第5話 時の勾玉は邪鬼を無限に吸い上げ続けるの?
神さま見習いのセリエは、地球の神女神アセリアを訪れていた。
セリエにとってアセリアは絶対神である。
「セリエは、どうしたいのじゃ」
「アセリアさま、気の毒な魂が過去から現世に紛れ込んでいます」
「人間たちの肉体は仮の姿よ。何の意味があるのじゃあ」
「はい、精神の混濁を心配してございます」
「しかし、この時期に起こることの方が不思議じゃな」
「はい、地球は第3の時代になってますが、前の時代から・・・・・・ 」
「セリエよ、時の女神エルミオの神使ルニャに相談も良かろう」
「アセリアさま、ありがとうございます。では、早速」
セリエはアセリアに挨拶して虹色の光を残して消えた。
「セリエは、まだまだじゃな」
女神アセリアはセリエが残した光に触れて囁いた。
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「セリエさま、ご無沙汰しております」
「ルニャさま、早速でございますがーー 女神エルミオさまに面会をお願いします」
「セリエさまーー エルミオさまは既に、セリエ様をお待ちしております」
セリエは周囲を見回して息を呑んだ。
女神エルミオが空間に同化していたからだ。
「エルミオさま、気が付かず失礼しました」
「セリエ殿、お気遣いは無用でございます」
「それで・・・・・・ 」
セリエは言い掛けて言葉を切った。
女神エルミオは、アカシックレコードの中にある万華鏡を見ている。
「セリエ殿、ここには幾つもの万華鏡が見えています」
「・・・・・・ 」
「そこに見えるフィルムの一つひとつが魂の記録でございます」
女神エルミオがゆっくりとセリエに語り掛けた。
「たとえば、この者の前世と来世のすべては繋がっています
ーー 人間は幾つもの魂の万華鏡を持っています」
「エルミオさま、過去から現世に時を飛び超えた魂はどうなるでしょうか」
「セリエ殿、昔からよくあることです」
「・・・・・・ 」
「消えた側では、神隠しと騒ぎ立てます
ーー 実体に変化などございません」
「では、悪いことじゃないのですね」
「ただ、邪鬼を引き連れていないかご注意下さい」
「邪気ですか。エルミオさま」
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「ルニャ、セリエ殿に“時の勾玉”をお渡しして上げてください」
エルミオに言われた神使ルニャはセリエの前に勾玉を持って現れた。
セリエは、神使ルニャから透明な水晶の勾玉を頂き、女神エルミオに感謝の礼を3度して顔を上げた。
「セリエ殿、その勾玉は邪鬼を吸い上げ続け、無限に吸い上げます」
「エルミオさま、この勾玉の扱いですが、どなたが持てば相応しいでしょうか」
「お守りと変わらぬから必要な数を現世に送り届けましょう」
「エルミオさま、ありがとうございます」
神さま見習いのセリエは女神エルミオと神使ルニャに礼を伝え、光を残して消えた。
あと書き
お読みいただきありがとうございます。
この未来編の再編版は「女子高生が大統領」の本編157話付近に該当します。
三日月未来




