表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
37/68

第35話【エピローグ】



「クロちゃん?」

「クロちゃん~♪」


「ニャー♪」



 あの後、僕が名付けた子猫の『おもクロ丸』という素晴らしい名前は何故か『クロちゃん』という愛称で彼女と姉に呼ばれることになった。


 ……実に不服である。



「違うよな? お前の名前はおもクロ丸だよな?」


「シャーッ!」


 あと、あいかわらずこのクソ猫は僕に懐いてくれない。


 畜生……一番高い猫缶に餌を変えてやっというのに!



「本当にウチの弟のネーミングセンスの無さには脱帽だよね」

「クロちゃんの名前を聞いた瞬間に、絶望しましたです……」



 本当に散々な言いようである。



「でも、お姉ちゃんからしたら、クロちゃんがいたおかげで、サトルちゃんがモモカちゃんみたいな良い子と出会えたわけだし、クロちゃんは恋のキューピットだね♪」


「ミャ―」


「そ、そうですね……」

「…………」



 なんて恥ずいことをこの姉は言っているのだろうか?



「でも、キューピットというよりはわたしは神様みたいだと思います」

「神様だって?」


「シャー!」


 これが……?


「モモカちゃん、それは何で?」

「えっと……何となくなんですけど……」


「ニャ~」


「わたしがあそこでクロちゃんを見つけなかったら、サトルくんと出会うどころじゃなかったと言いますか……」

「…………」



 確かに、子猫を拾わなかったら彼女は……



「だから、クロちゃんはわたしの恩人でもあるんです。それに、サトルくんと出会えたのも運命みたいで……だから、神様みたいなんです!」


「うーん~? まぁ、アタシにはよく分からないけど、モモカちゃんがそう思うならそれでもいいんじゃないかな♪」

「は、はい!」


「ニャー♪」


 これが神様ね……。



「まぁ、僕からしたら神だとしても死神の方がしっくりくるけどね」



 だって、コイツ黒猫だよ?



「シャーッ!」


「どあ!? 止めろ! 引っ搔いて来るな!」

「あぁ、クロちゃん! 暴れたらダメです!」



 やっぱり、こんなネコ()拾ってくるんじゃなかったと僕は後悔した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ