文書 No.014 室内整理記録(一)
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【文書 No.014】 室内整理記録(一)
文書種別:C/松田調査員 整理室内記録
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室内整理記録
令和5年6月16日〜6月18日
担当:松田 誠一(整理員)
対象:SK-07出土銭貨(No.30・寛永通寳)18枚の洗浄・精査
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6月16日
No.30として一括登録されたSK-07出土銭貨(計18枚)の洗浄を開始した。
洗浄は流水による一次洗浄ののち、軟質ブラシによる付着物の除去を行った。
付着物の状態
付着物は外観上は土粒に近い暗褐色の微細粒子であるが、
通常の土汚れと比較して除去が困難であった。
流水では溶解せず、ブラシによる物理的除去後も方孔周縁および
文字の字画内部に残存する箇所があった。
試料として一部を採取した(試料番号:M-05)。
洗浄中の所見(個人的申告を含む)
銭貨を手に取り方孔を正面から観察した際、
方孔の奥に「何かがある」という感覚を複数回自覚した。
目視では方孔の奥に通常の穴以外のものは確認されない。
ただし、観察角度を変えた際に方孔周縁の微細凹凸が
一定の配列をなしているように見える瞬間があった。
継続観察中。
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6月17日
昨日の続きとして残り10枚の洗浄を実施した。
方孔周縁の微細凹凸について
6月16日に確認した微細凹凸について、
拡大鏡(10倍)を用いて観察した。
凹凸は方孔の内縁を囲むように連続しており、
その間隔は不規則だが分布に偏りがある。
SEM(走査型電子顕微鏡)での観察が望ましいと判断し、木口主査へ申告した。
主査より「記録として留置し追加観察の優先度を確認する」との回答を受けた。
洗浄中の所見(継続)
本日は18枚すべてを机上に並べ、一覧として観察した。
その際、複数枚の銭貨の方孔が同時にこちらを向いている状態について、
「見られている」という感覚を自覚した。
申告すべき内容かどうか判断がつかなかったため、
本記録に留置することとした。
なお、室内整理に同席していた整理員(氏名略)も、
同様の感覚を独立して申告した。
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6月18日
銭貨の実測図作成および写真撮影を実施した。
写真撮影について
写真22(方孔周縁の拡大)については、追加観察実施前の状態を記録するものとして
撮影したが、掲載については木口主査および廣澤校閲より「見合わせ」の指示があった。
理由の記載はなかった。
撮影画像は保全資料として保管する(付録G参照)。
廣澤校閲の所見について廣澤校閲は、銭貨を実見した際に
「この種の遺物は、記録に残す順序が重要です」
と述べた。何を意図した発言かは不明であったため、
本記録に原文通り留置する。
なお、本日の廣澤校閲の来室について、
退室後に整理員(私)の机上に置かれていたはずの
廣澤校閲の名刺(私が来室記録のために頂戴したもの)が、
本記録の作成時点で見当たらない。
机周辺・引き出し内・床面を確認したが発見できなかった。
名刺の様式・記載内容については、
記憶を頼りに本記録に留置する。
【記憶による再現】
肩書:校閲・嘱託
氏名:廣澤 文彦
所属:千葉県特別埋蔵文化財調査室
連絡先:(記載なし)
名刺裏面に手書きの文字があったが、判読できなかった。
インクは黒だが、紙面に対してわずかに沈み込んでいた。
文字を指でなぞろうとすると、爪の縁に黒い粉が付着した。
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以上、令和5年6月18日 整理室内記録
整理担当 松田 誠一 (署名)
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