第4話 天女が見守るでござる
徳田理事長は急用を思い出して、秘書と一緒に執務室を退室した。
理事長が去ったあと、康代、光夏、菫恋の3人は訪問者を連れ、神聖女学園の1階食堂に案内する。
「わあ、昔と全然違う」
「真夏ちゃん、私たちは未来にいるのよ」
「そうね、未来だもんね」
「徳田大統領、この度は色々とお世話になりました」
『昼間先生、まだお世話はしていませんからーー 」
「・・・・・・ 」
『ところで先生たち、滞在先はどうされますか』
「えええ、まだ分かりません」
夕子は自分の言葉に不安を感じた。
東富士見町のマンションや保養所の存在が分からないからだ。
夕子は、徳田大統領に縋るしかない気まずさを感じている。
『明里さん、女子寮の空きーー どうかしら』
「徳田さん、この間の第6号棟女子寮の完成で余裕があります」
『じゃあ、豊下さんと一緒に、みなさんを案内して上げてください』
「分かりました」
『ーー あと政府発行の無決済カードを渡して説明して上げてください』
「至急手配します」
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明里は豊下のホログラム携帯を呼び出し、大統領の指示を伝えた。
『じゃあ、明里さん食事と手続きが終えたら
ーー ショッピングセンターのカフェ来てください 』
「カフェですか」
『そして今晩の宿泊予約もお願いします』
「学園都市の宿泊施設ですね」
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康代は明里に指示を与えたあと、静女に囁く。
『静女、今日はねーー あれはダメよ』
康代は言った瞬間、後悔する。
天女に指図できる立場じゃないと・・・・・・。
明里を除いて康代たちはショッピングセンターのカフェ前に瞬間移動した。
昼間夕子、昼間朝子、夢乃真夏、星乃紫、朝霧美夏の5人は、タイムスリップ経験者で驚いていない。
「静女さんの魔法ね」
「真夏ちゃんでござるか」
「そうよーー 真夏よ。よろしくね」
「静女でござる。よろしくでござる」
『それで先生たちは困っていませんか。例えばーー 過去に戻りたいとか』
「確かにあるけど、それって夢と変わらないのよ
ーー 起きている私が私なの。だから変わらないのね」
『確かに人の意識って、今この瞬間だけですね』
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いつの間にか、神さま見習いのセリエと神使セリウスが目の前に現れた。
「康代にゃあ、時間出来たにゃあ」
『まあ、セリエさま』
康代はセリエに改めて5人を紹介した。
「康代にゃあ、まだまだ増えるにゃあ」
『セリエさま、意味が分かりませんが』
「セリウス、説明してあげにゃあ」
「康代さま、時空間が歪んでいます
ーー それでタイムスリップが起きています」
『大丈夫ですか』
「この世界は、女神アメリアさまの勾玉の影響で守られています」
『じゃあ、大丈夫ね』
セリエがセリウスに代わり言った。
「過去は守られていないにゃあ」
『・・・・・・ 』
「勾玉の影響はーー この世界だけにゃあ 」
明里と豊下が遅れてやって来てセリエにお辞儀をして着席する。
静女は外を眺めて紫色の瞳をキラキラ輝かせた。
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「康代さん、宿泊施設5人分を予約しました。女子寮は秀美が明日対応します」
明里は夕子たちを見て伝える。
「ーー とりあえず、臨時決済カードをお渡しします」
明里はそう言って、5人にカードを手渡ししながら説明を続けた。
「このカードはポイント制です。この時代には通貨がございません」
「明里さん、じゃどうやって生活するの」
夕子は疑問を口にする。
明里は、自分のカードを見せて言った。
「ポイントは、毎月、政府から支給されます。
ーー 1日ごとに使用限度額がございます。
ーー 不正使用した場合、厳しいペナルティがございます。
ーー 主に食品日用雑貨、衣類に使用出来ます」
「明里さん、住居はどうするの」
「それは、徳田幕府の管理部門が全国のインフラを管理しています」
「じゃ、何も心配ないのね」
「はい、まだまだ途上ですが無駄のない社会になっています」
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「明里さん、私もできることあれば協力するわね」
昼間夕子は、そう言って真夏の手を包み込み言った。
「真冬ちゃんと会えるといいわね、真夏ちゃん」
「真夏ちゃんには、拙者がおるから大丈夫でござる」
真夏は、天宮静女を全身で抱きしめて言う。
「天女の静女さま、ありがとうございます」
真夏の頬を静女の優しさが濡らした。
静女は、真夏の頭を優しく撫でて微笑みながら優しく囁く。
「天女の静女が見守るでござるよーー 」
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三日月未来




