↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シリウス・ステラ・フォール  作者: 佐藤羊
理想を友へ
PR
10/34

10話

「これでいいわ!」


「ホントにこれ受けるのアリス・・・。」


三人が眺めてる掲示板から1枚の依頼をアリスが手にする。


依頼難度C

深緑の森中腹で出現したフロストベアの討伐

報酬15万シル


「私たちなら問題無いわ!」


「へっ、おもしれぇ。歯ごたえのありそうな敵じゃねぇか。」


「はぁ、仕方ないか。」


そうして決まった初パーティ初依頼の日程は二日後。受付で誰がリーダーをやるかでもまた一悶着あったが、パーティの空気を乱した事を突かれ、シデンの意見はすぐさま撃沈。リーダーはアリスとなり、パーティは一度解散した。


そして二日後の依頼当日───


パーティ一行は深緑の森の前で準備をしていた。


「それにしても、この中で1番ランク高いのがロードとはな。」


「前に、少し齧ってたんだ。」


「ふふん、ロードは凄い魔術師なのよ。そして、シデンが1番下だわ!」


「・・・」


「フン、今に見てやがれ。すぐ追い抜いてやるよ。」


(僕はもう、君の思う魔術師じゃないんだ、アリス。)


今回依頼を受けれたのはロードの冒険者ランクがCだった為である。次にアリスがD、シデンがEである。


「それじゃ、準備いいかしら?」


「俺はいつでもいいぜ。」


「っ、僕も大丈夫。」


「行くわよ!」


パーティ一行は深い森へ足を踏み入れる。




「しっかしホント緑緑どこまでも緑で退屈だな。」


「油断しちゃダメよ。木の上から蛇や虎が降ってくるわ!」


「油断は───」


シデンは振り向き、アリスの頭上に降りかかる猫型の魔物の首に一閃───


「───してるように見えたか?」


「・・・ふーん、まぁまぁやるじゃない。」


シデンの目に、後ろで杖のような魔道具を構えていたロードを捉える。


「それ役に立つのかよ。」


「値段相応の仕事をしてくれるはずさ。君こそ、その剣達は使わないのかい?」


「チッ。」


シデンは木刀以外に何の変哲もない長剣を3本持ってきていた。

ロードとアリスの服装とは変わり、ロードは全身をローブで纏い、ただ重そうには見えず動きに支障は無さそうだった。

アリスは教会で黒基調の修道服とは正反対に、白基調の修道服を身にまとっている。普段とは違い所々薄く、各関節部を守るように鉄製のサポートが付いている。


「『神ネクタよ、我らは自由なり。なればこそ、彼の者に自由と安らぎを。ホーリー』」


聖職者は魔の生き物を討伐した後、浄化しなければならない。魔物の死体が残れば瘴気が溜まり、その肉を食べた魔物がまた強くなっていくからだ。浄化した魔物の肉は灰になり、一部何かを残し消えていく。


「こうしてみれば、一端の聖職者に見えるよな。」


「珍しく意見が合うね。ただ─」


「何?言いたいことでもあるのかしら?」


つい先程まで教会全体を代表するような敬虔なシスターに見えた彼女は、大きな朱いルビーの瞳でこちらを睨みつける。


「こっちの方が彼女らしいさ。」


「ああ、普段ああしてたら調子狂っちまうぜ。」


「悪口?悪口ね!リーダーに向かって生意気よ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。