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文書 No.008 報告書本文 第一章(二)周辺遺跡との関係

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【文書 No.008】 報告書本文 第一章(二)周辺遺跡との関係

文書種別:A/報告書本文

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(2)周辺遺跡との関係


本遺跡(骸ケ谷逆山遺跡)は、千葉市内に所在する既知の遺跡群との

空間的配置において、特異な位置関係を形成している。


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a.周辺主要遺跡との相対位置(第1図参照)


本遺跡を基点とした周辺の主要遺跡の方角および距離は以下の通りである。


へたの台貝塚(中央区仁戸名町)

  方角:北西  距離:約2.4km  時代:縄文


生実城跡(中央区生実町)

  方角:南西  距離:約3.1km  時代:中世


居寒台遺跡(花見川区浪花町)

  方角:北西  距離:約8.5km  時代:古墳


清水台西遺跡(若葉区大宮町)

  方角:北東  距離:約1.8km  時代:縄文〜古墳


大宮作遺跡(中央区宮崎町)

  方角:西   距離:約2.6km  時代:縄文〜中世


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b.空間配置の所見


上記の遺跡群を第1図上にプロットすると、

本遺跡を中心としたおおよそ半径3km圏内に、

複数の時代にわたる遺跡が環状に分布することが認められる。


各遺跡の配置は、特定の文化的連関を前提とせずとも、

本遺跡を核とした同心円的な分布傾向を示す。

これが偶然の配置によるものか、あるいは地形的条件(谷地形の集中)

に起因するものかについては、現時点での判断を保留する。


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c.埋葬方向に関する所見


周辺遺跡の発掘調査報告書を参照したところ、

本遺跡の所在する方角に対して被葬者の頭位を向けた埋葬例が、

複数の遺跡・複数の時代にわたって散発的に確認されている。


具体的な事例は以下の通りである。


へたの台貝塚:縄文期の屈葬個体のうち、一定数が南東方向(本遺跡の方角)

に頭位を向けることが報告されている(仁戸名貝塚発掘調査報告書、昭和48年)。


大宮作遺跡:古墳期の土坑墓群において、頭位方向の統計的偏りが指摘されており、

その偏向先は本遺跡の方角に概ね一致する

(大宮作遺跡第3次調査報告書、平成7年)。


本遺跡の調査範囲が限定的であることから、当該所見の解釈は慎重を期す必要がある。

ただし、複数の時代・複数の遺跡にわたって同方向への頭位が確認されていることは、

記録として明示しておく。


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d.座標上の収束点について


第1図に付した負値深度法(地底基準)の補助図において、

上記の各遺跡座標を同一の座標系で処理したところ、

各遺跡の「地底基準深度値」が本遺跡の直下の一点へ向かって

漸進的に収束することが確認された。


当該収束点の座標については、巻末の報告書抄録を参照すること。

収束点の物理的な意味については現時点での解釈を保留する。


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