鶏と生姜の薬膳粥
まずは、鍋に水とご飯を入れる。
そして、生姜を千切りして入れ、さらに鶏肉を小さく切って入れる。
その状態で10分から15分煮る。
そして、仕上げに塩を振りかけて味を調整。
ネギを散らす。
さぁ、『鶏と生姜の薬膳粥』の完成だ!
私はブルーの器に盛り、スプーンを差した。
フーフーしながら、ゆっくりと食べる。
身体がじんわりと温まり、疲れた胃腸を優しく包み込むようだ。
絶妙な塩気が美味しく、ネギの辛さと鶏肉の旨み、そして、生姜の風味がマッチしている。
「ん?
ここは、空室じゃないのか?」
そう言って無遠慮に誰かが入ってきた。
金髪にも近い薄茶色の髪はさらりと落ち、目は多少鋭いものの、宝石のように美しく、長身のイケメンである。
この後宮に入る事の出来る男性は、上位の官位の、天上人と呼ばれる20名あまりの為、彼が高官である事は明白である。
「も、申し訳ございません!
後宮取締役のマーラー様に許可をいただき、料理屋をやっているのでございます…!」
「ほぉ…
料理屋?
そなた変わっているな…」
その男性はキョロキョロと辺りを見回す。
まだ、店らしくない店ではあるが、キッチンはピカピカにしたつもりだ。
そういえば…
この男性、見目麗しいが、目の下に隈がある。
それに、少しむくみも…?
多分、東洋医学で言うならば、気虚(エネルギー不足)タイプだ。
「失礼ですが、お口を開けていただいてよろしいですか?」
「はぁ…?」
「舌の状態を見たいのです。」
「舌?
こ、こうか?」
素直に口を開ける男性。
「ふむ、貴方様は気虚でございます。」
「キキョ?
なんだ、それは?」
「簡単に言うとエネルギー不足でございます。
朝が辛く、風邪を引きやすくはありませんか?」
「そう言われてみれば…」
「よろしければ、ぴったりの薬膳料理がございます。」
「ほぉ?
もらおうか?」
私は黄色の深皿に鶏と生姜の薬膳粥を盛った。
そして、カウンターテーブルに差し出した。
「ほぉ…?
不思議な匂いだ…」
男性は少し警戒しつつも、それを食べた。
「なんという味だ!
塩気がこんなにも美味いとは!
しかも、この鼻に香る風味はなんだ!?
こんな食べ物初めて食べたぞ!」
「ごゆっくりお召し上がりください。
食べ終わる頃には胃が活性化され、身体が温まってまいります。」
「確かに、段々と手足の先が温かく…
ふぅむ…
ヤクゼン、か…
覚えておこう。
代金は…?」
「いえ、結構です。
試作品ですので。
是非またいらしてください。
それがお代でございます。」
「そなたは中々商売上手だな。
また、来る。」
そして、男性は名前も明かさぬまま去っていった。
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