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シリウス・ステラ・フォール  作者: 佐藤羊
理想を友へ
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5話

sideシデン


「君は、なんで冒険者になるんだい?」


そう聞いた目の前の男は、酷く泣きそうな顔をしていた。その顔を見ていると、イライラしてくる。だから、その顔を殴り飛ばすように堂々と言ってやった。


「世界一の剣士になるためだ!」


「───」


「まだ見ぬ秘宝を求めて、ドラゴンと戦い、数多のダンジョンを攻略し尽くす!そして───」


俺は腰に刺した木刀を抜いて高らかに言い放つ。


「神に認めさせる!俺が世界で1番強い剣士だと!」


目の前の男にどうだと突きつけた。 顔を見れば今にも泣きそうな、透き通る様な深い青の瞳の奥に、光が灯るように見えた。


「僕もっ!僕だって───」


そこまで言って男の瞳はまた、深い絶望を宿したような、瞳にもどる。そこに、さっき見えた光は消えていた。


「僕は、応援してるよ。」


そこにあるのはとても応援してるとは思えない、なんとも不細工な作り笑いだった。

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