王子だけど大好きな彼女と結婚するためなら何だってする
ある国の王太子が、婚約者のいる身でありながら身分低い令嬢に恋をした。
義務と恋の間で板挟みとなったかに見えた彼は、さほど悩むこともなく決意する。
「そうだ、継承権、放棄しよう」
王位は弟が継げば良い。愛する人も、彼の覚悟を喜んでくれるはず。
婚約者は――不実な男などきっと見捨てて婚約破棄に応じてくれるだろう。
第二王子も兄の決意を心から応援した。なぜなら彼は兄の婚約者を愛している。
王位は割とどうでも良いが、彼女と結婚する機会が巡ってくるなら引き受けよう。
彼女は兄を愛しているのではなく、未来の王を支えるだけのつもりだろうから。
「王位も彼女も僕に任せて。兄上たちは遠くで幸せになってくれ」
だが、彼らが愛する令嬢たちは、王子たちほど恋愛脳でもなければ割り切ってもいなかった。
困惑し思い悩む彼女たちをごまかすために王子たちは嘘を重ね、誤解とすれ違いが積み重なって――
義務と恋の間で板挟みとなったかに見えた彼は、さほど悩むこともなく決意する。
「そうだ、継承権、放棄しよう」
王位は弟が継げば良い。愛する人も、彼の覚悟を喜んでくれるはず。
婚約者は――不実な男などきっと見捨てて婚約破棄に応じてくれるだろう。
第二王子も兄の決意を心から応援した。なぜなら彼は兄の婚約者を愛している。
王位は割とどうでも良いが、彼女と結婚する機会が巡ってくるなら引き受けよう。
彼女は兄を愛しているのではなく、未来の王を支えるだけのつもりだろうから。
「王位も彼女も僕に任せて。兄上たちは遠くで幸せになってくれ」
だが、彼らが愛する令嬢たちは、王子たちほど恋愛脳でもなければ割り切ってもいなかった。
困惑し思い悩む彼女たちをごまかすために王子たちは嘘を重ね、誤解とすれ違いが積み重なって――
王太子、決断する
2015/07/04 08:23
公爵令嬢、諦めない
2015/07/04 12:11
男爵令嬢、途方に暮れる
2015/07/04 16:13
王子たち、反省会を開くも反省はせず
2015/07/04 20:18
公爵令嬢、説得を試みる
2015/07/05 21:14
男爵令嬢、逃げる
2015/07/06 21:17
第二王子、我に返る
2015/07/07 21:10
第一王子、対応を誤る
2015/07/08 21:09
第一王子、怒られる
2015/07/09 21:17
王子たち、怒られる
2015/07/10 21:14
男爵令嬢、神の家にて
2015/07/11 21:16
公爵令嬢、ひとり旅
2015/07/12 21:08
令嬢たち、出会う
2015/07/13 21:13
王子たち、奔走
2015/07/14 21:07
令嬢たち、捕らわれて闇の中
2015/07/15 21:18
王子たち、無我夢中
2015/07/16 21:06
王子たち、正念場
2015/07/17 21:05
第一王子、ひざまずく
2015/07/18 21:06
第二王子、赤面する
2015/07/19 21:10
大団円
2015/07/20 21:07