第9話 神無月と神去月の間で
⬜︎まえがき⬜︎
本編159話より改編
倦まず弛まずでござるよ!
陰陽師の秋野晴美に誘われた6人。
昼間夕子、昼間朝子、星乃紫、朝霧美夏、夢乃真夏、夢乃真冬の来訪者。
秋野神社社務所の奥座敷に案内された。
巫女たちに、昔の顔見知りの顔はいない。
残酷な時の流れの中で、普通の人間は生き絶えていた。
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6人は社務所の明るい廊下を進む。
全員が知らず知らずのうちに過去の記憶を手繰り寄せていた。
夢乃真夏だけが状況を咀嚼している。
あんぐりとした表情を浮かべていた。
真夏が夕子に感想を漏らす。
「夕子先生、この社務所、昔とまるで違うわ」
「ーー えっ」
「昔より大きくなっているわ」
「真夏ちゃん、私たちの時計は止まっているわ
ーー もう100年以上も時間が過ぎているのよ」
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社務所の奥から巫女が1人やって来る。
秋野晴美が訪問者に、その巫女を紹介した。
「こちらの巫女さんは、みなさんのお知り合いよ」
昼間夕子は、顔を覗き込むようにじっと見つめた。
そして、はっとして息を呑む。
「まさかーー あの花園さんなの? 」
「はい、花園舞でございます。夕子さま、ご無沙汰しております」
「花園さんが、どうして」
「夕子さまたちの失踪事件のあと、奥座敷に女神が現れました」
「まさかーー 」
「気付いた時は、この奥座敷に倒れていました」
「そんな」
「晴美神主に事情を説明した次第でございます」
「じゃあ、花園さんもーー あの奥座敷から飛ばされたわけ」
「私の場合、自覚すらなかったのでーー 全く理解していませんでした」
「じゃあーー 」
「はい、カレンダーの暦を見て事態に気付きました」
「花園さんは、こっち側に来てどれくらいですか」
「あれは、神無月と神去月の間と思います」
「じゃあ、こちら時間で3、4か月かしら」
「ただ、時間が逆転したみたいで混乱しています」
「そうね、花園さんと初めて、神社でお会いした時よりも若いわ」
「夕子さまも、お若いです」
⬜︎⬜︎⬜︎
花園舞と再会した6人は、更に奥の座敷へ通される。
そこには、あの忌々しいイラストが時空を超えて存在していた。
「あゝああ、まさかーー こんなことが」
秋野が過去からの訪問者の前で言った。
「みなさんは、このイラストをご存知なのですね」
「ええ、父が過去に飛ばされた時、過去のこの神社で書かれたそうです」
「なるほど、今を未来とすれば、過去の現在と、更に過去の過去があるわけですね」
「私たちの多くが、3つの時代を経験しています」
「じゃあーー 夕子先生たちは3つの時代を経験されたわけですか」
「当時、私たちは神聖学園の教師と生徒の関係でした」
「ーー 」
「そして東富士見町のマンションに住んでいました」
「あの辺は徳田財閥と昼間財閥の大規模な共同開発で
ーー 今は変わっているでしょう」
「そうですよね。100年以上も前ですから」
昼間夕子は分かっていながら、溢れ出る涙が止まらない。
「昼間先生、時間って残酷よね」
「ええ・・・・・・ 」
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三日月未来




