文書 No.019 室内整理記録(続)
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【文書 No.019】 室内整理記録(続)
文書種別:C/松田調査員 整理室内記録
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室内整理記録(続)
令和5年6月25日〜6月27日
担当:松田 誠一(整理員)
対象:SK-07出土銭貨(No.30)追加観察・SEM分析結果の確認
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6月25日
6月16日〜18日の洗浄・実測に続き、
SEM(走査型電子顕微鏡)による方孔周縁の詳細観察を実施した。
観察は外部分析機関の機器を使用し、
倍率200倍・500倍・1000倍の三段階で実施した。
結果は以下の通りである。
方孔周縁の微細構造について
倍率500倍以上において、
方孔の内縁を取り囲む連続した微細な浮き彫りが確認された。
各単位は楕円形または涙滴形の輪郭を持ち、
中央部に向かってわずかに凸状となっている。
形状の類似性から、
これらの浮き彫りが「眼球」を模した意匠である可能性がある。
ただし、鋳造時の意図的な造形か、腐食・付着物による後天的な形状変化かは
現時点で判定できない。
特に注目すべき点として、観察角度を45度ずつ変えながら観察したところ、
いずれの角度においても各浮き彫りの「凸状の中央部」が
方孔の中心へ向いていることが認められた。
複数の視点から見ても、すべての意匠が方孔の奥を向いている。
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6月26日
昨日の観察を継続した。
18枚の銭貨のうち16枚に同様の微細浮き彫りが確認された。
残り2枚(No.29・No.30b)については付着物が残存しているため、
現時点での観察を保留とした。
観察中の申告について
観察の途中、自身が「見られている」という感覚について
あらためて記録する。
6月17日の記録にも同様の申告を留置したが、
本日の観察においてより明確に自覚した事象がある。
SEM画像をモニター上で確認していた際、
拡大表示された方孔の画像から視線を外した後も、
方孔の輪郭が視野の中に残像として継続した。
残像は通常の光学的残像とは異なり、
モニターの電源を切り室内の照明を消した後も
しばらく視野の周縁に認められた。
翌朝には消失していたため、疲労による視覚的な症状と判断した。
念のため、健康管理記録(付録H)に反映した。
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6月27日
観察結果を報告書用の記述として整理した。
廣澤校閲との確認について
整理した内容を廣澤校閲に確認していただいた。
校閲は各記述を精査した後、「方孔周縁の浮き彫りについては、
『閉じない眼球』という表現を使わず、観察事実の積み上げに留めてください」
と指示した。
「閉じない眼球」という表現については、
私が草稿の段階で使用した語である。
廣澤校閲がいかにして草稿の内容を知っていたかは不明であった。
確認後、廣澤校閲は「記録の順序さえ正しければ、
何が起きるかはおのずと決まります」と述べた。
前回と同様、何を意図した発言かは不明であったため、
本記録に原文通り留置する。
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以上、令和5年6月27日 整理室内記録
整理担当 松田 誠一 (署名)
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