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お后候補から外れたので、後宮で薬膳料理屋を開きます  作者: E.T.


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事件の真相

「メルロー様にございます…」


「はぁ?

メルローが?

しかし、メルローはバロンとスープを半分にして食べたのだぞ?

であれば、メルローの方にも毒の反応があるはずではないか?」


もっともな意見を皇帝陛下は言う。


「一点…

確認したい事がございます。

バロン侯爵様の元に戻りましょう。」


私はそう言うと、不思議そうな顔をする皇帝陛下を引き連れてリビングルームに向かった。


「あぁ、エアリスさん、何か分かりましたか?」


「バロン公爵様、一つ確認したい事がございます。」


「はて、何でしょうか?」


「メルロー様と同じスープをお召し上がりになった、とおっしゃいましたが、()()同じスープだったのですか?」


「え、えぇ…

そうですよ?

あぁ、しかし、そういえば、私は冷製スープが好きで、そのまま食べましたが、彼女はスープは温かい方が良いと言って、シェフに温めてもらっていましたね。

それが何か関係あるのでしょうか…?」


「ありがとうございます。

分かりました。

この事件の絡繰りはこうでございます。

メルロー様はバロン公爵様が冷製スープがお好きだと知っていたのでしょう。

そのスープの中にある毒物を入れておいた。

それは…

()()()()()()()というものです。

ボツリヌス毒素は、自然界最強クラスの猛毒ですが、実は熱に弱いという弱点があるのです。

通常、80°Cで15分間、あるいは100°Cで数分間加熱すれば、毒素は変性して無毒化されます。


お分かりですか?

自分は同じスープを飲むものの、加熱する事で毒素を無効化したのです。

メルロー様の部屋から出た大量の腐った食べ物はボツリヌス菌を繁殖させる為のものでしょう。

バロン公爵様の嘔吐物の毒とメルロー様の生ゴミの毒は魔法鑑定にて一致するかと思われます。」


私は言った。


「メルローに逮捕状を出す。」


皇帝陛下はそう決断し、こうして事件は終わった。


メルロー様は後に捕らえられた。

バロン公爵とメルローさんは婚前契約を結んでおり、バロン公爵の資産を手に入れようとして計画した事らしい。


まぁ、金は事件を生むのである。


♦︎♦︎♦︎


「開いておるか?」


「皇帝陛下、いらっしゃいませ。」


「ロイスと呼んでくれ。」


「しかし…」


「いいから。

そなたには皇帝陛下と呼ばれたくないのだ…」


「では、ロイス様、いらっしゃいませ。」


「あぁ、ありがとう。

この間の山芋と鶏の薬膳粥が美味かった。

アレを所望する。」


「ふふふ。

かしこまりましたわ。」


「バロン公爵も今度礼もかねて彩に来るとか言っておったぞ。」


「あら、大歓迎でございますわ。」


そして、平和な日が過ぎていくのだった。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございます!

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