表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お后候補から外れたので、後宮で薬膳料理屋を開きます  作者: E.T.


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/10

鶏と生姜の薬膳粥

まずは、鍋に水とご飯を入れる。

そして、生姜を千切りして入れ、さらに鶏肉を小さく切って入れる。

その状態で10分から15分煮る。

そして、仕上げに塩を振りかけて味を調整。

ネギを散らす。


さぁ、『鶏と生姜の薬膳粥』の完成だ!


私はブルーの器に盛り、スプーンを差した。


フーフーしながら、ゆっくりと食べる。

身体がじんわりと温まり、疲れた胃腸を優しく包み込むようだ。

絶妙な塩気が美味しく、ネギの辛さと鶏肉の旨み、そして、生姜の風味がマッチしている。


「ん?

ここは、空室じゃないのか?」


そう言って無遠慮に誰かが入ってきた。

金髪にも近い薄茶色の髪はさらりと落ち、目は多少鋭いものの、宝石のように美しく、長身のイケメンである。

この後宮に入る事の出来る男性は、上位の官位の、()()()と呼ばれる20名あまりの為、彼が高官である事は明白である。


「も、申し訳ございません!

後宮取締役のマーラー様に許可をいただき、料理屋をやっているのでございます…!」


「ほぉ…

料理屋?

そなた変わっているな…」


その男性はキョロキョロと辺りを見回す。

まだ、店らしくない店ではあるが、キッチンはピカピカにしたつもりだ。


そういえば…

この男性、見目麗しいが、目の下に隈がある。

それに、少しむくみも…?

多分、東洋医学で言うならば、気虚(エネルギー不足)タイプだ。


「失礼ですが、お口を開けていただいてよろしいですか?」


「はぁ…?」


「舌の状態を見たいのです。」


「舌?

こ、こうか?」


素直に口を開ける男性。


「ふむ、貴方様は気虚でございます。」


「キキョ?

なんだ、それは?」


「簡単に言うとエネルギー不足でございます。

朝が辛く、風邪を引きやすくはありませんか?」


「そう言われてみれば…」


「よろしければ、ぴったりの薬膳料理がございます。」


「ほぉ?

もらおうか?」


私は黄色の深皿に鶏と生姜の薬膳粥を盛った。

そして、カウンターテーブルに差し出した。


「ほぉ…?

不思議な匂いだ…」


男性は少し警戒しつつも、それを食べた。


「なんという味だ!

塩気がこんなにも美味いとは!

しかも、この鼻に香る風味はなんだ!?

こんな食べ物初めて食べたぞ!」


「ごゆっくりお召し上がりください。

食べ終わる頃には胃が活性化され、身体が温まってまいります。」


「確かに、段々と手足の先が温かく…

ふぅむ…

ヤクゼン、か…

覚えておこう。

代金は…?」


「いえ、結構です。

試作品ですので。

是非またいらしてください。

それがお代でございます。」


「そなたは中々商売上手だな。

また、来る。」


そして、男性は名前も明かさぬまま去っていった。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございます!

少しでも面白ければ、お星様☆やブックマーク、イイネ、お願い致します!

感想飛んで喜びます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ