第7話 夢乃真夏と真冬の再会
⬜︎まえがき⬜︎
改編前 第4話 大江戸山脈の夕陽 (女子高生は大統領本編158話)
陰陽師の秋野晴美は目を見開き、真夏の勾玉をもう一度見る。
水晶の勾玉が翡翠の色に変わったように見えた。
晴美は錯覚だったのかと思い安堵しようとしたが・・・・・・。
「確かーー あなたは真夏ちゃんよね」
「ええ、そうよーー 」
「さっきね、風で扉が鳴っていたでしょう」
「・・・・・・ 」
「その時ね、あなたの勾玉の色が翡翠色に見えたのよ」
「翡翠色ってーー 」
「上手く説明出来ないけどーー 緑色かな」
「先生ーー でも今は透明な水晶です」
「そうね、翡翠には色々な色があるらしいわ」
「真夏ちゃん、その勾玉、特殊じゃないかしら」
「ええ、邪気を吸収するとかですか? 」
秋野は、真夏の言葉を聞いて閃きが脳裡に走る。
思わずギュッと右手を握り、その手で左手の掌を叩いた。
「そうね、きっと、邪気が扉を叩いたのね」
「先生、なんで」
「それで、透明な水晶の色が変化したんじゃないかな」
「・・・・・・ 」
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夢乃真夏には、秋野晴美の考えが全然見えていない。
隣で聞いていた昼間夕子が言った。
「秋野先生、それって精霊じゃないかしら」
「夕子先生、精霊ですか? 」
秋野にとって精霊は経験のない存在だ。
「夕子先生、私も精霊と思うわ」
真夏が真剣な目つきで夕子を見ている。
「真夏ちゃん、私の直感だけどーー 真冬ちゃんじゃないかしら」
「じゃあ、先生、真冬が時空に飛ばされたわけ」
「私たちだって、百年後にいるじゃない」
「でも、真冬はいないわ」
かるた部の部室の扉が再びノックされた。
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昼間夕子と秋野晴美が扉に駆け寄った。
そして秋野がゆっくりと引戸の扉を引いた。
愛らしい顔立ちの娘がひとり立っている。
夢乃真夏の娘、真冬だった。
夕子は真冬を抱きしめて声を上げた。
「真夏ちゃん、真冬ちゃんが来たわ」
「真冬、会いたかった・・・・・・ 」
真夏は、言葉にならない嗚咽に近い声で言った。
真冬はその刹那、母の真夏の腕の中に飛び込む。
「お母さん、学園都市が広過ぎて迷子になったのーー 」
「ーー 」
「記憶にある学園の面影が全然ないし、校舎も西とか東があるし・・・・・・ 」
「そうね、昔とは全然違うわ。でも、真冬は今まで何処にいたの」
「お母さんとはぐれてから、そんなに時間が経っていないわ。つむじ風が吹くまで」
真夏は、真冬の言葉に意識の混乱を覚える。
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「多分、真冬ちゃんは時空の落とし穴を経由したのかしら」
昼間夕子が真夏に助言した。
陰陽師の秋野晴美は、昼間夕子の説明を聞いて驚く。
大昔の人間が時空の話をしているからだ。
「夕子さんって、どんな体験をされているのですか? 」
「私と私の家族やお友達には特殊体質の人が多かったわ」
「ーー 」
「そんな時、自分の前世の人間がタイムスリップして来たの」
晴美は夕子の説明を黙って聞いていた。
「時の仕組みは分からないけど、そういう体験をしたのーー それもあれも、精霊と女神が関係していたわ」
「精霊と女神ですか? 」
「ええ、そうよ? 」
秋野の無神経な疑心暗鬼な言葉に夕子のご機嫌が変わる。
夕子の表情から笑みが消え険しい表情になった。
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天女天宮静女が徳田康代と秋野の前に現れ、秋野に静女が呟いた。
静女の紫色の瞳がキラキラと輝いている。
「秋野殿、不思議でござるか? 」
秋野は、天女静女の声に自分自身の失言に気付く。
夕子に頭を下げて詫びを入れた。
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三日月未来




