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第二十九話

俺は生まれた時から自分は特別な人間だと思っていた。何しても死ななかったから、周りよりも勉強ができたから、幻覚だって見えるから、顔も全然違うから。

自分は特別な人間なんだと、思った。

それを喜んだこともあれば、それで苦しめられたこともあった。俺は普通の人間だった。普通に傷ついて泣いて叫んで、一人になると寂しくてまた泣くような、弱い人間だ。

「俺って、何にも特別じゃないじゃん」

俺がここで死んだとして、影響を受けるのは身内だけ。空気に溶け込んでしまったみたいに存在感すらない。すれ違う人間は俺を認識できているのだろうか?という疑問をいつも胸の中に閉まっている。いてもいなくても関係ないさあ、もう死にたいなあ。そう、通行人Bに話しかけてみたい。

そしたら、みんな弱いのを隠して生きているって知って、強いように見せているだけだと知るだろう。幼い頃に読んだ漫画の世界では、強い主人公しかいなかった。時折、弱さを見せても、最終的には強いんだ。対照的に、この弱くてひとりぼっちな俺を否定してくる感じが嫌いになった。

飛び降りようとする君は、俺のことが認識できるみたいだ。死ぬことからも逃げた俺のことを君はどう思うだろうか?弱いと思うだろうか?

一目惚れされるとは、思ってもみなかった。自己肯定感という感覚を忘れていたから。つらいことも苦しいことも酒で流して消してしまえばつらくも苦しくもない。そういうのが俺だった。死を待つだけの人間。どうしようもない、クズだと思う。そんな奴が教壇に立っているこの世の中もだいたいおかしい。

俺は特別な人間じゃなかった、世の中を変える力も影響力もない。死んでも何にも起こらない。だけど、誰かさんにとっては、そんな俺が特別な人間だった。おかしいけど、そうなんだと教えてくれた。とても変だ、俺を見てくれる人間がいるということは。俺を愛してくれる人間がいるということは。


「先生、恋って何なんでしょうね」


一人の生徒から質問された

これは進路相談のはずなのに恋愛相談までされるのか、とため息が出そうだ


「何なんでしょうね」


と適当に流そうとすると


「そのせいで、まともに勉強すらできないんですよ」


「へえ、羨ましい」


「え?」


「ああ、ごめんなさい。勉強ができないってお悩み?」


そんな恋愛、あるのかな?好きすぎて仕事にも手が付けられない。そんなに思ってもらいたいけど、そうはなりたくないと思う。馨は勉強熱心って感じだから、特に。


「そうなんです、どうしたらいいですか?」


馨だったら、なんて考えるだろう?


「んー、もし君が勉強できたらより好きになってくれるんじゃないかな?」


「私の好きな人、馬鹿な子のが好きみたいなんです。元カノだって馬鹿そうな子で」


「そっか、そうなんですね」


だから、勉強したくないかあ


「何ででしょうね」


馬鹿そうな子とは、すぐにヤレそうだから

なんて、教師らしからぬ頭の悪い考えが出てきて困った


「それなら、頭の悪いフリをしてみればどうでしょうか?」


「そんなことしても、好きにはなってくれませんよ」


「何でですか?」


「先生には分からないでしょうね」


「……君には、俺が失恋したことない、みたいに見えてるの?」


「あはは、もちろん」


良いね、その馬鹿そうな感じ。好きになってくれるんじゃない?


「その先入観は何なんでしょうね。私も失恋くらい経験してます」


「えー、意外っ!先生が振られるとか想像つかないんだけど」


「イメージと違った、なんてよくあることですよ」


「先生はイメージ通りじゃないの?」


「そのイメージにもよります」


ニコチン依存とアルコール依存のクズならイメージ通りだから


「んー、塩先生は浮気性っぽいかも」


「ふふっ、失礼ですね」


「だって、絶対にモテるじゃないですか」


「まあ」


好きな人に好きになってもらわないと、無駄だけど


「良いなあ、その顔面欲しい」


「あげれるものならあげたいです」


「え、なんでー?」


「顔目当ての奴によく絡まれるからですよ」


「ああ、それは確かに、めんどそう」


人間の好きなんて、唯のメリットだ

人間みんな、自己中心的だ


誰もいない家に帰って、一人酒


「浮気性か」


案外、当たってるかもしれない

性欲満たすためにしてたときもあったから

でも、今はそんなことないわ

そんな熱、とっくに冷めてしまった


馨はそうじゃないのかな?

あの子はまだ経験値が少ない上に、好奇心旺盛だから


「あーあ、浮気されちゃうかも」


二年生が修学旅行中の学校は何だかガランとしていた

やけに静かで、職員室も物足りない感じ

俺の心も満たされないまま

寂しくて、トーク履歴でも開いて、酒を飲んでしまう

はやく帰ってこないかな



「馨、寝れないの?」


隣りに座っているザキが話しかけてきた

飛行機のエコノミークラス三席、右から飴ちゃん、ザキ、僕の順だ


「ん。でも、慣れてるから」


クラスメイト達は殆ど寝ていて、飛行機内は静まり返っている


「そんなん見てるからだろ」


とホラー映画を見ていた小さな画面を切られてしまった


「あーあ、良いところだったのに」


「寝ないと持たないぞ」


「どーせ、寝れないよ」


初の海外旅行、初の飛行機、みんなで修学旅行、こんなの寝れるわけないじゃん


「とりま、目でも閉じとけ」


と隣りであくびをされるから、ザキはかなり眠いんだろう

ザキが寝たらホラー映画付けよう、ホラーの面白さは映像よりも音だから

このゾクゾクさせてくれる感じ、堪らない

飛行機が着陸したとき、外は朝だった

結局、一睡も出来なかった


空港を出ると、建造物からまるで違う景色が広がっていた

テンションが上がって、写真を撮りまくった

バスに乗ってホテルへ向かう道のりも窓から見える風景や人を観察してしまう

スマホを使うのは専ら写真を撮るときだけになった


まずは動物園に行った

事前調べも旅行計画も何にも知らないでここに来たため、連れていかれて初めて知らされることになる

コアラやタスマニアデビル、ウォンバット、カンガルーなどなど

コアラの可愛さには度肝を抜かれた

ガラス越しではなく、目の前でコアラを観察できて、そのもふもふ感には癒された

何枚もコアラで写真フォルダが埋まった

そして、みかちゃんなら大興奮するだろうなあって思いながら名前も知らない爬虫類や鳥類などを眺めた

猛毒を持つ蛇や世界一危険な鳥などもいた

ここでしか見られない生き物が見れて良い経験ができた


その後は蝋人形館を訪れた

そこでは様々な有名人と会えたみたいに写真が撮れた

洋画に出てくるあのイケメン俳優が本当にすぐそこにいるみたいで圧倒された

映画好きのみかちゃんに影響された甲斐があったかも


「まじで超イケメンすぎてビビる」


と飴ちゃんとその顔の造形美に魅力されて見蕩れてしまった。

きっとお粥さんは何時間も眺めていそう。

それくらい精巧に作られている。


「ほら、学年一のイケメンも負けてられないんじゃない?」


とザキにからかわれたが、気分が良かったので


「ああ、そういえば。これから一緒にハリウッドで映画撮影だったわ」


と冗談をかまして、仲良さそうに肩を組んだ。それから、髪をかきあげたりポーズをとったりして海外セレブを演じた。制服だけど。


「良いね、馨ちゃん。めっちゃ決まってるわ」


と爆笑しながら写真を撮っている霰が、僕にとってはおかしかった。


その後も、大聖堂へ行ったり博物館へ行ったりして、その美しさや人間の営みに感動をした。こんなに心が動かされるとは思ってもみなかった。


「修学旅行なんて行きたくないです」


なんて言っていた自分はもう何処かへ消えてしまっている。「お土産、楽しみにしてる」と送り出してくれたみかちゃんに感謝しないとだ。

豪華な内装のショッピングモールでは、セレブ気分で買い物を楽しんだ。所持金は十万円。その内の五万はみかちゃんへのお土産代にしないといけないらしい。

そんなに買えるか不安になってきたから、お土産話を作る代も含めようと思い、フルーツスムージーを飲んだ。


夜は豪華に船上で夜景を眺めながらのディナーだ。シーフード料理にビーフステーキ、ケーキまで付いていて、どれもとても美味しかった。こんなに贅沢していいのかと思うくらい、華やかで煌びやかで胸が高なった。

こんな高級感のある雰囲気で恋人にプロポーズしたいと大人な僕への目標を決めた。


ホテルへ到着すると、身体は既に疲れ切っていて、ベッドの上で動けなくなりそうだ。

僕はザキと二人部屋。飴ちゃんは部活仲間と一緒だ。


「馨、風呂入らないの?」


と僕が動けなくなっている間にザキは行動を済ませて風呂上がりの状態だ

入る、と半開きの目で風呂場まで歩いていき、適当にシャワーを浴びた。滝に打たれてるみたいな感覚で暫くそのままでいた。

シャンプーをしたことを忘れて、もう一回してしまうくらい意識が飛んでしまっている。


バスタオルで頭を拭いていると、ふと日常を思い出した

シャワーを浴びたら、みかちゃんを抱いて、幸福の絶頂に浸りながら寝る

それができないとなると、恋しくてしょうがない。甘えたい気持ちが溢れそう。


「ザキ、何してんの?」


修学旅行のしおりに何か書き込んでいる。それを見るためにベッドに乗って後ろから近づいた。


「日記、書かないと」


そんなことしないといけないのか、と修学旅行準備を怠った人間の末路が僕だと悟った


「じゃあ、馨くんがとても面白かったって書いといて」


「もう書いた」


「まじで?」


「馬鹿やってた、って」


「それは違うじゃん」


文字で記してしまうと、僕のこの感覚と違う印象を受ける。感想が小学生低学年レベルだ、と落胆したが、日記なんてこんなもんだ、と読点を打った。

そもそも、文字で残しておきたい日なんて記憶できるほど数少ない。


突然、煩い数のノックが聞こえた。


「どーせ、あいつだろ」


とザキがドアを開けて、ほら、と言った顔を見せた


「レッツ、菓子パ!」


ビーフジャーキーとコーラを持って遊びにきた飴ちゃん。こっちはポテチとチョコレートとスプライトでおもてなし。

今日の思い出話に、ジョークから恋バナまで。時間を忘れて話していた。ほぼ毎日顔を合わせているのによくもまあ話題が尽きないものだ。

二人が寝落ちしてしまった。霰が僕のベッドを占領している。代わりに、寝顔写真を激写させてもらった。後で揶揄おうっと。



くくっ、という息を殺した笑い声で、目を覚ました。笑い声の犯人は飴 霰。

彼が笑っているのは、俺のこの状況が原因だろう。朝、目を覚ますと、馨に抱きしめられて、起き上がれなくなっていた。


「馨、起きろ」


と囁いても効果はない。

霰には「まだ寝かせといてあげて」とお願いされた。その理由として、サイドテーブルに置かれたままの薬を見せてきたのだ。馨は睡眠薬を三錠含んでやっと寝れたのだから、このままの状況を渋々受け入れるしかないと思った。


「んー」


と馨が唸りながら覚醒し始めた。

そして、目を閉じたまま手探りで俺の顔を見つけると、にやりと歯を見せてから顔を近づけてきた。鼻先が触れてしまいそうなほどの距離で、馨が止まった。違和感を感じたのだろう。目がぱっちりと開く。


「ああ、ザキか。おはよう」


と何気ない挨拶をこの距離でされても、驚きで固まることしかできない。

馨が離れて起き上がってから、状況がやっと掴めてきて、


「お前、今何しようと」


とふわふわした感覚だから聞いてみた。


「何って、キスだけど?」


こっちを見て、そう笑う馨は何だか経験豊富そうな大人に見えた。


「お砂糖ちゃん、おはおはぁ」


「ん、おはよ」


向こうの洗面所で聞こえる普通の挨拶に、俺はちょっぴりムカついて。何を俺は恥ずかしがってんだ?と自分を咎めた。


「あらら、惜しかったね」


と勝手にベッドに座ってきた霰に小言を言われる。


「何がだ」


今はもう布団に包まって、一人になりたい気分だ。馨は俺のことを恋人か何かだと勘違いしたんだ。あのまま、キスしてしまっていたら、と考えるとかなりゾッとした。俺は何ですぐに止めなかったんだろう、と自責の念に駆られる。


「ザキ、朝食遅れるよ」


と制服に着替えて、髪を梳かしている馨に急かされる。飴はもう先に行ってしまった。俺はいまだに布団から手を離せていない。


「……お前のせいだし」


こんな小さい声じゃあ馨には聞こえ


「ごめん」


聞こえないはずなんだけど


「無神経だったよね」


その通りで、何も言えない。

しばらく沈黙が続いた後で、


「ごめん、先に行くね」


とまた謝られて、部屋のドアが閉まる音がした。一人きりで残されてしまった。これを望んでいたはずなのに、しょうがないくらいに寂しい。

みんなは美味しい朝食でも取っているのだろうか?なんて想像して、俺は何しているんだろうと虚しくなる。

この部屋の時間は止まってしまったみたいに何も動かない。このまま俺も部屋の一部となって、溶けてしまえばいいのに。


「ただいま」


と思ったよりも早く、声がして、ああ、馨が帰ってきたと認識した。こんな俺、見て欲しくない。布団をかぶっては、すぐに見つかる隠れんぼ。


「パンとジャム、持ってきたよ」


とベッドのサイドテーブルにお皿を置かれた。たぶん、そんな感じな音がする。


「僕は、いない方が良い?」


と優しい声で聞かれるから、「そんなことない」とすぐさま声に出して否定した。心の中ではできたのに、実際にはできてなかった。


「口も聞きたくないか」


違う


「気持ち悪いもんね」


違う違う


「ごめん、消えるわ」


違うから


「僕の顔なんて、もう見たくないだろうからさ」


違うのに


「じゃあね」


「違うって、何で分かんないんだよ!」


「……ああ、心臓が止まりそうだ」


俺の声が馨まで届いた。起き上がってみると、泣きそうなのに笑っている馨が見えた。


「消えんじゃねえ、死ぬんじゃねえ。お前がすべきなのはそんなんじゃねえって」


「じゃあ、何すれば良いの?」


「もう何もしなくていいよ」


俺の友達でいてくれれば、それで


「何だよそれ、理解できないんだけど」


「はあ?」


「ザキはさあ、僕のことが嫌いになったからそうやって避けてたんじゃないの?」


「俺が馨のことを?嫌うわけないじゃん」


「でも、避けてた」


「それは、その、分かるだろ?」


「分かんない」


「それ、分かってんだろ?」


「分かんないって言ってんだけど」


「気まずいんだよ、兎に角」


「気まずい?何が?」


「お前のそういうところ嫌いだわ」


「やっぱ嫌いなんじゃん」


「頭良いはずなのに何でこうも理解できないんだろ」


「すいませんね、勉強しかできなくて」



二人がいないテーブルで朝食を終えて、コーヒー片手に二人の部屋を覗きに行く。


「そもそも、何でお前が俺のベッドに入ってきてんだよ」


「は?今更何言ってんの?ザキとは幼い頃からよく一緒に寝てたよね?それとも、僕の記憶違い?」


「そんときは、抱き枕にされてなかったし、キスしようとしてこなかったけどね」


「ごめんって、もう忘れろよ」


「忘れられっかよ」


「おお、やってるやってる」


こんなところで夫婦喧嘩してるの面白いわ。

窓から見える綺麗な景色と朝コーヒーで一枚。

そして、喧嘩してる二人も記念でもう一枚。


「僕が気持ち悪いんでしょ?」


「違うし、気持ち悪くないし」


「嘘、僕は自分が気持ち悪くてしかたない。寒気するくらい」


「やば、病んでんじゃん」


「客観的に見て、僕が生きているってことが何か気持ち悪くて無理じゃない?」


「わかんねえよ、俺にも分かる言語で喋れ」


「ザキは僕にキスして欲しい?」


「はあ?」


「ほら、気持ち悪いって」


「思ってないし」


「じゃあ、何で目も合わせてくんないの?」


「それは、その、気まずいんだよ」


「ねえ、その気まずいってよく分かんないんだけど」


「そんなの、どうでもいいって」


「ふふっ、意味わかんねえ」


「何が?」


「どうでもいいわけないじゃん、喧嘩してんだし」


「俺はお前と喧嘩なんかしたくねえし」


「僕も」


「修学旅行なのに」


「それ」


と言って、馨ちゃんは洗面所へ行ってしまった。


「ザキ、自由行動は二人で回れば?」


「は?それで、お前は?」


「俺は歩夢ちゃんとデートでもしよっかなあ?」


「彼女いるんだろ?」


「デザートは別腹、みたいな?」


「浮気者」


「ザキ、気にしすぎぃ。みんなそんなもんだって」


ザキはキス未遂されて、馨ちゃんへの気持ちが友達なのか恋愛なのか分かんなくなってるんだろうなあ。

でも馨ちゃんには恋人いるから、諦めなくちゃいけなくて恋愛感情持っちゃってる自分が許せないみたい?


「呑気で良いよなあ、お前は」


「うん、馨ちゃんともキスまではできそう」


「まじで?」


「まあ、その気になればだけど」


「恋愛感情とか、無くてもか?」


「もち、できちゃうよん」


「うわ、流石だわ」


と感心された。これでキスのインパクトというか意味合いを少しは薄くできただろうか。


「それに、恋愛感情に罪悪感を持ってはいけないよ?生理現象みたいなもんだから」


と背中を叩いて励ますと「ウンコと一緒にすんじゃねえ」と聞きたくもない下品な冗談を聞かされた。


「お砂糖ちゃん、今日も格好良くて直視できなーい」


と鏡越しにお砂糖ちゃんの顔を見る。


「何?どうしたの?」


「いや、馨ちゃんの恋人が羨ましいなあって。俺もその唇で一度はキスされてみたい」


「嘘でしょ?」


「本当だって、こんな俺は気持ち悪いかな?」


「ううん、変わってるとは思うけど」


「だったら、馨ちゃんが気持ち悪いとか天地がひっくり返ってもないからね!」


「ありがと」


「それに、馨ちゃんもわかってると思うけど、ザキが馨ちゃんをゆめゆめ嫌いになることなんてないよ」


「確かに」


「それは自信あるんだあ」


「まあ、霰に僕への恋愛感情が無いくらいにはね」


「それってほぼ百パーセントじゃん!」


「若干、傷つくぅ」


「ごめーん、女の子が恋愛対象なのぉ」


「あははっ、わかってるよ」


俺のことをこんなに分かってる馨ちゃんがザキの恋愛感情に気づいていないはずがない。

きっと馨ちゃんも持て余してるんだ。

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