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三茶浪漫  作者: たま


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15/46

拾伍

「いや、アイツと付き合ってて〜ホストの成績悪くてマンション追い出されたら、アイツが一緒に住もうと言ったんだ。」ホストはあくまで自分から入り込んだ訳ではないと言い張った。

「なんで客で借金溜まってる女の家に?

脅して入った事になりますよね?金の流れだけ見たら?

それに亡くなった木村さんは、娘さんのおじいちゃんの友達。

貴方と何の縁もゆかりも無い方ですよね?」

言い訳を大量するが、話がにわかで矛盾だらけて刺し放題だ。

「だから〜俺はサインしてと言われてサインしただけだって!

何も知らねえよ!」喫茶店でも怒鳴りだした。

「それではお支払いできないんですよ。

前もってお話を聞きませんでしたか?」大谷がカマをかけた。

「そんな!ウソだ!それで大丈夫だって!アイツが!」ホストが立ち上がった。

「アイツって誰ですか?こちらの社員は説明したはずですよ?」大谷がとぼける。

「だからあ〜俺は何も聞いてないんだよ!

紙切れ持ってきて、アイツがココにサインしたらお前が受取人だって!」ホストの目が泳ぐ。

杏は、とにかくカバンの中の書類を取るフリで

言質を録音する。

「そうですかあ〜では、契約を実際にした方とお話しないと貴方にお金をお渡しできません。

書類に名前が見当たりませんが…どなたですか?

私どもからご連絡したいのですか?」大谷が聞く。

「…兄だよ。母親は違うが兄がいるんだ。そいつと最近会って話を持ちかけられたんだ。」ホストが何だか怯えている。

「本当に実在するお兄さんなんですか?」あまりの怪しさに杏が聞く。

「確認したことないけど、母親から兄がいると聞いてたし。渋谷であの娘から借金回収しようとしてたらアイツが出てきたんだ。

本当だよ!居るんだ!信じてくれ!」大谷と杏は、ワザと顔を見合わせて首をかしげる。

「他に何か頼まれませんでしたか?」大谷が間髪入れず聞く。

「えっ?」ホストが驚く。

「いや、あまりに怪しい人物なので。アナタ騙されているかもしれませんよ…」深刻そうな顔をする。

「オイオイ、やめてくれよ!コッチは腹決めて!」ホストの口が滑る。

「腹決めて、何かしたんですか?」杏が聞く。

「いやっ、いやっ、何でもないよ!」ホストが不安そうに顔を振る。

「本部に持ち帰って、その方に連絡取れるか?代理人なら記録が残ってるはずなのでお調べしますね。」と席を立った。


外に出るとすぐに録音できたか確認する。

「黒田が夕方迎えに来るんだろ?聞いてもらおう。」

駅の中を歩いたり色々歩き回ってから自宅に戻った。

「若くて保険金の流れとか良く分からない子をダマくらかしてる人物がいるね〜」杏が録音した話を聞きながら言う。

「いや、僕も知らないけどね。親には掛けられてるけど後は会社の保険しか入ってないし。」大谷の話に驚く。

「お届けにきました〜」玄関でネットで注文した物を受け取る。

今日は店の大学生のバイト君だった。

「スナックにも届けて貰ってるんだね。」大谷が明細を見たいようなので渡す。

「ハナマ◯かあ〜 大手スーパーあるのに自分が働いてるとこに頼んでるの?」大谷が聞く。

「だって1番近いしね〜スナックの目と鼻の先だし。」

杏はあまり気にしていない。

「それより、あの子!40kgギリだったから通報しなかったけど、30kg台なったら死ぬよ!本当に!」

杏は古河さんの孫が心配みたいだ。

「あ〜、鎖骨の下の骨まで透けてたね。ちょっと気持ち悪かった。」やはり肋骨の骨の形が丸わかりの身体は気持ち悪い。

「身長160で内臓と骨と筋肉だけで、ギリ40kgだから!

ネットって胡散臭いなあ〜と思うのは30kg代の女の子が存在してることだよね。

それ内臓しかない身体になるよ!脳の収縮はじまるよ!30kg台なったら!

ネットの男の子や女の子って頭悪いなあ〜と悪口じゃなく思うわ〜」杏はこんなオバサンである。


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