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第二章【プロローグ(予告)】
「おーい! おもクロ丸~?」
病院からの帰り道、突如猫ケージの檻が壊れて、黒猫が脱走した。
脱走するなんて……予防接種が嫌だったのか?
「シャー!」
川沿いの方に走ったのは分かるのだが、鳴き声がするのでまだ近くにはいるのだろう。
「畜生、何処に……」
そこは偶然にも、彼女を拾った場所と同じだった。
「ニャ~」
すると、川沿いの中にいかにもあの時と同じような大きめの段ボールが落ちていた。
どうやら、あの段ボールの中から鳴き声がしているようだ。
「アイツは段ボールを自分の故郷だとでも思っているのか……?」
しかし、キミはこの檻の中に戻る運命なのだよ……。
そして、抜き足差し足、そろ~りと段ボールに近づき、逃げられないように一気に僕は段ボールの中にとびかかった。
「捕まえたぞ!」
しかし、聞こえて来たのは猫の鳴き声などでは無く――
「ひゃ!」
へ……?
「えっと……キミは誰?」
「それは……ボクのセリフなんだけど?」
「ニャー♪」
段ボールの中には、青い手袋に黒猫を抱いた知らないボクっ子ヒロインがいた。




