↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
来訪者編〜女子高生は大統領〜改編版  作者: 三日月未来


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/7

第3話 来訪者たちの再会

「徳田理事長、質問ーー よろしいですか」


「なんでしょうか? 」


「いいえ、些細なことなんです」


「どうぞーー 」


 昼間は、娘の朝子に視線を送りながら、理事長に向かい緊張していた。


「そのーー 理事長は神聖女学園の理事長ですね」


「ええーー 」


「私がいた時代の理事長も徳田理事長と名乗っていました」


「そうですか。多分、先代の前の前のご先祖かと思います」


「容姿も似ていて、もしやと思いました」


「でもーー その方はどんな方でした」


「物腰も柔らかく親切で素敵な女性でした」


 徳田理事長は、昼間の言葉に目頭が熱くなりハンカチで目元を抑える。


「私は、祖母から先代のお話を子どもの頃に聞かされました。昼間会長のお話もね」


 夕子は、まさかの理事長の言葉に眩暈を感じた。

思わず朝子の手を強く掴む。


 夕子には、まだ昨日のことのような出来事だったからだ。


⬜︎⬜︎⬜︎


 徳田神聖女学園理事長は、秘書を連れて夕子と朝子を案内する。

徳田大統領の母である理事長にも、数名の女子高生警備が随伴していた。


 理事長を先頭に神聖女学園の長い廊下を進む。

廊下は北側にあるためグランドは見えなかった。


 神聖神社の赤い大鳥居と屋根が見えている。


「昼間先生、神社も昔と同じですか? 」


「いいえ、ちょっと大きくなっているみたいです」


「そうですか」


「それに、以前はショッピングセンターもモノレールもございませんでした」


 昼間夕子、朝子、理事長と秘書は廊下の端で立ち止まった。

秘書が生徒会室のインターホーンを鳴らす。


 受付の女子生徒が用件を確認して入り口のロックを開錠した。


「徳田理事長、わざわざありがとうございます」


「いいのよ」


 生徒会役員の門田菫恋(かどたすみれ)は用件を大統領補佐官の明里光夏(あかりみか)に伝え急いだ。


「理事長、明里でございます。ご無沙汰しております」


「明里さん、徳田大統領はーー 」


「こちらでございます」


⬜︎⬜︎⬜︎


 門田が大統領執務室の観音扉の扉をノックした。

重い油圧扉が音もなくゆっくり開く。


 門田はやや明るい声で康代に告げた。 


「大統領、お客様ですーー 」


 門田や明里、豊下は、公用と私用で、康代への呼び方を使い分けている。

 門田の背後に母の理事長の姿があった。


 康代は、咄嗟に神聖女学園理事長に声を掛けていた。


『理事長、お呼び頂ければ、私から参りましたのに』


「康代さんは、我が国の女子高生大統領よーー 私が来るのが筋ね」


⬜︎⬜︎⬜︎


 門田と明里が、理事長と新任教師を連れて奥の応接室のソファに案内する。


「康代さん、この部屋は狭いわね」


『ここは、あまり人が来ませんので』


「まあいいわ。ここは私の神聖女学園ですから、私が増改築させます」


 康代は、理事長の性格を知っていたので反論を控えた。


 執務室は、徳田幕府の建築技術者によって幾度も改修されている。


「それでね、康代さんはもう面識があると思うけどーー 他にもあるの」


『理事長、なんでしょうか』


⬜︎⬜︎⬜︎


 徳田理事長は、昼間夕子を見て目配せした。


「昨日は、ありがとうございました。大統領」


 夕子は言葉を切りながら続けた。


「実は私たちが今回、この時代にやって来たのはーー 」


『昼間先生、なんでしょうか』


「朝子と私だけじゃありません。あの光を浴びた者たち全員です」


『・・・・・・ 』


「それがーー はぐれてしまいました」


 康代は側近の天宮静女を見て言った。


『静女、協力してくださる』


「康代殿、静女で良いのでござるか」


『静女さまなら、問題ないわね』


「静女さまでござるか」


 静女は、応接室の窓からグランドを見て言った。


「見かけない者がグランドにおるでござる」


 昼間夕子はーー もしやと思って窓際に駆け寄り外を見た。


「紫! 美夏! こっち見て 」


 グランドにいたふたりが夕子の声と姿に気付いた。


「夕子!」


 紫と美夏は夕子の名前を割れんばかりの大声で叫んだ。


 紫と美夏の声に気付いた夢乃真夏がふたりの背後に突然現れた。

霧が晴れたように現れたのだ。


「3人でござるなーー 」

 

 昼間夕子と昼間朝子親子は、星乃紫、朝霧美夏、夢乃真夏と未来の神聖女学園で再会した。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。