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文書 No.009 報告書本文 第二章 基本層序

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【文書 No.009】 報告書本文 第二章 基本層序

文書種別:A/報告書本文

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2.基本層序


調査区の基本的な土層構成は以下の通りである(第3図・第4図参照)。

各層の深度はトレンチ3(中心座標X53,126.0/Y18,740.0)における

計測値を基準とする。


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第1層(深度0〜0.3m) 現代整地面・表土


砂礫を多量に含む灰色土。路盤材・コンクリート破片・ビニール片等の

近現代遺物を含む。調査区全域にわたって連続的に確認された。


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第2層(深度0.3〜1.2m) 撹乱層


黄褐色〜黒褐色土。空き缶・ガラス片・廃プラスチック類等の混入が著しい。

旧来の土地利用に伴う人為的な埋め立て・整地に由来すると判断される。

層厚は場所により著しく異なり、調査区北端では薄く、南端では厚くなる傾向がある。


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第3層(深度1.2〜1.5m) 黒褐色土


しまりは中程度、粘性はやや高い。近世〜中世の遺物(陶磁器片)を

散発的に含む。通常の層序では、本層相当の包含層が遺構確認面の直上に

位置することが多いが、本調査区においては第3層の直下に第4層が存在する。


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第4層(深度1.5〜2.0m) 関東ローム層(塊状・不連続)


赤褐色粘質土。粒径は細砂〜シルト主体、粘性は中程度。

本地域の地質において関東ローム層は通常、

縄文期の包含層よりも下位(深位)に連続的に堆積するものである。

しかし本調査区においては、第5層(縄文期包含層)の上位に位置し、

かつ不連続な塊状で検出された点が特異である。


塊状の分布は第3トレンチおよび第8トレンチの一部に限られ、

他のトレンチでは確認されなかった。

各塊の境界は明瞭であり、周囲の第5層との接触面は垂直に近い。


採取試料(試料番号:S-03)について赤外線分光分析を実施したところ、

当該ローム層の形成年代は周辺の通常のローム層と一致する値を示した。

すなわち、土質年代は正常であるが、堆積位置が逆転している。


(注:試料S-03は外部分析機関への送付後に未着となっている(No.005-A参照)。

   本記述の分析結果の出典は記録上「実施済み」となっているが、

   実施機関・実施日時ともに確認できない。)


外部から人為的に持ち込まれた可能性と、

後述する「地層逆転現象」に起因する可能性の双方を検討中である。


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第5層(深度2.0〜2.5m) 暗褐色土(縄文期包含層)


しまりは弱く、粘性は中程度。粒径は細砂〜シルト主体。

縄文期の土器片および礫が散発的に含まれる。


本層出土の土器片については、胎土・焼成ともに縄文後期〜晩期の

特徴を示すものが主体である。ただし出土量は極めて少なく、

廃棄・投棄に伴うものではなく、移動・混入による可能性が高い。


本層は第4層(関東ローム層)の下位に位置するが、

通常の堆積秩序では縄文期の包含層は関東ローム層の上位に位置するため、

本調査区における層序は通常と逆転していることになる。


含水率は周辺調査区と比較して有意に高い。

深度が増すにつれ増加する傾向が認められ、

第6層との境界付近では含水率が局所的に上昇する箇所が確認された。

採取試料(試料番号:S-04)について分析機関へ送付した。


逆転の成因については、堆積環境の変化・地形的要因・人為的攪乱の

いずれの可能性も排除できず、解釈は今後の検討課題とする。


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第6層(深度2.5〜2.8m) 暗褐色粘質土


炭化物および有機物を多量に含む。SI-0666(竪穴住居跡)の床面(F-01)

はこの層の上面付近で検出された。油脂様の臭気が認められ、

試料M-02として採取した(第3表参照)。


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第7層(深度2.8m以深) SK-07覆土・遺構内堆積土


黒褐色粘質土。粒径は極細砂〜シルト主体で均質。

粘性は第6層より著しく高く、竹べらによる掘削時に

抵抗が増大する傾向が認められた。


油脂様臭気は本層において最も顕著である。

換気を継続したが臭気は消散しなかった。

試料(M-02)を採取し、有機物分析機関へ送付した。


深度が増すにつれ周囲の土層との境界が不明瞭になる。

通常、遺構覆土と地山の境界は色調・粒径の差として確認できるが、

本層においては深度3.0m以深でその差が判別困難となった。

この状態を記録上「遺構が地山に移行している」と表現した。


温度測定(試料採取時)を実施したところ、

本層の温度は深度にかかわらず一定値(摂氏14.2度前後)を示した。

地中温度は通常、深度増加に伴って変化する傾向があるが、

本層ではその傾向が認められなかった。

測定器具の校正に異常はない。


SK-07の底面は本調査の掘削範囲(深度4.0m)において確認されなかった。

また、SI-0666の主柱穴(P1〜P4)はいずれも本層を貫通して延伸しており、

ボーリング調査においても先端の確認に至らなかった(付録I-5参照)。


本層の下限については「底面未確認」として記録する。


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