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16話
sideロード
暗く深い海に揺蕩うように身を沈めていた。
なんで、こんな所にいるんだっけ。
そうだ、僕は死にそうなったんだ。傷、ついてないけど。
でも、怖かったんだ。すっごく。ああ、ダメだ。怖い。怖いんだ。
死の恐怖から立ち直れない少年はまた、深く沈んでいく。深く、また深く・・・
『ロード!』
深い絶望の海にいつも見てる黄金の光が差す。
『私行くわ!シデンの所へ!何やっても死ななそうだから別に?全然?心配してないけど、でも私はリーダーだから!』
そういう彼女は目は腫らして、だけどいつも以上に力強い目で言った。
『ロードは待ってて。絶対あのバカ連れ帰ってくるわ!あの日、あなたは覚えてないだろうけど、』
彼女はお日様のように笑って言った。
『あの日、あなたが助けてくれた時みたいに、今度は私があなたみたいな英雄になるの!!』
そう言う彼女は何よりも眩しくて、絶望が晴れていく。
ロード、君はいつまで寝てるんだ。




