ねた。
「僕が動く前に敵を潰し、飛んでくる破片すら触れさせないように立ち回る。……ガウェインの言う通りです。僕だって小隊長です。父さんのように、皆を守る盾にならなきゃいけない。あなたにすべてを片付けられて、後ろで守られているだけの存在にはなりたくないんです」
真剣な少年の問いかけに、ヴェルはしばし沈黙を守った。
冷たい風が二人の間を吹き抜け、漆黒の外套が小さく揺れる。
「……お前は、敵と自分の力量を何一つ測れていない」
「え……?」
「生身の兵が相手なら、手傷を負いながらでも剣筋を学ぶ余地はある。だが奴らは違う。生体反応を機械的に検知し、瞬き一つで首を刈り取る殺人機械だ。装甲の継ぎ目を外せば弾かれ、コアを無暗に叩き割れば自爆の熱波が周囲を呑み込む。……お前のあの突撃は、勇気ではなくただの自殺だ」
ヴェルは一歩、アルスへ詰め寄った。仮面の奥の瞳が、射抜くように少年を捉える。
「どれだけ長く生きたかなど、些末なことだ。……ただ、その命をどう使い切ったかだけが問われる。死んでしまえば、それすら終わりだ。お前が感情任せに命を捨てるなら、私は何度でもその前に割り込む」
「……ここでお前を失うわけには」
そこで、ヴェルは言葉を切った。自分の声に混じった何かに、自分で気づいたように。
「――いかない。隊が、立ち行かなくなる」
そう言い直すと、ヴェルは背を向けた。
「夜営地に着いたら素振りだ。お前の剣が追いつくまで、私は何度でも割り込む」
それだけを告げると、ヴェルは宿場の外縁へと歩き出してしまった。
「あ、ヴェル殿……!」
アルスは呼び止めようとしたが、去っていくその背中から発せられる張り詰めた空気に、それ以上の言葉を継ぐことができなかった。
冷淡で、容赦のない言葉。けれど、その底にあったのは単なる厳しさではなく、何か恐ろしい破滅を必死で押し留めようとするような、切迫した気迫だった。
「……追いついてみせるさ。あなたに割り込ませないくらい、強くなってやる」
アルスは唇を引き結び、日輪のペンダントを服の内側へと戻すと、仲間たちの待つ広場へと駆け戻っていった。
去っていく少年の背を見送り、ヴェルは一人、崩れ落ちた砲塔の残骸へと視線を落とした。
広場では仲間たちが宿場の人々の救護に散っていく。その喧噪を背に受けながら、外套の下で、右手が自分の右脇腹に触れていた。無意識の動きだった。
あの魔導コアが臨界を超えた瞬間、体が勝手にそこを庇っていた。かつての戦場で刻まれた、焼け付くような古傷の記憶に備えて。
だが、何も来なかった。
夜風が吹き抜ける中、右脇腹はただ、静かに痛みを潜めていた。
ヴェルは短く息を吐いた。安堵に似た何かが胸を通り抜け、そのすぐ後ろから、もっと冷たいものがついてきた。
(……あの子は、誰の力も借りず、自らの刃で運命を切り拓いた)
指南役である自分が前に割り込むよりも早く。父親とまったく同じ太刀筋で。
――あの子はまだ未熟で、自分が先回りして守り続けなければならない。
そう信じ込み、すべてを一人で抱え込もうとしていたヴェルの確信が今、足元で小さく軋んだ音を立てた。
ヴェルは外套の裾を握り、すぐに指を離した。吹き抜ける風に、冷えた脇腹の傷が疼いた。
その早すぎる変化が救いなのか、それとも別の破滅の入り口なのか――仮面の下で、ヴェルにはまだ、わからなかった。
冷たい夜風が外套を吹き抜け、答えの出ない問いを抱えたまま、仮面の男は暗がりの中に一人、佇んでいた。
(第6話・完 / 次話へ続く)
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敵を自ら退けたアルスの太刀筋に父の面影を見たヴェルは、少年を守り抜くという思いを揺らがせながら、夜風のなか答えを得られず立ち尽くした。
■ 登場人物ステータス(第6話終了時点)
- アルス (20歳):Lv 6 / 第7小隊長・聖騎士(太陽剣・ソーラーブレード)
- ヴェル (40歳):Lv ?? / 客員指南役(真・陽光一閃 / 極光氷結波・双極魔導)
- エレア (19歳):Lv 4 / 白魔導士(フォース・シールド / 治癒魔法)
- ガウェイン (32歳):Lv 11 / 重斧騎士(アイアン・ガード / 鉄壁の大盾)
- セリア (22歳):Lv 10 / 天馬騎士(スカイ・ストライク / 愛馬フェザー号)




